4月15日(現地時間)に開幕する第19回トライベッカ映画祭の各部門ラインナップが発表され、アイヌを題材に描いた映画「AINU MOSIR」(福永壮志監督)が、映画祭のメイン部門の一つとなるインターナショナル・ナラティブ・コンペティション部門に選出されたことがわかった。同映画祭のコンペティション部門への選出は、長編日本映画として本作が史上初となる。

 映画「AINU MOSIR」は北海道阿寒湖のアイヌコタンを舞台に、アイヌの血を引く14歳の少年の成長を描いた作品。キャストは主役のカント役を務めた下倉幹人はじめ、現地に住むアイヌの方々を起用。リリー・フランキーと三浦透子がゲスト出演している。

監督の福永壮志監督はニューヨークを拠点に活動を始め、初長編映画『リベリアの白い血』(17)が第65回ベルリン国際映画祭パノラマ部門正式出品、第21回ロサンゼルス映画祭最高賞受賞、第31回インディペンデント・スピリット賞ジョン・カサヴェテス賞ノミネートと注目を集めた。二作目となる本作は監督の出身地である北海道を舞台に、阿寒湖のアイヌの方々の協力のもと企画から約5年かけて作り上げた。

画像: (C)AINU MOSIR LLC/Booster Project

(C)AINU MOSIR LLC/Booster Project

プロデューサーは『CUT』『Ryuichi Sakamoto : CODA』のエリック・ニアリと『あの日のオルガン』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』の三宅はるえ。撮影監督は『神様なんかくそくらえ』『グッド・タイム』のショーン・プライス・ウィリアムズ、音楽を、ヨハン・ヨハンソンやマックス・リヒターと共作してきたクラリス・ジェンセンと、アイヌの音楽家でトンコリ奏者のOKIが務め、国際色豊かなチームにて制作された。

[トライベッカ映画祭] 
トライベッカ国際映画祭は2001年、同時多発テロからの復興を願いロバート・デ・ニーロらによって設立された映画祭であり、サンダンス映画祭、SXSWと並ぶ北米を代表するインディペンデント映画祭である。同映画祭の過去の受賞作には『ぼくのエリ200歳の少女』(10)『チョコレートドーナツ』(14)など良質なインディペンデント作品が選ばれている。第19回トライベッカ映画祭は、ニューヨーク現地時間4月15日から4月26日に開催される。

監督・脚本:福永壮志
プロデューサー:エリック・ニアリ、三宅はるえ 
撮影:ショーン・プライス・ウィリアムズ

出演:下倉幹人、秋辺デボ、下倉絵美/
三浦透子、リリー・フランキー

製作:AINU MOSIR LLC、ブースタープロジェクト 
配給・宣伝:太秦 

2020年秋渋谷ユーロスペースほか全国公開予定

This article is a sponsored article by
''.