「不滅の映画をみよう。」を合言葉に、配給会社とユーロスペースほか全国のミニシアターが取り組んでいるリバイバル企画「theアートシアター」。
第一弾はビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』と『エル・スール』、第二弾はヴィターリー・カネフスキー監督『動くな、死ね、甦れ!』を2017年にリバイバル公開しました。
そしてこの度、3年ぶりの第三弾として、ジャック・ドワイヨン監督の『ポネット』を5月下旬より、ユーロスペースにてリバイバル公開することが決定しました。
1997年のロードショーでは、メイン館で今では考えられない33週のロングラン。12万8000人の動員を記録して、1館で興行収入2億円を超える大ヒットとなりました。
1996年ヴェネチア国際映画祭主演女優賞
1997年ニューヨーク批評家協会賞外国語映画賞
母の死に直面した4歳の少女。泣くわけでもなく、駄々をこねるわけでもなく、ひたすら母を待つ少女に観客は、心を揺さぶられ、とめどない涙をこぼしました。ポネットを演じたヴィクトワール・ティヴィソルは、史上最年少でヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞。彼女に寄り添ったジャック・ドワイヨン監督の演出の手腕が光る感動作です。ポネットのママ役には非業の死をとげたマリー・トランティニャン、パパ役には監督としても活躍するグザヴィエ・ボーヴォワ。撮影はゴダールとのタッグでも知られるカロリーヌ・シャンプティエが務め、日本語字幕は一昨年逝去した寺尾次郎が担当。名手たちが作り上げた『ポネット』が、4Kレストア版で美しく蘇ります。
母を失うという誰もが経験しうる哀しみに向き合うひたむきな少女の姿は、現代の日本でも多くの観客の心に寄り添うはずです。
【theアートシアター】
http://the-art-theater.com/
いつまでも心に刻まれている映画がある。
ふとした時に、あの名シーンがよみがえる。あの瞳が忘れられない。
ぞれぞれの映画体験と共に、映画は育ち、心の中にいつまでも存在する。
そんな不滅の映画に、もう一度スクリーンで出逢おう。
【STORY】 ママとずっと一緒
交通事故で母親を失った4歳の少女ポネット。突然の出来事にその死を受け入れられない。叔母の家に預けられ新たな生活が始まるが、ひたすら母の帰りを信じ、祈り続ける。そんな少女に周りの大人たちは「死」を教えようとするが、ポネットはますます自分の世界に閉じこもる…。
監督:ジャック・ドワイヨン
製作:アラン・サルド/脚本:ジャック・ドワイヨン
撮影:カロリーヌ・シャンプティエ/音楽:フィリップ・サルド
出演:ヴィクトワール・ティヴィソル、マリー・トランティニャン、グザヴィエ・ボーヴォワ、クレール・ヌブー、デルフィーヌ・シルツ、マチアス・ビューロー・カトン、レオポルディーヌ・セール
日本語字幕:寺尾次郎 1996年/97分/フランス/DCP
配給:アイ・ヴィー・シー
© 1996 StudioCanal – Les Films Alain Sarde – Rhône Alpes Cinéma