パンデミックな日々(Pandemic)

非日常が日常になる、パンデミックな日々。私たち(人類)はすでに6ヶ月余り「新型コロナウイルス」<COVID-19 >の感染拡大の影響を受けて、不安な日々を過ごしている。このような状況下で、私たち(人類)は生きていく上で、基本となる「生命維持」について考えざるを得ない。 「生命維持」には身体自体を維持するという意味での「健康管理の維持」と生活を継続させるための手段としての「経済活動の維持」とがあり、私たち(人類)はこの二つの「生命維持」をどのように、両立させ、管理し、共存させていけば良いのかということについて、テレビなどの報道番組やあらゆるSNSやメディア等でも連日議論がなされている。

そこで世界中の指導者、政治家、有識者、科学者、医療関係者たちが出した答えは「他人と接触しないこと」という極めて単純なもの。それはソーシャル・ディスタンス(社会的距離)と呼ばれ、私たち(人類)は顔をマスクで覆い、消毒剤を用いて常に手を洗い、身の危険を感じながら、人との距離を2メートル以上に保つという、パンデミック(感染病による世界的な大流行)の影響を免れない生活を強いられるようなった。詰まるところ世界中が病院の中と同じ状況となってしまった。

「新型コロナウイルス」は人から人に感染拡大をする、世界を自由に行き来する、全ての人たちの脅威となり、人類の発展を嘲笑うかのように猛威を振るう。そして「新型コロナウイルス」は世界に拡大した、グローバリズムの波に乗って、回転する経済=歯車(ギア)を破壊する。私たち(人類)はStay Home(自粛)を余儀なくされ、新しい生活=歯車(ギア)に切り替えなければ、私たち(人類)の未来もない。

ドイツ政府のモニカ・グリュッタース文化相は『アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在』と断言し話題を呼んだことが記憶に新しい。ではアーティストが何故「生命維持」に必要不可欠な存在であるのか。その問い、もう1つの「生命維持」とは何かを考える。それは人として、「理性」を保つこと「理性の維持」を意味している。アートとは「理性の維持」と同義語であり、精神への働きかけである。私たち(人類)が生きていくことの必要不可欠なものであり、死の前に立ちはだかる防波堤のように、そして哲学のように、人々にはなくてはならない重要なファクター(要素)なのだ。故にアートを制作する『アーティストは今、生命維持に必要不可欠な存在』であるのだろう。

Gallery Qにて開催されている金昭希(김소희)の作品 “Homo Masks”(銅板、シルクスクリーン100x70cm)はマスクが既に当たり前の生活になっている私たちの日常を描いている。顔の半分を覆うマスクは素顔を見せることができないが故に、マスクはその人の個性や人格を表現するかのように変化している。マスクは本来の機能を超えて、マスク自体がそれぞれの色彩やデザインが施されて、ファッションとなって、新型コロナウイルスから人類を防御する衣服にもなっていく様子をユーモラスに描いている。

また”A box”シリーズ(アクリルグァッシュ、鉛筆、油彩、カンヴァス50x45.5cm)では世界中に蔓延する新型コロナウイルスの影響で、現代人の日常生活がStay Home(自粛)の中で過ごしている様子を描く。送られて来たAmazonの段ボール箱のように、私たち(人類)の日常生活そのものが、窮屈な段ボール箱に収められて、私たちの孤独、疎外感、苦しみがここでもユーモラスに描かれている。非日常が日常になる、パンデミックな日々を金昭希は描いる。

21回目を迎える「新世代への視点2020」、今年は韓国(大邱)、香港からのアーティストも交えて紹介しています。銀座、京橋に位置するGallery Q、藍画廊、GALERIE SOL、ギャラリー58、ギャラリーなつか、ギャラリイK、ギャルリー東京ユマニテ、コバヤシ画廊の8画廊にて個展形式で同時期に開催。

画像: 金 昭希 (김소희)  Kim Sohee  ギャラリーQ   Gallery Q 1983 韓国、大邱市生まれ 2007 弘益大学美術学部版画専攻卒業 2010 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域修了 2013 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程絵画専攻版画研究領域修了博士(芸術)取得

金 昭希 (김소희) Kim Sohee ギャラリーQ Gallery Q
1983 韓国、大邱市生まれ
2007 弘益大学美術学部版画専攻卒業
2010 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻版画研究領域修了
2013 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程絵画専攻版画研究領域修了博士(芸術)取得

画像: 金 昭希 (김소희) Kim Sohee ギャラリーQ Gallery Q

金 昭希 (김소희) Kim Sohee ギャラリーQ Gallery Q

画像: 川名 晴郎 Kawana Haruo ギャラリーなつか Gallery Natsuka 1993 東京都生まれ 2016 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業 2018 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了

川名 晴郎 Kawana Haruo ギャラリーなつか Gallery Natsuka  
1993 東京都生まれ  
2016 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業
2018 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻日本画コース修了

画像: 黒宮 菜菜 Kuromiya Nana コバヤシ画廊 Gallery Kobayashi 2007 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース総合造形専攻卒業 2009 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了 2015  京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程油画研究領域修了 博士(芸術学)取得

黒宮 菜菜 Kuromiya Nana コバヤシ画廊 Gallery Kobayashi
2007 京都造形芸術大学芸術学部美術工芸学科洋画コース総合造形専攻卒業
2009 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了
2015 京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程油画研究領域修了 博士(芸術学)取得

画像: 雷 康寧 (ルイ・ホンネイ) Josephine H.N. Lui   ギャラリイK   Gallery K 1987  香港生まれ 2009  香港理工大學設計学部創意媒體專攻卒業 2012  香港浸會大學視覺藝術院視覺藝術專攻卒業 2019  東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了

雷 康寧 (ルイ・ホンネイ) Josephine H.N. Lui ギャラリイK Gallery K
1987 香港生まれ
2009 香港理工大學設計学部創意媒體專攻卒業
2012 香港浸會大學視覺藝術院視覺藝術專攻卒業
2019 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了

画像: カサハラ メイ Kasahara Mei   ギャルリー東京ユマニテ   Galerie Tokyo Humanite 1996 宮城県生まれ 2019 筑波大学芸術専門学群構成専攻構成領域卒業

カサハラ メイ Kasahara Mei ギャルリー東京ユマニテ Galerie Tokyo Humanite
1996 宮城県生まれ
2019 筑波大学芸術専門学群構成専攻構成領域卒業

画像: 酒井 みのり Sakai Minori   藍画廊   ai Gallery 1988 埼玉県生まれ 2011 日本大学芸術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業 2013 日本大学大学院芸術学科研究科博士前期課程造形芸術専攻修了

酒井 みのり Sakai Minori   藍画廊   ai Gallery
1988 埼玉県生まれ
2011 日本大学芸術学部美術学科絵画コース版画専攻卒業
2013 日本大学大学院芸術学科研究科博士前期課程造形芸術専攻修了

画像: 小野木 亜美 Onogi Ami   ギャラリー58   Gallery 58 1992  福島県生まれ 2015 東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業 2017 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻洋画領域修了 2020 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科博士後期課程芸術工学専攻芸術文化研究領域在籍

小野木 亜美 Onogi Ami ギャラリー58 Gallery 58
1992 福島県生まれ
2015 東北芸術工科大学芸術学部美術科洋画コース卒業
2017 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻洋画領域修了
2020 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科博士後期課程芸術工学専攻芸術文化研究領域在籍

画像: 山口 光 Yamaguchi Hikaru   ガルリ ソル   GALERIE SOL 1989 埼玉県生まれ 2017 横浜美術大学美術学部美術学科絵画領域絵画コース卒業 2019 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域修了

山口 光 Yamaguchi Hikaru ガルリ ソル GALERIE SOL
1989 埼玉県生まれ
2017 横浜美術大学美術学部美術学科絵画領域絵画コース卒業
2019 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻油画研究領域修了

画像: 「新世代への視点2020 トークイベント」 韓国(大邱市)と山形市、東京をリモートで結ぶ 登壇者: 五十嵐卓(SOMPO美術館学芸員)、出品作家 進行: 上田雄三(ギャラリーQ) 日時: 2020年7月27日(月)5:00~6:30pm  会場: 銀座洋協ホール

「新世代への視点2020 トークイベント」 韓国(大邱市)と山形市、東京をリモートで結ぶ

登壇者: 五十嵐卓(SOMPO美術館学芸員)、出品作家
進行: 上田雄三(ギャラリーQ)
日時: 2020年7月27日(月)5:00~6:30pm 会場: 銀座洋協ホール

2020年7月27日(月)- 8月8日(土)
Date: 27th (mon.) July – 8th(sat.) Aug. 2020

主催:東京現代美術画廊会議
Gallery Q、ギャラリーなつか、コバヤシ画廊、ギャラリイK、
ギャルリー東京ユマニテ、藍画廊、ギャラリー58、GALERIE SOL
Organizer:
Gallery Q・Gallery Natsuka・Gallery Kobayashi・GalleryK
Galerie Tokyo Humanité・ ai Gallery・Gallery58・GALERIE SOL

新世代への視点2020 Homepage :
http://galleryq.info/news/news_newgeneration2020.html

動画リンク:金昭希展 - 김소희
https://youtu.be/TAH4aL0741o

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