誰もが記憶に残っている、夏休みの思い出。その懐かしくも記憶に刻まれる日々を、ひとりの少女の視点 から描く。それは、ただ楽しいだけのものではなかった。
監督は 1990 年生まれのユン・ダンビ。
第 24 回釜山国際映画祭で 4 冠に輝いたのを筆頭に、ロッテルダム国際映画祭など数多くの映画祭で、デビュー作である本作の繊細さと確かな演出力が絶賛された。
『はちどり』のキム・ボラや『わたしたち』のユン・ガウン、『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・ドヨンに並ぶ、新たな才能が韓国から登場した。 本作がデビューとなる姉オクジュ役のチェ・ジョンウンは、監督が見つけた一枚の写真から大抜擢された。 弟ドンジュ役のパク・スンジュンは人気ドラマ「愛の不時着」にも出演している天才子役。この姉弟と家族との自然なアンサンブルが観客の感情を刺激することだろう。
韓国に注目すべき女性監督がまた現れた
キム・ボラの『はちどり』のようにユン・ダンビは新たな息吹をもたらした!
―Seongyong’s Privates Place**
『夏時間』で鮮烈な印象を残す2人の子役!
■姉オクジュ
一枚のスチール写真が監督の目にとまり主役に抜擢
姉オクジュ・・・チェ・ジョンウン
2001年生まれ。短編“Following the Shiny Object(光る物体を追う)”(2018年)の主人公ユラ役でデビュー。その後、いくつかの短編に出演。“Following the Shiny Object(光る物体を追う)”の1枚のスチール写真を見たユン・ダンビ監督の目にとまり、本作の主人公に抜擢された。長編デビューとなる本作の新人とは思えない繊細で密度が高い演技が絶賛された。
「はちどり」で 14 歳のウニを演じ大型新人と称されたパク・ジフ、スマッシュヒットを連発する俳優キム・ユンソクの初監督作品「未成年」でジュリを演じ別格の演技と評されたキム・ヘジュン、観客の目は彼女たちに釘付けになった。安定の演技力と圧倒的な存在感で劇場を沸かせた新人女優の活躍、次の注目株は「夏時間」のチェ・ ジョンウンだ。
監督と初めて会った時、チェ・ジョンウンはオクジュのキャラクターをよく理解していた。役者のイメージが作品をさらに豊かなものにしてくれると確信し、迷うことなくキャスティングしたそうだ。 「夏時間」でチェ・ジョンウンが演じたオクジュは、家族をよく観察し、そして代弁し、心の内では最も葛藤して成長する人物だ。彼女の演技は新人とは思えないほど繊細で密度が濃く、深い余韻を残す。今後、最も注目すべき新人女優だ。
■弟ドンジュ
人気ドラマ「愛の不時着」にも出演した天才子役の誕生
弟ドンジュ・・・パク・スンジュン
2009 年生まれ。ソン・イェジン、ヒョンビン主演の人気ドラマ 「愛の不時着」(2019 年)、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル主演の“The Battle: Road to Victory(鳳梧洞ポンオドンの戦い)(2019年)に出演、登場シーンは短いものの強烈な印象を残した。本作の自然な演技は観客を驚かせ、天才子役の登場を印象づけた。
ユン・ダンビ監督の鮮烈な長編デビュー作『夏時間』予告
ある夏の夕暮れ わたしは 大きな家に引っ越した――
わたしと家族のちょっと痛くて、少し特別なひと夏の物語
夏休みのある日、10 代の少女オクジュは、父親が事業に失敗したため、弟ドンジュと一緒に緑が生い茂る広い庭のある祖父の家に引っ越した。しかし、そこには母親の姿はなかった。
広い居間とステレオセット、風が通る 2 階の窓際に置かれたミシン。日本の“昭和”のような懐かしい空気 の家。弟は新しい環境にすぐ馴染むが、オクジュはどこか居心地の悪さを感じている。オクジュの逃げ道 は、同級生との淡い恋模様。そんなある日、この祖父の家に離婚寸前の叔母まで住みつき始め、一つ屋 根の下に三世代が集まり、オクジュにとって、自分と家族のあり方を初めて意識せざるを得ない、ひと夏 の日々が始まった。
監督ユン・ダンビ
出演 チェ・ジョンウン、パク・スンジュン、パク・ヒョニョン、キム・サンドンほか
韓国/2019 年/105 分/DCP
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配給 パンドラ