第69回ベルリン国際映画祭で大喝采を浴びたほか、ファンタジア国際映画祭で作品賞、主演男優賞を受賞。その他世界の映画祭を席巻!
韓国映画界を代表するハン・ソッキュ(『シュリ』)とソル・ギョング(『オアシス』)のダブル主演で贈る、予測不能の超一級サスペンス・ノワール『悪の偶像』が6月26日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開となります。
本作はある“ひき逃げ事件”をきっかけに交錯していく“加害者の父”と“被害者の父”の運命をスリリングに描き、予測不能のストーリー展開に人間の業と結びついた濃密なエモーションを持ち合わす超一級サスペンス・ノワール。監督は『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』(13)のイ・スジン。同作品で第43回ロッテルダム国際映画祭タイガー・アワードを受賞し、巨匠マーティン・スコセッシ監督から絶賛された気鋭監督が、満を持してオリジナル脚本に基づく長編第2作を完成させた。
混沌を極める悲劇の連鎖。ミヒャエル・ハネケ監督の『ファニー・ゲーム』を彷彿させる“トラウマ映画”とも評される本作。監督は、「もし自分がこの映画の登場人物と同じ立場ならどうするかったときに、どんな選択をするのか考えてほしい。個人が盲目的に追う夢や目的も、また“偶像”と呼べるのではないか」と語る。「追う者・追われる者」の境界線がどんどん曖昧になっていき、緻密に計算しつくされた演出、ちりばめられた伏線、そして驚愕の結末。
一度目はひたすら俳優陣の迫真の演技に魅了され、二度目はじりじりと濃密で不足不可能なストーリーを堪能し、そして三度目は新たなる発見で「悪の偶像」の意味を知ることになる---まさに観客の鑑賞眼が試されるだろう本作。
果たして、サブリミナル映像の意味とは?そして、エンディングの“演説”の意図とは?**
シネマート新宿・心斎橋では、リピーター割引キャンペーンも実施**となる。M・スコセッシ監督が絶賛した監督の才能を、是非、一度だけではなく二度三度と楽しんでほしい。鑑賞後は頭脳戦となること間違いなし。
ハン・ソッキュ、ソル・ギョング、チョン・ウヒ
ぞれぞれの韓国版キャラクタービジュアル解禁!
ハン・ソッキュ演じるエリート政治家ミョンフェのビジュアルはマイクに向かって演説しているような姿
ソル・ギョングが演じる息子をひき逃げ事件で失った被害者の父ジュンシクは顔を伏せうずくまっているいる様子
チョン・ウヒが演じる“消えた目撃者”リョナは目や口に布がまかれ、体は椅子に縛られ、監禁されている様子
権力を使って徹底的に事件の真相をもみ消そうとするミョンヒ、悲しみを押し殺し必死にリョナを探すジュンシク、壮絶な過去を背負って生きてきたリョナ、それぞれのキャラクターが色濃く反映されたビジュアルとなっているが、共通するのは3人ともがまるで真っ暗な闇の世界にいるようなビジュアルとなっている点だ。監督のイ・スジンは「映画の登場人物たちと同じような状況に置かれた時、自分はどんな選択をするのか考えてみるといいと思います」と語っている。
『悪の偶像』予告
STORY
市議会議員のミョンヒは、ある夜息子ヨハンが飲酒運転中に人をひき殺してしまったことを知る。政治家の危機に直面したミョンヒは、密かに揉み消し工作を実行するが、被害者の新妻であるリョナという女性が事故現場に居合わせ、行方不明になっていることが判明。事実が明るみに出るのを恐れたミョンヒはリョナを見つけ出そうとする。一方、小さな工具店を営む被害者の父ジュンシクは、リョナが妊娠していると知り、何としても彼女を捜し出すことを心に誓う。かくして別のルートで“消えた目撃者”の行方を追うふたりの父親は、耐えがたい葛藤に胸を引き裂かれながら、後戻りできない“罪”の闇に足を踏み入れていく…。
監督・脚本:イ・スジン(『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』)
出演者:ハン・ソッキュ(『シュリ』)、ソル・ギョング(『オアシス』)、チョン・ウヒ(『哭声/コクソン』)、ユ・スンモク、ジョー・ビョンギュ、キム・ジェファ
2019年/韓国/韓国語/144分/シネスコ/5.1ch/原題:우상/英題:IDOL/日本語字幕:仲村渠和香子/映倫G
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
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