豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らで立ち上げた映画制作会社「新世界合同会社」の第1回目のプロデュース作品『ソワレ』が2020年、晩夏に公開されることが決定いたしました。
“ソワレsoiree”とはフランス語で「陽が暮れた後の時間」、「夜会」、または劇場用語で「夜公演」を意味し、本作に対し「誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを“一夜かぎりのソワレ(夜会)に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージを込めたというプロデューサーの豊原氏。
本作の特報映像とティザービジュアルが解禁
解禁されたティザービジュアルには、辛い現実から目を逸らすかのように俯いたままの2人が、自転車に乗りまさに“逃避行”へと突き進む一瞬が描かれている。翔太とタカラ、2人の逃避行の結末に待ち受けるものは絶望か、それとも希望かー?
メガホンを取るのは長編デビュー作『燦燦―さんさん―』(13)で「モントリオール世界映画祭2014」から正式招待を受けるなど、いま世界からも注目を集める外山文治監督による、和歌山を舞台に描いたオリジナル作品となる本作。
主人公・翔太を演じる実力派俳優・村上虹郎(23)と、100人以上のオーディションから大抜擢され、インディーズ映画で最注目の新星・芋生悠(22)(いもうはるか)の2人をW主演に迎え、若い男女の切ない逃避行を映し出します。
解禁された特報映像では、翔太とタカラの2人が街を駆け抜け必死に何かから逃げ続ける焦燥感あふれる様子や、身を潜めた民家の中で、電気もない中ひっそりとラジオを聞き、虚ろな表情をみせる2人の姿などが切り取られている。背後に映し出される影の世界では、現実の暗い表情とは裏腹に、2人が手を取り合い流れる曲に合わせて体を揺らしているのも印象的だ。ラジオから流れるこの曲は、「How many times did I kiss you ?」というタイトルで、本作の音楽監督であり作曲家で歌手の亀井登志夫さんと、詩人でアーティストの奥様、故・亀井知永子さんの共作。知永子さん闘病の折に、病室のベッドで歌詞を書き上げ、枕元でメロディを作ったそうで、お2人が歩んできた道のりを振り返るかのようなラブソングとなっている。知永子さんの最後の作品でもあるこの曲を、外山監督が初めて聞いたとき「もし永遠というものがあるならこういうことをいうのだろうと心が震えました。」というほど感激したのだとか。
すでに、テアトルシネマグループ全館で劇場毎に雰囲気の違う10カラーの超ティザーチラシ、超特報映像が解禁となり話題になっている。
さらに、本作には、村上虹郎、芋生悠のほか、岡部たかし、康 すおん、塚原大助、花王おさむ、田川可奈美、江口のりこ、石橋けい、山本浩司らといったキャスト陣も出演していることが明らかとなっている。
映画『ソワレ』特報
<あらすじ>
役者を目指し上京した若者、岩松翔太(村上虹郎)が、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになり、そこで働く山下タカラ(芋生悠)と、ある事件をきっかけに先の見えない逃避行を始める─。
監督・脚本 外山文治
プロデューサー:豊原功補
共同プロデューサー:前田和紀 アソシエイトプロデューサー:小泉今日子
制作プロダクション:新世界合同会社
制作協力:キリシマ1945
製作:新世界、ベンチャーバンク、東京テアトル、ハピネット、TBSラジオ、ステラワークス、カラーバード
後援:和歌山県
協力:御坊日高映画プロジェクト
配給・宣伝:東京テアトル
2020年/日本/111分/5.1ch/シネスコ/カラー/デジタル/PG12+
(C)2020ソワレフィルムパートナーズ