直木賞作家・佐木隆三氏の小説「身分帳」を原案とした『ディア・ドクター』『永い言い訳』の 西川美和監督最新作『すばらしき世界』が 2021 年2月 11 日(木・祝)より全国ロードショーとなります。
西川美和監督が、初めて実在の人物をモデルとした原案小説をもとに、その舞台を約 35 年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ本作。
生きづらい社会の中で、一度レールを外れても懸命にやり直そうとする実在の男と、彼を追う若きテレビマンのカメラを通して「社会」と「人間」の“今”をえぐる問題作です。
本年度第 56 回シカゴ国際映画祭にて【観客賞】【最優秀演技賞/役所広司】2冠の快挙を達成しました。そして、来年2月11日の公開に先駆けて、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督をはじめ、西川美和監督の前作『永い言い訳』の主演を務めた本木雅弘さん、小泉今日子さ ん、YOU さん、角田光代さん、操上和美さん、尾崎世界観さん、倉本美津留さん、宇野維正さん、久米宏さんら国内外の錚々たる方々より、本作を称賛するコメントが続々到着しております。
あわせて、ポン・ジュノ監督のコメントが挿入された予告編(ショート ver)も解禁されました。
私たちが生きるこの世界は、
適応すべき価値がある場所なのか?と
突きつけられた。とにかく実に深く、
遥か先まで進んだ映画だ。
ポン・ジュノ(映画監督)
幸福と鉛とを交互に飲み込む
西川さんの作品には、
他にはない滋味深さがある。
現実を転写したスクリーン上に
みるみる零れる切なさと愛おしさ、、、
観るべき、知るべき、この “ すばらしき世界 “
本木雅弘(俳優)
誰かが空を見上げ、美しいと感じる瞬間がある。
その瞬間の空には、わたしを含め個々の行動が
反映されているのかもしれない。
素敵な映画でした。
小泉今日子(女優など)
右手に 柔らかく 包み込まれた秋桜が
優しい色で 尊くて
あぁ 人と交わした 証って
きっと こういうものかなぁって
慎ましくて じゅうぶんにあたたかくて
嘘がなくて
YOU(タレント)
ただしいもまちがいもない、
このようにしか生きられないひとりの人の姿が在る。
その静かな重みに圧倒される。
角田光代(作家)
生きることは自分の性(さが)との戦い。
夢、希望も絶望もすべて捨て
今を生きる役所広司が圧倒的に光る。
操上和美(写真家)
ころころと変わる主人公三上の表情が、季節みたいだった。
それを観てる自分も、脱いだり着込んだり
傘をさしたり、忙しくて楽しかった。
終盤、走っている三上を見て、笑いながら泣いた。
こんな風に、祈るような気持ちで映画を観たのは初めてだった。
尾崎世界観(クリープハイプ)
人はいくつになってもやり直せるのか?
いくつになっても成長できるのか?
答えはYESである。
たとえこの映画の主人公のような人物でも。
自分の心との戦いから逃げなければ。
倉本美津留(放送作家)
「役所広司×西川美和?
そんなの傑作になるに決まってるじゃん」という
期待を遥かに超えてきた。
清と濁。重さと軽さ。笑いと涙。
実話を超える映像と物語の力。すべてがあった。
宇野維正(映画ジャーナリスト)
小学生の頃から映画館に入り浸っていました僕に言わせると
入れ墨の人物が出てくる映画は面白いです。
「すばらしき世界」とは映画の世界だと理解しています。
久米宏
(順不同/敬称略)
ポン・ジュノ監督のコメントが挿入された予告編(ショートver)
<ストーリー>
下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上(役所広司)は、強 面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐすぎて困っている人を放ってお けない男。しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だ った。一度社会のレールを外れるも何とか再生しようと悪戦苦闘する 三上に、若手テレビマンの津乃田(仲野太賀)と吉澤(長澤まさ み)がすり寄りネタにしようと目論むが...。三上の過去と今を追ううち に、逆に思いもよらないものを目撃していく――。
役所広司
仲野太賀 六角精児 北村有起哉 白竜 キムラ緑子
長澤まさみ 安田成美/梶芽衣子 橋爪功
脚本・監督:西川美和
原案:佐木隆三著「身分帳」(講談社文庫刊)
配給:ワーナー・ブラザース映画
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会