特集上映イベント「サム・フリークス」の第11弾において、ジム・ジャームッシュと共に 「ニューヨーク・インディーズ派」の監督として並び称される名匠ジョン・セイルズの最新監督作『ゴー・フォー・シスターズ(原題:Go For Sisters)』がジャパン・プレミアを果たす。
併映作品としてはシアトルで暮らすストリート・チルドレンを追い、1985年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされた名作ドキュメンタリー『子供たちをよろしく(原題:Streetwise)』(未DVD化)。

『ゴー・フォー・シスターズ』は名作『パッション・フィッシュ』の延長線上にあるシスタ ーフッド映画の傑作で、『子供たちをよろしく』はトム・ウェイツによる主題歌も印象的な児童映画の極北というべき傑作。どちらもこの日限りの貴重な上映となる。

特集上映:サム・フリークスVol.11

『ゴー・フォー・シスターズ(原題:Go For Sisters)』
(2013年、監督:ジョン・セイルズ)

画像1: 『ゴー・フォー・シスターズ(原題:Go For Sisters)』 (2013年、監督:ジョン・セイルズ)

『ゴー・フォー・シスターズ』は保護観察官の女性が高校時代の旧友と「ターミネーター」というニックネームの老探偵の助けを借りながら、行方不明になった息子を捜索する犯罪サスペンス映画。ジャンル映画の枠組みを使いつつシスターフッド、マイノリティ、不法移民などについて描くことによって、現在のアメリカとメキシコの実情を浮き彫りにしていくといういかにもジョン・セイルズらしい作品で、女性2人の断片的な過去が徐々に明かされていく構成は名作『パッション・フィッシュ』の延長線上にあるともいえるだろう。ちなみに本作はわずか19日間で撮影されたとのこと。(岡俊彦)

画像2: 『ゴー・フォー・シスターズ(原題:Go For Sisters)』 (2013年、監督:ジョン・セイルズ)
画像3: 『ゴー・フォー・シスターズ(原題:Go For Sisters)』 (2013年、監督:ジョン・セイルズ)
画像4: 『ゴー・フォー・シスターズ(原題:Go For Sisters)』 (2013年、監督:ジョン・セイルズ)

2014年 インディペンデント・スピリット・アワード
助演女優賞ノミネート(ヨロンダ・ロス)

出演: リサゲイ・ハミルトン、ヨロンダ・ロス、エドワード・ジェームズ・オルモス
Blu-ray上映(日本語字幕付き)

『子供たちをよろしく(原題:Streetwise)』
(1984年、監督:マーティン・ベル)

画像1: 『子供たちをよろしく(原題:Streetwise)』 (1984年、監督:マーティン・ベル)

シアトルで暮らすストリート・チルドレンを追った『子供たちをよろしく』は、写真家のマリー・エレン・マークが1983年にライフ・マガジンにて発表したドキュメント記事「Streets Of The Lost」をきっかけとして、彼女の夫であるマーティン・ベルがそこに登場する子供達を映像に収めた作品。ドキュメンタリーと作劇が渾然一体となった児童映画の極北的な内容で、根底に流れる大きなヒューマニズムと現実の容赦ない厳しさが胸を締めつけてくる。トム・ウェイツが主題歌の映画としてはジェニファー・ジェイソン・リー製作・主演の『ジョージア』に匹敵する傑作である。「子供たちをよろしく/彼等が路頭に迷わないように」(「Take Care Of All My Children」by Tom Waits)。(岡俊彦)

画像2: 『子供たちをよろしく(原題:Streetwise)』 (1984年、監督:マーティン・ベル)
画像3: 『子供たちをよろしく(原題:Streetwise)』 (1984年、監督:マーティン・ベル)

1985年 アカデミー賞 長編ドキュメンタリー賞ノミネート
Blu-ray上映(日本語字幕付き)

日時:2021年3月6日(土)
会場:ユーロライブ(渋谷) 
料金:2本立て1500円(入れ替えなし・整理番号制)
また、このイベントは有料入場者1名につき250円が虐待を受けたり貧困下にある子供達への学習支援&自立支援として役立てられます!

13時20分〜 『ゴー・フォー・シスターズ』
15時35分〜 『子供たちをよろしく』

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