第69回ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品、ファティ・アキン監督最新作『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』が、2月14日(金)バレンタインデーより、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開となります。

殺人鬼の正体は、美しさを封印した22歳の新星ヨナス・ダスラー!

今回、解禁となるのは、70年代ドイツに実在した殺人鬼フリッツ・ホンカを演じるヨナス・ダスラーのアー写とフリッツへと大変身する驚愕の特殊メイクを施す過程を捉えたメイキング映像
だ。

ヨナス・ダスラーは、1996年3月生まれ、ドイツ・レムシャイト出身の俳優。
2014年にエルンスト・ブッシュ演劇大学に進学。初主演作「Lomo - The Language of Many Others(英題)」(17)と『僕たちは希望という名の列車に乗った』(19)での演技が評価され、第39回バイエルン映画賞新人賞男優賞を受賞。舞台でも活躍し、ベルリンのマクシム・ゴーリキー劇場のアンサンブルメンバーとして数々の舞台作品に出演。本作の活躍により、ヴァラエティ誌の「2019年の注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」にも選出されている。また、先日発表された、ヨーロッパで注目の新星たちに与えられる「ヨーロピアン・シューティングスター」にも選出され、いまヨーロッパで最もアップカミングな俳優10人のひとりなのだ。ドイツ語に加え、英語とフランス語も話せるマルチリンガル。

ヨナス・ダスラー

昨年日本で劇場公開された『僕たちは希望という名の列車に乗った』では、主人公テオらの同級生エリック役を演じ、その端正な顔立ちと純真な役柄に胸を揺さぶられた人も少なくないだろう。しかし、本作の「所属する芸能事務所的に大丈夫なのか…?」と思わず心配になるほどの超体当たり演技に、「あのヨナスが…」と絶句して試写室を後にする女性ライターや映画評論家が後を絶たないという。

実は、そんなヨナスがフリッツ役に抜擢された理由は、バイエルン映画賞の授賞式に出席したヨナスを見かけたファティ・アキン監督の妻が、「彼があなたのフリッツ・ホンカよ」と監督にアドバイスをしたことがきっかけ。当時40歳の殺人鬼役に22歳の若手俳優を起用するとは思いもよらなかったという監督だが、「ヨナスの“若さ”が、むしろ、フリッツ・ホンカというキャラクターの脆弱さと複雑さを繊細に表現し、作品に深みをもたらしてくれた」と語っている。

特殊メイクを施す過程を捉えたメイキング映像を特別公開!

画像: ヨナス・ダスラー扮するフリッツ・ホンカ ©2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathé Films S.A.S./Warner Bros.Entertainment GmbH

ヨナス・ダスラー扮するフリッツ・ホンカ
©2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathé Films S.A.S./Warner Bros.Entertainment GmbH

強烈な大変身が生み出されたきっかけは、
アカデミー賞Ⓡ受賞辻一弘さんのあの特殊メイク!?

22歳の美青年が、特徴的な容姿のフリッツ・ホンカへと変貌を遂げるには、高度な技術を要する特殊メイクが欠かせなかった。

画像: ©2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathé Films S.A.S./Warner Bros.Entertainment GmbH

©2019 bombero international GmbH&Co. KG/Pathé Films S.A.S./Warner Bros.Entertainment GmbH

監督がヨナスの起用に踏み切ったのは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(18)で、ゲイリー・オールドマンをチャーチルに大変身させ、その卓越した特殊メイクでアカデミー賞Ⓡを受賞した辻一弘さんの偉業をスクリーンで目にしたことが理由の一つだと言う。
監督自ら特殊メイクアップアーティストに掛け合い、綿密な打ち合わせを重ね、プロジェクトは進行した。そのようにして、毎日3時間かけ、折れ曲がった鼻、特徴的な斜視、極度な猫背を生々しく再現し、ヨナスの大変身が生まれのだ。

ファティ・アキン監督『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
22歳の新星ヨナス・ダスラー特殊メイクを施すメイキング映像

画像: ファティ・アキン監督『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』22歳の新星ヨナス・ダスラー特殊メイクを施すメイキング映像 youtu.be

ファティ・アキン監督『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』22歳の新星ヨナス・ダスラー特殊メイクを施すメイキング映像

youtu.be

STORY
あの男はいつも片隅に座っていた――。
1970年代ドイツに実在した連続殺人鬼の物語。
敗戦がまだ尾を引いていた1970年代ドイツ、ハンブルク。安アパートの屋根裏部屋に住むフリッツ・ホンカは、夜な夜な寂しい男と女が集るバー“ゴールデン・グローブ”で酒をあおっていた。彼がカウンターに座る女に声を掛けても、いつも顔をしかめられるだけ。一見、無害そうに見えるフリッツの狂気に気づく常連客は誰ひとりいなかった……。

監督・脚本:ファティ・アキン(『ソウル・キッチン』『女は二度決断する』)  

出演:ヨナス・ダスラー、マルガレーテ・ティーゼル、ハーク・ボーム
2019年/110分/ドイツ/原題: Der Goldene Handschuh
英題: The Golden Glove 
配給:ビターズ・エンド

2月14日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!

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