「マンガ大賞2015」や「第24回手塚治虫文化賞新生賞」をはじめ、数々の漫画賞を受賞し、糸井重里、夏帆、西野七瀬ほか著名人たちが好きな作品として挙げる、田島列島(たじま れっとう)の傑作コミック『子供はわかってあげない』 。
『南極料理人』(09)『横道世之介』(13)などで知られる沖田修一監督がメガホンを取り、初の漫画原作で映画化。主人公・美波役には「義母と娘のブルース」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」で注目を集め、瑞々しい魅力と確かな演技力で引っぱりだこの上白石萌歌
。相手役のもじくんこと門司役には、超新人ながら石井裕也監督作『町田くんの世界』(19)主演に大抜擢され話題を呼んだ細田佳央太。そして人間模様を鮮やかに彩るキャストには、豊川悦司、千葉雄大、斉藤由貴、古舘寛治など、実力派の名優陣が大集結し、物語をカラフルに広げる。
第23回上海国際映画祭にて、
金爵賞公式セレクション(Golden Goblet AwardOfficial Selection)に選出!
本作は、普通の女子高生・美波(上白石)が、ひょんなことから意気投合した同級生のもじくん(細田)と、ある日、美波のもとに突然届いた“謎のお札”をきっかけに、幼い頃に行方が分からなくなった美波の〝実の父”(豊川悦司)を探す、ちょっぴり〝普通じゃない夏休み“を描く。
金爵賞公式セレクションの選出理由として、映画祭選考チームより「本作は青春映画の色を残しつつ、家族愛と友情などのテーマも含まれている。十何年間も会っていない父と娘が初めて会ったその瞬間を、沖田監督特有のドラマの中に秘めていたユーモア(『横道世之介』の中でも見せてくれたように)を駆使し、とても感動的に描いてくれた。上白石さん今作での演技力もさらに一層精進している。」とコメントが寄せられている。
また、上海国際映画祭での上映について、沖田修一監督からは「この度は、Golden Goblet AwardOfficial Selectionに選んでいただきありがとうございます。とても嬉しく思っております。『子供はわかってあげない』は、去年の夏に、スタッフとキャストとみんなで猛暑の中、汗を流しながら撮影した作品です。女の子のひと夏の冒険が楽しく描かれています。ぜひ上海の皆様も映画を観て、楽しんで頂ければと思います。」とメッセージが寄せられている。
上海国際映画祭は、国際映画製作者連盟(FIAPF)によって選出され、欧州3大映画祭をはじめ世界でわずか15の映画祭だけが認められている「Aクラス」映画祭の1つ。中華圏では最高の権威を持つ国際映画祭で、昨年は112の国と地域から3964作品が出品されている。今年は当初、6/13~6/22に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期。改めて7/25~8/2に開催が決定した。
今年は新型コロナウイルスのため、各国の審査員が現地入りできず、審査及び審査会議が実施できないという事で、今年に限り賞の授与は行わず、部門に選ばれた最優秀作品を公式Selectionとして発表する。
【STORY】
高校2年、水泳部女子の美波はある日、書道部男子のもじくんとの運命の出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親の居所を探しあてる。何やら怪しげな父にとまどいながらも、海辺の町で夏休みをいっしょに過ごすが。。。心地よい海風。爽やかに鳴る風鈴。…超能力!?そして、初めての恋に発狂しそう!お気楽だけど、けっこう怒濤の展開。誰にとっても、宝箱のような夏休み、はじまりはじまり~。
上白石萌歌 細田佳央太
千葉雄大 古舘寛治 / 斉藤由貴 / 豊川悦司
監督:沖田修一
脚本:ふじきみつ彦 沖田修一
音楽:牛尾憲輔
原作:田島列島『子供はわかってあげない』(講談社モーニングKC刊)
企画・製作幹事:アミューズ
配給:日活
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
©︎2020「子供はわかってあげない」製作委員会 ©︎田島列島/講談社