是枝裕和もその才能に惚れ込んだ、新進気鋭の監督 佐藤快磨(さとう・たくま)の劇場デ ビュー作品で、仲野太賀主演の映画『泣く子はいねぇが』が、11 月 20 日(金) より全国公開いたします。

画像1: ©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

釜山国際映画祭など数多くの国内外映画祭で評価された佐藤快磨監督が完全オリジナル脚本で挑んだ『泣く子はいねぇが』 は、秋田県・男鹿半島の伝統文化「ナマハゲ」から、“父親としての責任”、“人としての道徳”というテーマを見出し、親になることか らも、大人になることからも逃げてしまった主人公が、過去の過ちと向き合い、不器用ながらも⻘年から大人へ成⻑する姿を描きます。

画像2: ©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

大人として、そして父親としての自覚も曖昧な主人公たすくを演じるのは、個性溢れる表現力で注目を集める演技派俳優、仲野太賀。そして妻ことね役の吉岡里帆、親友の志波役の寛 一 郎に加え、山中 崇、余 貴美子、柳葉敏郎といった実力派俳優が集結。平成生まれの新たな才能・佐藤監督を確かな演技で支え、物語を彩り魅了します。

そしてこの度、カンヌ、ベネチア、ベルリンの三大映画祭に次ぐ、由緒正しき国際映画祭、サン・セバスティアン国際映画祭 (スペイン)のオフィシャルコンペティション部門で鮮烈のワールドデビューを果たした本作が、つい先ほど(現地時間 9 月 26 日(土)20:30〜)行われた授賞式で、最優秀撮影賞(Jury Prize for BestCinematography)<撮影:月永雄太>を受賞した事が発表されました!主要部門での日本映画の受賞は 2011 年『奇跡』(是枝裕和監督)の最優秀脚本賞以来 9 年ぶりの快挙となります!

世界中を魅了した映画『君の名前で僕を呼んで』(17 年)のルカ・グァダニーノ監督や、カンヌ国際映画祭の常連『ある終演』(15 年)のミシェル・フランコ監督ら、錚々たる顔ぶれの審査員たちの心を鷲掴みにしました!

なお本作は今後も、北米において最も古く、歴史のある映画祭の一つであるシカゴ国際映画祭(現地時間 10/14〜 10/25)のニュー・ディレクターズ・コンペティション部門、そして東京フィルメックス(10/30〜11/7)のオフィシャルコンペ ティション部門への正式出品も決定しています!
また、本作のジャパンプレミア(日本最速上映)は、東京フィルメックスにて 11 月 3 日(火)に行われる予定です。今後も引き続き、本作の動向に注目が集まります。

最優秀撮影賞受賞の一報を受け、撮影監督の月永雄太、監督・脚本・編集の佐藤快磨、主演の仲野太賀より喜びのコメントが到着しております。

第 68 回サン・セバスティアン国際映画祭 会期:2020 年 9 月 18 日(金)〜26 日(土) ※現地時間
<過去の受賞日本映画作品>
2018年 最優秀新人監督賞 奥山大史監督『僕はイエス様が嫌い』
2015年 観客賞 是枝裕和監督『海街diary』
2013年 観客賞 是枝裕和監督『そして父になる』
2011年 最優秀脚本賞、SIGNIS賞 是枝裕和監督『奇跡』
2010年 国際批評家連盟賞 河瀨直美監督『玄牝-げんぴん-』
1998年 最優秀新人監督賞 高橋陽一郎監督『水の中の八月 FishesAugust』

<月永雄太(撮影監督>
まず映画祭開催が厳しい時期に、開催してくださりありがとうございます。正直まだ実感が湧かなく、残念ながら現地にも行けな かったですし、公開もしていませんので、早く公開して欲しいなというのが正直な今の気持ちです。
男鹿半島の海、そして「ナマハゲ」がいる街の景色は強烈で、それを見た時にとても良いものが撮れるのではないかという印象を持ちました。撮影では、そんな男鹿の良さをなんとか出そうと意識し、現地で私が肌で感じたものを形にできればと思っていました ので、それが少しでも皆様に届けばと思っております。佐藤監督はじめ、全てのキャスト、スタッフに感謝しています。

プロフィール
1976 年 6 月 17 日、静岡県出身。1999 年、日本大学芸術学部映画学科卒業。2011 年、撮影を手がけた⻘山真治監督 『東京公園』と真利子哲也監督『NINIFUNI』の 2 作品が第 64 回ロカルノ国際映画祭にて上映。2018 年、沖田修一監督作 『モリのいる場所』で第 73 回毎日映画コンクール撮影賞を受賞。

<佐藤快磨(監督・脚本・編集)>
デビュー作にも関わらず、このような賞を頂き大変光栄です。賞を頂けると思っていなかったので、本当に驚いておりますが、とても嬉しいです。スタッフ、そしてキャストの皆さんに感謝します。
僕のめちゃくちゃな絵コンテから、撮影賞まで持ち上げてくれたのは月永さんのおかげだと思っています。僕が役者さんから人間ら しい瞬間をどう引き出せるかということを考えていたのに対し、そこから出てくるすごく繊細なものを、月永さんはこぼさないようすくい取ってくれました。撮影の現場はもちろん、準備から仕上げまでこの作品について一緒に考えてくれたことに心から感謝してい ます。これからも映画を撮り続けられるように頑張りたいと思います。

<仲野太賀(主演)>
最優秀撮影賞!!凄い!!!
佐藤監督に寄り添い、時に導きながら、監督のこだわりを"映画"に昇華されていた月永さんの姿が格好良くて、とても印象深か ったです。僕がオールアップして、別れ際に「良い映画になってると思います」と月永さんに言われた時はどんなにホッとした事か... 今回の受賞、「泣く子はいねぇが」に携わった者として誇らしい気持ちでいっぱいです。月永さん、本当におめでとうございます!!

映画『泣く子はいねぇが』特報

画像: 映画『泣く子はいねぇが』特報映像 | 11/20(金)公開 www.youtube.com

映画『泣く子はいねぇが』特報映像 | 11/20(金)公開

www.youtube.com

<ストーリー>
たすくは、娘が生まれ喜びの中にいた。一方、妻・ことねは、子供じみて、父になる覚悟が見えないたすくに苛立っていた。大晦日の夜、たすくはことねに 「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、地元の伝統行事「ナマハゲ」に例年通り参加する。しかし結果、酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま全裸で男鹿の街へ走り出す。そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだったー。 それから 2 年の月日が流れ、たすくは東京にいた。ことねには愛想をつかされ、地元にも到底いられず、逃げるように上京したものの、そこにも居場所は見つからず、くすぶった生活を送っていた。そんな矢先、親友の志波からことねの近況を聞く。ことねと娘への強い想いを再認識したたすくは、ようやく自らの愚行と向き合い、地元に戻る決意をする。だが、現実はそう容易いものではなかった...。果たしてたすくは、自分の “生きる道”、“居場所”を見つける ことができるのか?

出演:仲野太賀 吉岡里帆 寛一郎 山中崇 / 余貴美子 柳葉敏郎

監督・脚本・編集:佐藤快磨
エクゼクティブ・プロデューサー:河村光庸
企画:是枝裕和
プロデューサー:大日向隼、伴瀬萌、古市秀人
制作プロダクション:AOI Pro.
製作:『泣く子はいねぇが』製作委員会
企画協力:分福
配給:バンダイナムコアーツ/スターサンズ
©2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

Twitter/Instagram
@nakukohainega

11/20(金)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー

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