「不滅の映画をみよう。」を合言葉に、配給会社とユーロスペースほか全国のミニシアターが取り組んでいるリバイバル企画「theアートシアター」。
第三弾の『ポネット』の予告編が完成しました。
予告編では、パパからママの死を知らされる冒頭から、伯母や従弟にやさしく見守られながらも、ただ、ただママを待ち続けるポネットが描かれています。生き返ると教えてもらったおまじないを唱え、神に祈り・・・。
必死でママのいないさみしさに耐えようとする姿には、誰もが思わず「抱きしめてあげたい」という衝動に駆られるのではないでしょうか。
また、予告編の完成に合わせて、「よるくま」などの著作で知られる絵本作家の酒井駒子さんから本作へのコメントが届きました。
ママの死に必死で立ち向かうポネットの姿を見守るように、言葉を紡いでくださいました。
小さな人の、寄る辺なさ、心もとなさ。
その気持ちが、そのままに映し出されていて、驚く。
揺れる重たげな頭や、ぎこちなく跳ねる手足や、温もった匂いまで。
世界が遠かった頃に、胸がきゅっとなる。
酒井駒子(絵本作家)
"the アートシアター"第3弾
ジャック・ドワイヨン監督の名作『ポネット』予告
【STORY】
ずっと、一緒に。
交通事故で母親を失った4歳の少女ポネット。突然の出来事にその死を受け入れられない。伯母の家に預けられ新たな生活が始まるが、ひたすら母の帰りを信じ、祈り続ける。そんな少女に周りの大人たちは「死」を教えようとするが、ポネットはますます自分の世界に閉じこもる…。
1996年ヴェネチア国際映画祭主演女優賞
1997年ニューヨーク批評家協会賞外国語映画賞
監督:ジャック・ドワイヨン
製作:アラン・サルド
脚本:ジャック・ドワイヨン
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ
音楽:フィリップ・サルド
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル、マリー・トランティニャン、グザヴィエ・ボーヴォワ、クレール・ヌブー、デルフィーヌ・シルツ、マチアス・ビューロー・カトン、レオポルディーヌ・セール
© 1996 StudioCanal – Les Films Alain Sarde – Rhône Alpes Cinéma
日本語字幕:寺尾次郎 1996年/97分/フランス/DCP
配給:アイ・ヴィー・シー