ドキュメンタリー映画『地球で最も安全 な場所を探して』が 2/20(土)より渋谷のシアター・イメージフォーラムのほか、現在は京都 シネマ、大阪・第七藝術劇場で公開中ですが、好評を受けて上映館も続々決定!当初 20 館程 度だったのが 34 館まで公開館が増え、追加のコメントも到着!さらに今週末からは全国各地 で有識者を迎えてのトークイベントも開催予定です。
”核のごみ”をどこに捨てる?
原発推進の科学者と反原発の監督が ”世界一安全な場所”を探す旅——
この60年間で、高レベル放射性廃棄物35万トン以上が世界で蓄積された。 それらの廃棄物は数万年にわたって、人間や環境に害を与えない安全な場 所に保管する必要があるが、そうした施設が世界中で十分に整備されないまま “核のごみ”は増え続けている。 そんな中、英国出身・スイス在住の核物理学者で、国際的に廃棄物貯蔵問題専門家としても高名な原発推進論者のチャールズ・マッコンビーが、世界各地の同胞たちとこの問題の解決に取り組み、その姿を反原発のエドガ ー・ハーゲン監督が撮影。アメリカ・ユッカマウンテン、イギリス・セラ フィールド、中国・ゴビ砂漠、青森県六ヶ所村、スウェーデン、スイスな ど各国の最終処分場候補地を巡る旅に出る。果たして彼らは世界に10万年後も安全な“楽園”を見つけることはできるのか─
<到着した追加コメント>
昔むかし「不老不死」の霊薬を探して遥かなる旅路についた先人たちがいました。 この映画の旅は同じぐらいにスケールが大きく、「神話」の奥へ奥へと連れて行ってくれます。 そして途中、気づきます。 ぼくらは既に、探し求めるこの旅路に、みんな否応無く完ぺきに巻き込まれてしまっていたのです。
−−アーサー・ビナード(詩人)
人類の技術の発展とその過信。 ベンヤミンの詩のように楽園からの強風によって天使が今にも吹き飛ばされようとしている。その強 風は進歩と呼ばれる。
この作品は人類の進歩せざるを得ない悲劇を露出させている。
−−ヴィヴィアン佐藤(非建築家、ドラァグクイーン)
『地球で最も安全な場所を探して』【予告編】
<プロフィール>
出演者プロフィール: チャーズル・マッコンビー
1945年スコットランド生まれ。1978年から99年にかけてスイスの放射性廃棄物管理共同組合(NAGRA)で高レベル放射性廃棄物処分計画を開発。90年代半ばには、8年間米国科学アカデミーで放射性廃棄物処分委員会に在籍。その後の10年間は、スイス・バーデンのArius(地域および国際地層処分協会)代表と して、世界各地で多国籍の処分計画を立ち上げ、日本のNUMO(原子力発電環境整備機構)の最終処分計 画など、各国の処分計画に助言している。スイス在住。
監督プロフィール: エドガー・ハーゲン
1958年スイス・バーゼル生まれ。バーゼル大学とベルリン自由大学で哲学、ドイツ語、ドイツ文学を学ぶ。1987年に文学修士号取得。数年間、記者およびドラマトゥルク(アートマネージャー)として働いたあと、1989年よりフリーのフィルムメーカーとしての活動を始める。2000年には映画とドキュメンタリーのス トーリーテリングについての講義を始める。2010年よりスイス・フィルムメーカー協会(ARF/FDS)の理 事を務め、2013年にはFOCAL(映像制作教育機関)のドキュメンタリー部門代表に就任。スイス在住。
監督:エドガー•ハーゲン
出演:チャールズ•マッコンビー他
制作:ミラ•フィルム
後援:在日スイス大使館
日本語字幕:平井かおり 宣伝美術:追川恵子
配給:きろくびと 英題:Journey to the Safest Place on Earth
2013年/スイス/英語•ドイツ語•中国語•日本語/カラー/DCP/100分