ココ・シャンネル没後50年、女性のための永遠の香り「No.5」誕生100年の今年、ココ・シャネルの最新ドキュメンタリー『ココ・シャネル 時代と闘った女』が、7月23日(金)よりBunkamuraル・シネマ他にて公開されます。この度、その予告編が公開されました。

画像1: ©️ Slow Production, ARTE France

©️ Slow Production, ARTE France

最もエレガントで 最も手ごわく
最も寛大で 最も執念深い
最も象徴的で 最も謎めいている
そして誰よりも未来を見ていた女

ナチスからパリが解放された1944年9月、
シャネルは突然パリを脱出しスイスへ向かった。
そして10年あまりの沈黙と劇的な復活。
なぜ?
シャネルとは誰だったのか?
そして何と闘ったのか?

画像2: ©️ Slow Production, ARTE France

©️ Slow Production, ARTE France

世紀を生き抜いた最強ブランドCHANEL。第一次世界大戦後、「皆殺しの天使」とまで称されるほど19世紀的な価値観を葬り去り女性を因習から解放して、女性として史上初の世界的実業家となったココ・シャネル。ピカソ、ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトーなどの芸術家、チャーチルやウィンザー公などの政治家や王侯貴族との交流、めくるめく幾多の恋を通じて得たインスピレーションと人脈を駆使し、モードの帝国を第二次世界大戦前までに築き上げていました。ところが、ナチスドイツによるパリの占領が解けた1944年、彼女は突如としてパリを脱出しスイスへ向かいます。以後、齢70歳にして劇的な復活を遂げる1957年まで、10年あまりもの長きにわたり沈黙したのです。なぜ⁉ 本作は、毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい、多面的で孤独な、しかしなんとも魅力的なシャネルの生涯と実像に迫った最新ドキュメンタリーです。

画像: チャーチルとシャネル ©️ Slow Production, ARTE France

チャーチルとシャネル
©️ Slow Production, ARTE France

●ココ・シャネル 映画と関連した略年表
1883年8月19日 仏南西部オーヴェルニュ、ロワール河畔ソミュールの救済院で誕生
1895年12歳 母ジャンヌが33歳で死亡。姉妹とともに仏中部オバジーヌの聖母マリア聖心会付属孤児院へ
1901年18歳 ムーランのカトリック系女子寄宿学校へ
1903年20歳 お針子に。カフェ・コンセール(キャバレー)で歌手のアルバイト
1906年23歳 元騎兵隊将校エティエンヌ・バルザンの愛人に。バルザン所有のパリから75キロ離れたロワイヤリュの城郭で暮らす
1909年26歳 バルザンの友人で英国人上流階級のアーサー・カぺルが所有するパリのアパルトマンに住み婦人帽の店を開く
1910年27歳 パリ、カンボン通りに帽子店「シャネル・モード」を開業
1913年30歳 マリンルック。ドーヴィルにブティックを開業
第一次世界大戦開始
1915年32歳 ビアリッツに本格的な店舗を開業。「誰もがシャネルの名を口にしている」
1916年33歳 ジャージー生地を使用。カペルに事業資金を返済
1917年34歳 パジャマルック
ロシア革命
1918年35歳 カペルがイギリス貴族の令嬢と結婚。カンボン通りに新店舗開業。ビアリッツに豪邸を購入
第一次世界大戦終了
1919年36歳 カペルが交通事故で死亡。ヴェネチア滞在
1920年37歳 パリ郊外にベル・レスピロ荘購入。フォーブル・サントノレに新居としてアパルトマンを購入。妹アントワネットがスペイン風邪で死亡。ディアギレフを支援。ストラヴィンスキーと親密に。ロシア貴族ドミトリー・パヴロヴィッチ大公と親密に
1921年38歳 No.5誕生。詩人ピエール・ルヴェルディと親密に
1923年40歳 ツイード生地を使用。ウェストミンスター公爵と親密に
1924年41歳 コスチュームジュエリーのコレクションを発表。ヴェルテメール兄弟がパルファン・シャネル社の株の大部分を取得
1926年43歳 リトルブラックドレス
1929年46歳 ウェストミンスター公爵と別荘ラ・パウザを建てる
1931年48歳 ハリウッド滞在。推定資産約250億円(現在の価値で)
1932年49歳 イラストレーターのポール・イリヴと親密に。ファインジュエリーのコレクションを発表
1934年51歳 ホテル・リッツに住み始める。
1935年52歳 従業員数約4千名。イリヴがラ・パウザのテニスコートで急死
1936年53歳 従業員がストライキ。エドワード8世が退位しウィンザー公爵になる
1938年55歳 エルザ・スキャパレッリが一世風靡する
第二次世界大戦開始
1939年56歳 従業員を解雇、ブティックを閉じる
1940年57歳 6月パリ脱出、コルベールにある甥のバラス一家の邸宅へ。7月ヴィシーに滞在、パリへ帰還。ドイツ人将校ディンクラーゲ男爵と親密に。ナチスが接収したリッツ・ホテルに住む
1941年58歳 マドリッド訪問
1943年60歳 ベルリンでヒムラーの右腕シェレンベルグ親衛隊少将と面会。再びマドリッドに赴くも「モデルフート作戦」失敗
1944年61歳 7月ディンクラーゲがパリから逃亡。8月カンボン通りのアパルトマンに引っ越す。9月逮捕されるも数時間後に釈放される。パリを脱出しスイスへ。ローザンヌに家を購入 
第二次世界大戦終了
1947年64歳 ピエール・ヴェルテメールと和解合意。世界で最も裕福な女性
1949年66歳 ナチス協力者ヴォ―フルラン男爵の裁判で証言
1953年70歳 ラ・パウザ売却
1954年71歳 戦後初のシャネルのファッションショー。 ピエール・ヴェルテメールと最後の契約
1955年72歳 2.55バッグ
1956年73歳 シャネルスーツ
1959年76歳 バイカラ―パンプス
1970年87歳 ブロードウェイ・ミュージカル「ココ」上演
1971年1月10日 リッツの自室で死去。1月13日マドレーヌ寺院で葬儀、ローザンヌの墓地に埋葬。享年87

画像: ウェストミンスター公とシャネル ©️ Slow Production, ARTE France

ウェストミンスター公とシャネル
©️ Slow Production, ARTE France

予告編は、ココ・シャネルの人生と、当時のフランス文化が垣間見える貴重な映像と共に、ランベール・ウィルソンの語りで紹介する予告編となっています。生み出した数々のモードを紹介するところから始まり、フランスの芸術家ジャン・コクトーは、自身が耳にしたシャネルの噂を語ります。
チャーチル、エドワード8世、ウェストミンスター公と次々と恋人を変え、ピカソ、ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトーなど芸術家を支え、彼女の周囲には時代を代表する一流の人々がいた事を伝えます。後半モード界の帝王は、ナチスからパリが解放された1944年、すべてを捨て突然スイスに向かいます。近年明らかになった衝撃の事実と共に、ロミー・シュナイダー、ジャクリーン・ケネディなど著名人が愛したシャネル・スーツで衝撃の復活を遂げるまで、類まれなセンスで時代を読み、生き抜いていく、ココ・シャネル。昨今の困難な時代を、強く生き抜くヒントを与えてくれる、そんな本編の予感を感じさせる予告編になっています。

コクトーやサガンらの証言を交え、その生涯と実像に迫った
『ココ・シャネル 時代と闘った女』予告

画像: コクトーやサガンらの証言を交え、その生涯と実像に迫った『ココ・シャネル 時代と闘った女』予告 youtu.be

コクトーやサガンらの証言を交え、その生涯と実像に迫った『ココ・シャネル 時代と闘った女』予告

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監督・脚本:ジャン・ロリターノ

ナレーション:ランベール・ウィルソン

字幕:松岡葉子 フランス/2019/55分 
©Slow Production, Arte France

配給:オンリー・ハーツ

7月23日(金)より Bunkamuraル・シネマ他にて全国順次公開

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