「東京ラブストーリー」(91)、「Mother」(10)、「最高の離婚」(13)、「Woman」(13)、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(16)、「カルテット」(17)、「anone」(18)など、常に私たちの心を捉えて離さない多くの連続ドラマを手掛けてきた脚本家・坂元裕二が、2020年の東京を舞台に、今を生きるすべての人へ贈るため書き下ろした最新作。坂元裕二が映画オリジナルのラブストーリーを手掛けるのは今作が初となります。
主役を演じるのは、菅田将暉と有村架純。2人の実力派俳優による〈初のダブル主演〉が実現しました。監督を担うのは『罪の声』の土井裕泰。『いま、会いにゆきます』(04)、『ハナミズキ』(10)、『映画 ビリギャル』(15)など多くの大ヒット映画を手がけてきた土井監督の坂元裕二とのタッグは、ドラマ「カルテット」以来、映画では初のタッグとなります。
この度、1月12日(火)に菅田将暉×有村架純が登壇!完成報告イベントを行いました。
当日は、W主演の菅田将暉、有村架純、そして土井裕泰監督が登壇!遂に完成された本作について想いを語っていただき、本物のカップルのようだと話題沸騰のお二人に撮影秘話などを伺いました。また『花束みたいな恋をした』というタイトルにちなんで、菅田と有村は”花束占い”を実施。お互いに対する秘めたる想いなど、二人が選んだ花束から様々な占い結果が明らかになりました。
『花束みたいな恋をした』完成報告イベント
【日程】 1月12日(火)
【場所】 都内某所
【登壇者】菅田将暉、有村架純、土井裕泰監督 (敬称略)
偶然に出会い恋をした二人の5年間を描くラブストーリー、映画『花束みたいな恋をした』の完成報告イベントが開催され、W主演で山音麦役の菅田将暉さん、八谷絹役の有村架純さん、そして本作のメガホンをとった土井裕泰監督が登壇いたしました。
いよいよお披露目となる本作について「今日はこんな状況の中、表舞台でご挨拶できることを感謝しております。」(菅田)、「新年も明けまして、無事にこの映画が皆様に届くと思うと、とても楽しみです。無事に公開できることがこんなにありがたいことなんだなと、ひしひしと感じています。」(有村)、「実は去年の1/12、今日からちょうど一年前がクランクインの日でした。思いもしないことが沢山起きた1年でしたが、完成を報告させていただけることが本当に嬉しいです。」(土井)とそれぞれ喜びを露わにしました。
これまでにも映画やCMなどで共演している二人ですが、本作で恋人役を演じたことについて菅田さんは「有村さんとは何かやりたいね、と話しながらもなかなか実現していませんでしたが、今回一番良いタイミングで、良い作品をやることができたと思います。同じ関西人で、同世代の有村さんとの現場は、とても新鮮な気持ちでした。」と明かします。有村さんも「貴重な同い年の役者さんなので、同じ舞台でお芝居をさせていただくことが嬉しかったです。『何者』から4年程経って、お互い色々な経験を積みながら、今回再会できたと思うので、おこがましいかもしれないけど、同志のように感じていました。お芝居の舞台に立っても、現実世界と地続きしているようにフラットに本番へ向かわれて、心強い役者さんです。」と菅田さんとの共演を振り返りました。また完成した作品を観て菅田さんは「現場は順撮りでやらせてもらったので、本当にただただ二人で生活して、思い出を作って育んだものが、爆発するという流れがリアルに描かれていました。」と率直な感想を語ります。有村さんは「撮影の一ヶ月半、すごく濃厚で充実した時間を過ごせたので、映画を観たときにも私の中にまだ絹がいて、ずっと続いていくんだろうなと不思議な感覚になりました。坂元さんが脚本をされている台詞や空気感は、今生きている人たちにものすごく刺さるような作品になったんじゃないかなと思いました。」と、絹の心を宿しながら作品を楽しんだよう。本作の脚本は多くの名作を世に送り出している坂元裕二さんによるオリジナル長編ラブストーリーですが、土井監督は「麦と絹という二人の主人公が、本当にどこかの町でちゃんと生きている人たちに見えるよう意識しました。出会ってから告白し、付き合って、暮らし始めるまで。彼らには毎日自由に演じてもらったし、ひとつひとつの場面に嘘がないよう日記のように積み重ねていけば、最終的には沢山の人に伝わる普遍的なラブストーリーになるかなと、描いていました。」と、丁寧に本作を作り上げました。
恋人としての二人の姿にキュンとする方も多い本作ですが、菅田さんが一番ドキドキしたシーンは信号待ちでのキスシーン。「一回キスした後に、『こういうコミュニケーションは、頻繁にしたいタイプです』という有村さんの台詞。あれは名言です、言われてみたいですねえ。」と答え、会場は笑いに包まれます。有村さんも同じ信号待ちでのキスシーンにドキドキしたそうで、「(『信号はまだ変わらなかった』、『押しボタン式信号だった』、『サンキュー、押しボタン式信号』というモノローグについて)押しボタン式信号って、こういう風に使うことがあるんだ!と思いました(笑)」と笑顔を見せます。土井監督は「僕は最後のファミレスのシーンです。菅田くんともファミレスってこういう話してるよなあ、家ではなくファミレスで話すことに意味があったよね、と話していたんです。家だと話がまとまらないから、ファミレスで世間の人と繋がりながら、自分を律しながら冷静に話さないといけない。見ていてヒリヒリしました。」とグッときていた様子。
また今回、『花束みたいな恋をした』というタイトルに因んで、花束を選ぶと、選んだ相手への”本当の思い”がわかる、花束占いを実施!流光七奈(りゅうこうなな)先生監修による本格的な花束占いで、5種の花束の中から、菅田さんは有村さんに贈りたい花束を、有村さんは菅田さんに贈りたい花束をそれぞれ選びました。
まず始めに菅田さんが、「直感的に目がいきました。今日の有村さんの恰好にも似合いそうで、関西人の黄色い部分と、東京に出て仕事をしている赤い部分が、グラデーションでオレンジがかっているところがぴったりだと思います。」とオレンジ色のラナンキュラスの花束を選択。「相手をとても信頼しているようです。お互いに安心できる環境のもと、多くを語らずとも、大切なことが分かり合えたり、お互いの失敗をカバーし合えるような、信頼にあふれた関係を続けていきたいと思っているようです。」という結果に、「めちゃくちゃ当たってますね。」と菅田さんもびっくり。それを聞いた有村さんも「主演をやらせていただくときはお芝居のこと以外にも、周りのことを考えて引っ張っていかないといけないですが、菅田さんがいてくれたことによって、お互い主演の負担を分散できたし、一緒に作品を作った同志だと思っているので、すごく嬉しいです。」と占い結果を喜びます。
「今の髪型とすごく似合う!(笑)髪型で表情も変わるし、今は紫色を渡したい気分でした。」と紫色のヒヤシンスの花束を渡した有村さん。「相手の喜ぶ顔が見たいと思っており、相手に何かをしてもらうよりも、自分が相手に何かをしてあげたいと望んでいます。打算などとは無縁に、ひたむきにお互いを励まし合い、共に成長していけることを望んでいるでしょう。」という占い結果に「なるほど…僕は心配されているんですね(笑)でも確かに、会う度に『今何やっているの?頑張ってね!』っていつも励ましてくれるかも。」と菅田さん。有村さんは「様々なジャンルでご活躍されているし、私がお芝居を考えている以上に、物事やモノづくりのことに対して考えていらっしゃると思うので、ちゃんと疲れたーとか吐き出せているのかな?って、しっかりしている人ほど心配になりますね。」と、この占い結果も見事的中!菅田さんも有村さんも互いを信頼し合い、互いに成長していきたいという二人の共通した想いが明らかになりました。二人がリラックスして楽しむ様子に土井監督は「撮影も8割、9割が二人のシーンで、気がついたら川見ながら話していたり、一緒にブランコ漕いでいたり、ずっと二人で過ごしていたんですけど、今のやり取りを見ていても、関係性が撮影のときと近いというか、とっても自然体でいられるんだなと思いました。」と、麦と絹の姿を重ねます。
最後に、このような社会状況の中でも、映画の公開を心待ちにしている方に向けて「坂元さんも仰ってましたが、この映画は恋愛自体の面白さや楽しさ、滑稽さや可愛さがすごく丁寧に描かれています。結末以上に、二人の人間がどのように出会って、何を共通言語に二人の時間を育んだのか?恋愛経験がある人は、過去の色々な思い出がほじくられて、こしょばくも愛おしくなるような映画です。この映画を観て、ぜひ温まってください。」(菅田)、「この物語は男女問わず、世代問わず皆様の中にもしまってあるような思い出だったり物語があるのかなと思います。この作品を見終わった後に、眩しい記憶に想いを馳せて、少し口角を上げて帰っていただけたら嬉しいです。恋愛の醍醐味ってこうだよな、ということが沢山詰まっているので、温かく麦と絹を見守って観てください。」(有村)とメッセージを送り、イベントは幕を閉じました。
映画『花束みたいな恋をした』予告
この冬誰もが涙する。最高純度のラブストーリー!
東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った
大学生の山音麦(やまねむぎ)(菅田将暉)と八谷絹(はちやきぬ)(有村架純)。
好きな音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、
大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。
拾った猫に二人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店してもスマスマが最終回を迎えても、
日々の現状維持を目標に二人は就職活動を続けるが──。
猛スピードで加速する恋の忘れられない〈最高の5年間〉を描く、不滅のラブストーリー誕生!
映画『花束みたいな恋をした』
脚本:坂元裕二
監督:土井裕泰
出演:菅田将暉 有村架純
清原果耶 細田佳央太
韓英恵 中崎敏 小久保寿人 瀧内公美
森優作 古川琴音 篠原悠伸 八木アリサ
押井守 Awesome City Club PORIN
佐藤寛太 岡部たかし
オダギリジョー
戸田恵子 岩松了 小林薫
撮影:鎌苅洋一 照明:秋山恵二郎 美術:杉本 亮 装飾:茂木 豊
撮影効果:実原康之 録音:加藤大和 編集:穗垣順之助(J.S.E.)
音楽:大友良英 衣裳:立花文乃 ヘアメイク:豊川京子
スクリプター:加山くみ子 イラストレーション:朝野ペコ
VFXプロデューサー:赤羽智史 助監督:石井 純 製作担当:宮下直也
企画:孫 家邦 菊地美世志 那須田 淳 プロデューサー:有賀高俊 土井智生
製作:『花束みたいな恋をした』製作委員会
配給:東京テアトル、リトルモア
©️2021『花束みたいな恋をした』製作委員会