ゾンビ・パンデミック終焉後、元感染者が社会復帰した世界を描く、近未来スリラー『CURED キュアード』(原題:THE CURED)が、3月20日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開となります。

画像1: ©Tilted Pictures Limited 2017

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人を噛み殺した記憶は、決して消すことができない―。
ゾンビ・パンデミック終焉後、元感染者が社会復帰した世界。

ジョージ・A・ロメロが『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』『ゾンビ』で礎を築いた現代におけるゾンビの概念は、もはやホラー映画の枠を超えてはてしなく増殖し、アクション、ラブ・ストーリー、コメディなどあらゆるジャンルに応用されている。ゾンビを題材にしたTVドラマ、小説、漫画、ゲームのヒット作も次々と生み出され、大真面目な学術研究のテーマとしても扱われるようになった。今なおゾンビは、世界中のクリエイターの創作意欲を刺激してやまないモチーフであり続けている。

アイルランドの新人監督デヴィッド・フレインが新たに創造した『CURED キュアード』は、ゾンビ・ウイルスのパンデミックが収束した“その後”を描く異色の近未来スリラーである。ウイルスに冒されて無差別に他者を噛み殺すモンスターに豹変したのち、画期的な治療法によって回復した“元”感染者たち。獰猛なゾンビだった頃の悪夢にうなされ、心に傷を負った彼らは、真の人間性を取り戻すことができるのか。元感染者が社会復帰したとき、市民は彼らを受け入れられるのか。これらの幾多の鋭い問いかけを、現在の不穏な世界情勢に照らし合わせて観る者に突きつける衝撃作なのだ。

人間を凶暴化させる新種の病原体、メイズ・ウイルスのパンデミックによって大混乱に陥ったアイルランド。6年後、治療法が発見されたことで秩序を取り戻し、治療効果が見られない25%の感染者は隔離施設に監禁され、治癒した75%は“回復者”として社会復帰することになった。回復者のひとりである若者セナンは、シング ルマザーの義姉アビーのもとに身を寄せるが、回復者を恐れる市民の抗議デモは激しさを増すばかり。やがて理不尽な差別に不満を募らせ、過激化した回復者のグループは社会への復讐テロを計画する。その怒りと憎しみの連鎖はセナンやアビー親子を巻き込み、新たな恐怖のパンデミックを招き寄せるのだった......。

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感染系ゾンビがもたらした終末的厄災の“その後”を描いた作品には、『28日後...』の続編『28週後...』などいくつかの前例があるが、自作のオリジナル脚本で鮮烈な長編デビューを飾ったフレイン監督は、人種差別、宗教対立、移民問題などによって分断された現代社会の状況を生々しく反映。
さらに元感染者=回復者がゾンビだったときの忌まわしい記憶を保ち、耐えがたいPTSDに苛まれている設定を加え、限りなくシリアスにしてリアルなホラー映画を完成させた。不寛容な社会で行き場を失っていく登場人物たちの苦悩に満ちたサバイバル・ドラマ、そして凄まじい緊迫感がみなぎるクライマックスのディザスター・パニックからひとときも目が離せない。

ジャーナリストでシングルマザーのアビーに扮するのは、『JUNO/ジュノ』『インセプション』『X-MEN:フュー チャー&パスト』のエレン・ペイジ。ゾンビに夫を噛み殺された失意のどん底の中で幼い息子を養い、回復者の義弟セナンを受け入れるアビーの揺れる心情を繊細に表現するとともに、プロデューサー兼任でこのプロジ ェクトを牽引した。そして『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』のサム・キーリー、『アベンジャーズ/ インフィニティ・ウォー』のエボニー・マウ役で知られるトム・ヴォーン=ローラー、TVリーズ「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」のポーラ・マルコムソンなど、アイルランドとイギリスの実力派キャストが迫真の演技を披露している。

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©Tilted Pictures Limited 2017

監督・脚本:デイヴィッド・フレイン
出演:エレン・ペイジ/サム・キーリー/トム・ヴォーン=ローラー
2017年/アイルランド・フランス/英語/カラー/SCOPE/5.1ch/95分/原題:THE CURED/日本語字幕:岡田理枝
配給:キノフィルムズ
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3月20日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開

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