昨年、ベルリン映画祭と並行して開催されるヨーロピアン・フィルム・マーケットやロカルノ映画祭で上映され話題となった『THE GIRL WITH A BRACERET』(英題)が邦題『ブレスレット 鏡の中の私』として7月31日より全国公開となります。
『ブレスレット 鏡の中の私』は、親友を殺した罪に問われている主人公「リーズ」を巡る物語。無実を主張する彼女と、自分たちの知らない娘の姿を目の当たりにして思い悩む両親、そして、次々と明かされる友人たちの証言などから、真相は曖昧になり、真実が度々変化していく。
映画買付のプロたちが集うマーケットで話題となった本作とあって、本国フランスで公開されるやいなやハリウッドリポーターをはじめとした映画サイトなどで好意的なレビューが数多く発信され、大手批評サイトRotten Tomatoでも88%フレッシュを記録している。
法廷という特異な状況を舞台に、演技力が求められる本作にて主演のリーズを演じたメリッサ・ゲールは、16歳という多感な少女を見事に演じきっている。さらに父親役には『あるいは裏切りという名の犬』のロシュデイ・ゼムが出演し、裁判を通し娘の別の顔を知って動揺する父親という難しい役どころを安定感ある演技で下支えしている。
◾️STORY
16才のリーズは、親友のフローラを殺した罪に問われ、裁判が始まる。リーズは無罪を主張し、両親も当然ながら、我が娘の無実を信じて何度も法廷に立つ。裁判が進むにつれ、友人の証言などからリーズの交友や私生活が明らかになり、親友のフローラとの間にも確執が生じていたのでは?殺害の動機があるのでは?と疑われるようになる。リーズの両親は、自分たちの知らない娘の交遊を目の当たりにし、自分の娘がまるで他人であるかのように思えるほど、思い悩んでいる。裁判が続く中、弟のジュールが、ガレージでナイフを見つけた。両親はそのナイフが、フローラを殺害した凶器なのでは?と思い始め、リーズ本人に問いかけるも、リーズはもちろん、「そんなナイフなど知らないし、誰が持ち込んだのかも、誰のものかもわからない」という。果 たして、言い渡される判決の内容とは?そして、ラストカットに描かれる《ブレスレットをはずし、自らの足に結びなおす》というリーズの行為が意味するものとは?
『ブレスレット 鏡の中の私』予告編
監督・脚本:ステファン・ドゥムースティエ
出演:ロシュディ・ゼム、メリッサ・ゲール、アナイス・ドゥムースティエ、キアラ・マストロヤンニ(特別出演)
原題:LA FILLE AU BRACELET/2019/フランス・ベルギー/フランス語/95分/カラー/ヨーロッパビスタ/字幕:齋藤敦子
配給:イオンエンターテイメント
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