紫綬褒章、旭日小綬章受賞の日本を 代表する女優富司純子と第 43 回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞した、今活躍が目覚ましいシム・ウンギョンが W 主演を務める、サントリ ー、資生堂、TOYOTA など数多くの広告写真を手掛ける写真界の巨匠・上田義彦初監督作『椿の庭』が 4 月 9 日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開となります。
本作は、椿が咲き誇る一軒の家に住む絹子(富司純子)と絹子の娘の忘れ形見である渚(シム・ウンギョン)、そしてそこを訪れる人々の一年間を描いた物語。庭に咲く色鮮やかの草花に季節を感じながら日々を生きる家族。それぞれに想いを秘め絹子の家を訪れる訪問者たち。登場人物たちの所作、佇 まいなど、毎日を丁寧に生きる人々の姿を通して、観る者の心を潤す。
演じるのは富司純子と、映画、ドラマ、舞台と大活躍のシム・ウンギョン。
さらに鈴木京香、チャン・チェン、田辺誠一、清水綋治ら艶やかな俳優陣が脇を固める。メガホンを取ったのは写真界の巨匠 上田義彦。構想15年、脚本・撮影・編集も務めた渾身の一作となった。
14 年ぶりの主演、富司純子が語る『椿の庭』の現場。
そして、変わらずにあり続ける美しさの秘訣――
今回解禁されるのは、富司純子演じる絹子が、長女の陶子(鈴木京香)と会話をしながら自ら着物を着付けるシーン。あまりにも自然体な動作に惚れ惚れするが、富司自身は「気を張らずに、あくまで普段の自身の着付けのやり方」で演じていたという。
「絹子をはじめ、女性たちを本当に素敵に撮ってくださって、女優冥利に尽きると思いました。これまでも綺麗に撮ってくださった映画はいっぱいありますが、『椿の庭』の絹子は私のベストワンじゃないか」と本人も絶賛したほど、本シーンの他にも、長らく第一線で活躍してきた富司のにじみ出る美しさ、ハッと息をのむ美しいシーンが数多ある。
“あくまで自然体”に演じられたのは、『椿の庭』の現場の雰囲気があったからだと富司は語る。
「現場はとにかく少人数で、家が持つ“静けさ”が、何より尊重されていました」 。
そして変わらず美しさを保つ秘訣として、「毎朝のちょっとした運動と、なにより“背筋がきちんと伸びているか”という意識を常に持つこと」と答えた。
『椿の庭』本編映像
ストーリー
かつて夫と語り合い、子供たちを育てた家に、今は孫娘の渚と住む絹子。夫の四十九日を終えたばかりの春の朝、 世話していた金魚が死に、椿の花でその体を包み込み土に還した。命あるものはやがて朽ちる。家や庭で起こる些細な出来事、過 去の記憶に想いを馳せ慈しむ日々の中、ある日絹子へ一本の電話がかかってくる――。
富司純子 沈 恩敬(シム・ウンギョン)
田辺誠一 清水綋治
/内田淳子 北浦 愛 三浦透子 宇野祥平 松澤 匠 不破万作
/ 張 震(チャン・チェン)(特別出演)/鈴木京香
監督・脚本・撮影:上田義彦
製作:ギークピクチュアズ/yoshihiko ueda films/ユマニテ/朝日新聞社
配給:ビターズ・エンド
制作プロダクション:ギークサイト
2020年/日本/128分/5.1ch/アメリカンビスタ/カラー
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