東京7月31日、広島8月6日より。広島、アメリカの心を揺さぶった話題作全国公開決定!

米ナッシュビル映画祭2020観客賞受賞 ローレン・ポンテ審査委員長「大切な史実を教えてくれてありがとう」
広島市長「「許す心」と「助け合い」の大切さ訴えかけてくる」

1945年8月6日、世界で初めて広島に投下された原子爆弾を至近距離で被爆した父・進示さんの壮絶な体験を、被爆2世である娘の美甘章子(みかも あきこ)が、長い時間をかけて丹念に聞き取り、2013年英語で書籍化。2014年日本語版「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」(講談社エディトリアル)を出版。2020年にエグゼクティブ・プロデューサーとして、家族らの支援を受けながら、手弁当で映画化した。

昨年広島にて限定上映し「被爆して瀕死の息子に、『絶対に生き延びるんだ!』と魂からの声で叱咤激励する父親役の言葉に涙が止まりませんでした」「娘は16歳と19歳です 今までで1番印象に残る映画で再度原爆について勉強したいと言ってます」など市民から熱い支持を集めたことから、今夏、全世界に先駆けて全国公開(東京K's cinemaは7月31日~、広島八丁座は原爆投下された8月6日~)決定した。

“黒い雨” にうたれる進示少年を幻想的に映像化した本編映像公開

原爆の映画にも拘わらず、米ナッシュビル映画祭2020では、若い審査員に圧倒的な支持を得て観客賞を受賞した。ポンテ審査委員長は「映画を観なければ知る術のなかった大切な史実を知ることができるのだ」と絶賛。世界的評価も高く、ハリウッド映画化への準備が進められている。

広島から推薦コメントも到着。松井一實広島市長は「原爆による悲惨な体験をしながらも生きることを諦めなかった美甘進示氏が娘の章子氏に託した思いは、この映画の中で見事に表現され、「許す心」と「助け合い」の大切さが人類への根源的なメッセージとして強く訴え掛けてきます。」とコメント、そして、八丁座の蔵本健太郎支配人は「世界中の人たちに、今こそ観ていただきたい、観るべき映画です。」と語る。

そのほか、日本に2年住んだ経験があるJ.R. ヘッフェルフィンガー監督は「1945年8月6日の出来事は、歴史の教科書には白黒写真や史実や統計が史上の多くの悲劇の一章としてしか載っていませんが、私は実際の被爆者の経験に心を動かされ、戦争の怖ろしさと何者にも負けない親子間の愛情、逆境を乗り越える人間の魂の力強さと思いやりや赦す心の力を描きました」、主人公の被爆者美甘進示さんのインタビュー撮影を担当した美甘EPの息子アンドリュー丈示(被爆3世)は6歳の時原爆資料館を見学してからこの世に生を受けた奇跡を強く実感してきた。「祖父が原爆を生きぬいたこと、そして僕たち家族がこの世に存在していることは、原爆炸裂の後そして祖父の一生を通して、祖父が受けた様々な人たちからの親切のおかげだと思っています。」とコメント。

米ナッシュビル映画祭ポンテ審査委員長、ヘッフェルフィンガー監督、レ・フュインプロデューサーら、30代の若い世代が、日本の原爆の真実を受け入れ映画化に取り組むーー美甘EPは「多くの外国人は、「原爆投下があったから戦争が終わった」と信じています。我々日本人でさえ、そう思っている人も多いでしょう。この映画を世界に発信することによって、ご覧になった方がそういった認識をもう一度みつめ直すきっかけになれば良いと思います。ニューヨークの映画制作スタッフは全員が30代で、制作中に原爆投下の意義に関してそれまで学校などで習っていたことをもう一度見つめ直し、『こんなひどいことは、いかなる理由があれ2度とあってはならない』と、この映画が世界へ発信する平和へのメッセージ制作のために全身全霊を込めてくれました」とコメントしている。

『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』“黒い雨”本編映像

画像: 30代の若いアメリカ人たちが<原爆の真実>を描く『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』“黒い雨”本編映像 youtu.be

30代の若いアメリカ人たちが<原爆の真実>を描く『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』“黒い雨”本編映像

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1945年8月6日。ヒロシマを生き抜いた少年がやがて父となり、現代を生きる娘に伝えた想い。それは、父から娘へ託された、平和を願う永遠のメッセージ。

<STORY>

『8時15分ヒロシマ 父から娘へ』は、戦争の愚かさ、原爆の残酷さのみを声高に訴えるのではなく、その地獄の様な状況にあっても、生きることを諦めなかった父の想いと、その40年後に起こったある事件から導き出され、父から娘へしっかりと受け継がれた、世界の平和を叶えるための大切なメッセージを紐解いていく。

1945年8月6日、第二次世界大戦中の広島は、普段と変わらない朝だった。父の福一と共に建物疎開の準備をしていた19歳の美甘進示は、自宅の屋根に上って瓦を剥がしていた。その時、目をくらます激しい光が襲った。その "爆発する太陽" は一瞬にして進示を真っ暗闇の奈落の底に突き落とした。史上初めての原子爆弾は広島中を焼き尽くし、瞬く間に7万人以上の命を奪ったのだ。

真夏の炎天下、父と息子は想像を絶する苦痛の中、ひどく焼けただれた体を引きずって、救助を探し彷徨う。あたり一面息絶えた人々と呻き声で埋め尽くされ、救いの手はどこにも見当たらない。進示はあまりの激痛から解放されたい一心で、死にたいとすら願った。だが父・福一の力強い言葉に支えられ、進示は必死で前へ進む。しかし、父と離れ離れになった進示はひとりきりになり、毎日父が探し当ててくれるのを待っていた。3ヶ月後なんとか歩けるまでに回復した進示は、父を探して自宅のあった場所に戻った。そこで燃え尽きた瓦礫の中から、ガラスは吹き飛び、高熱により原爆炸裂の時間「8時15分」の針の影が文字盤に焼きついた父の懐中時計を見つける。全て焼き尽くされた広島で進示を家族や先祖と結びつけるものはそれしかなかった。

40年の月日が経ち、進示の平和への願いは形となってニューヨークにある国連本部に届く。しかし、その数年後ニューヨークを訪れた娘の章子は驚くべき事実を知る。日本中を駆け巡ったその知らせは、新たな恵みへと導く光となる―。

『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』は7月31日より新宿・K’s cinema 、8月6日より広島・八丁座 ほか全国公開

監督: J.R. ヘッフェルフィンガー
エグゼクティブ・プロデューサー・原作著者:美甘章子
プロデューサー: ニニ・レ・フュイン
テーマ音楽 「アヴェ・マリア」
作曲:細川俊夫
キャスト:田中壮太郎、ジョナサン・タニガキ、エディ・大野・トオル、美甘進示、美甘章子、ユーリ・チョウ、松坂龍馬、ニニ・レ・フュイン、アーサー・アクシス
原作本:「8時15分 ヒロシマで生きぬいて許す心」美甘章子著(講談社エディトリアル、公式サイト 815book.org
原題:「8:15」
2020年/アメリカ/51分/シネスコ/5,1ch ©︎815 Documentary, LLC

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