戦後75年の特別上映
敗戦の虚脱と混乱、それに匹敵する未曾有の危機に直面した2020年
日本の現在に問いかけてくる、私たちは歴史から何を学んだのかを
『人間の條件』『切腹』の巨匠小林正樹監督が
自らの戦争体験をもとに鎮魂の祈りを込めて綴った4時間37分
戦後75年、未曾有のコロナ禍に揺れる2020年に問いかけてくる!
東京裁判”と呼ばれ、戦後日本の進路を運命づけた極東国際軍事裁判。
太平洋戦争敗戦後の1946年(昭和21年)、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された裁判の模様を、判決から35年の後の1983年(昭和58年)に公開された日本映画史上に残る、ドキュメンタリーの傑作。
アメリカ国防総省によって撮影された50万フィートに及ぶ膨大な記録フィルムをもとに、『人間の條件』『切腹』の名匠、小林正樹監督が5年の歳月をかけて編集、制作した巨編が、平成の終わりと新しい時代の幕開け2019年に4Kフィルムスキャン、2K修復版によるデジタルリマスターで鮮やかに蘇った。昨年の夏に劇場を席捲した巨編が、戦後75年となる今夏再び劇場に蘇る!
コメント★小笠原清さん
(監督補佐・脚本・デジタルリマスター監修)
あの大戦も、コロナ戦争も -戦後75年、映画『東京裁判』の再上映にあたって-
令和2年、戦後75年。四分の三世紀を経た。国際軍事裁判によって掘り起こされた第2次大戦前後の政治の混乱と過酷な世相を、古い記録フィルムで集成した映画『東京裁判』が、デジタルリニュアル版で鮮明に蘇った。戦争は紛れも無く人災であることを物語っている。国益、権力闘争、イディオロギー、宗教、貧困、差別…。紛争を超克して平和を目指したはずの国連は、近年エゴむき出しの国際社会の中で身悶えしている。今世界を席巻している天災コロナウィルスは人類共通の敵としても、戦争抑止こそ国際社会の永久命題であろう。
映画『東京裁判 4Kデジタルリマスター版』予告編
総プロデューサー:足澤禎吉、須藤 博 エグゼクティブプロデューサー:杉山捷三(講談社)
プロデューサー:荒木正也(博報堂)、安武 龍 原案:稲垣 俊 脚本:小林正樹、小笠原 清(CINEA-1)
編集:浦岡敬一(CINEA-1) 編集助手:津本悦子、吉岡 聡、佐藤康雄 録音:西崎英雄(CINEA-1) 録音助手:浦田和治
音響効果:本間 明 効果助手:安藤邦男 資料撮影:奥村祐治(CINEA-1) 撮影助手:北村徳男、瓜生敏彦 ネガ編集:南 とめ
タイトル美術:日映美術 現像:東洋現像所 録音:アオイスタジオ 協力:博報堂
史実考査:一橋大学教授 細谷千博(現代史)、神戸大学教授 安藤仁介(国際法) 翻訳監修:山崎剛太郎
監督補佐:小笠原 清 助監督:戸井田克彦 製作進行:光森忠勝
ナレーター:佐藤 慶 音楽:武満 徹 指揮:田中信昭 演奏:東京コンサーツ
監督:小林正樹
デジタルリマスター監修:小笠原 清、杉山捷三
企画・製作・提供:講談社
配給:太秦 協力:芸游会
1983年/日本/DCP/5.0ch/277分
(C)講談社2018