三池崇史監督×窪田正孝主演の映画『初恋』が2020年2月28日(金)より公開となります。

カンヌ国際映画祭 監督週間、トロント国際映画祭 ミッドナイト・マッドネス部門、オースティンファンタスティック映画祭、BFIロンドン映画祭ほか世界で30以上の映画祭から招待されただけでなく、異例の全米先行公開で映画ファンを大いに沸かせている本作。
米レビューサイトRotten Tomatoesでは【96%フレッシュ】という高評価を獲得(2019年11月20日時点)し世界的に高い評価をうけています。

画像: 映画『初恋』 (C)2020「初恋」製作委員会

映画『初恋』
(C)2020「初恋」製作委員会

世界中の映画ファンを虜にする三池監督“初”のラブストーリーの躍進はとどまるところを知らず、日本公開に向け一層期待が高まるなか、本作がアジア最古の国際映画祭である第50回インド国際映画祭【11月20日(水)~28日(木)】の特集上映(Filmmaker in Focus - Takashi Miike)に出品され、現地時間27日(水)に三池崇史監督が登場し、舞台挨拶とジャーナリストとのQ&Aトークショーを行いました!
また現地時間28日(木)におこなわれたクロージングセレモニーでは10,000人超の前で登壇し大きな拍手を受けました。

画像1: インド国際映画祭クロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!さらに映画『初恋』マカオ国際映画祭への出品も決定!

<以下、レポート>となります。

三池監督初参加となったインド国際映画祭は、インドのリゾート地ゴア州で開催される。1952年から始まったアジア最大の国際映画祭であり、アジアでは東京&上海&ゴアのみの、国際映画製作者連盟が認めている長編コンペのある国際映画祭です。過去に、邦画では今井正監督の『あにいもうと』(77年)と降旗康男監督の『鉄道員』(00年)がゴールデン・ピーコック賞(=最優秀作品賞)を受賞。今回出品されたのは、Filmmaker in Focus - Takashi Miikeの特集上映であり、本作と合わせて『13人の刺客』(10)、『オーディション』(00)、『殺し屋1』(01)、『DEAD OR ALIVE
犯罪者』(99)が上映された。

現地時間の11月27日(水)、観客900人の熱気に包まれた会場で行われた本作の公式上映。
上映前、舞台に登壇した三池監督は、「ナマステ。こんなにおおくの方々に来て頂き光栄です。優しい幸せになれる映画になっています。楽しんでください。」と挨拶し、一緒に客席で鑑賞。エンドロールには観客から割れんばかりの拍手が巻き起こり、インドの観客の反応を直に感じ、改めて本作の手応えを得ることができた上映となった。

画像2: インド国際映画祭クロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!さらに映画『初恋』マカオ国際映画祭への出品も決定!

上映後、Q&Aトークショーへと移った会場で、三池監督は「50年以上歴史のある映画祭で、パワフルな映画を作ることができるインドという地で特集上映していただき嬉しいです。」と感謝の気持ちを述べた。
早速、本作について紹介を求められると、「近年日本のラブストーリーには描かれない“ヤクザ”を、昔映画にいた登場人物たちを描かないかというお話をいただいたのがきっかけです。スタッフ一同、みんな生き生きして作った作品なので、できるだけたくさんの人に観ていただきたい。」と作品をアピール。また、三池監督作品の作風に関して、自身の性格を表しているかと尋ねられると、「自分は穏やかな人間で臆病者なんです。そういう人間って子供の頃から、強い人間に強い憧れを持っている。実は僕自身、観客としてはこういう作品はあまり観ないです。」と意外な事実を明かした。

画像3: インド国際映画祭クロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!さらに映画『初恋』マカオ国際映画祭への出品も決定!

本作で観客にどんな反応して欲しいか聞かれると、「映画を作る時に、お客さんにこういう風に反応して欲しいなど意識して作る余裕があるものではないと思います。そこに出てくる架空の登場人物たちと向き合っていて、彼らは常にどう思っているのか、監督は彼らに導かれているんです。世界中のどこかでこういう映画が好きだ、という人に届けられたら良いなと思う。」と語り、「最初に海外の映画祭で、衝撃を感じでいただいたのが、今回特集上映している『オーディション』(00)。暗闇の中、僕を探して“あなたは病気だ!”って言ってきた人もいた。」
と当時を振り返る。「誰にでもダークな部分はあるし、人それぞれいろんな感性がある。自分の場合は、作品の登場人物たちが気付かせてくれるんです。」と映画製作を楽しむ三池監督だからこその答えを語った。

また、様々なジャンルを作っている三池監督へどのようなモチベーションで挑んでいるのかについて、「今製作しているもので、3〜6歳の女の子向け作品がある。愛で人間を救うヒーローもの。それはチャレンジさせてもらってる。流れにそって泳いでいる。その先どこに行き着くか楽しみにしてる。まぁこの先そんなに仕事も来ないでしょう(笑)」と会場から笑いを誘った。
映画を作っている時に楽しいジャンルを尋ねられると、「ジャンルは観客に届ける時、どうゆう映画かカテゴライズするものだと思っている。なので、作る時は意識してない。今まで撮ったことのないカットやシーンがあると嬉しいって感じます。」と明かし、「メッセージを伝えるために道具として映画を捉えてないですが、映画を作るって行為はどんな作品であっても、人間っていろいろ大変だけどそれを悲しいって捉えるか、人生って面白いって捉えるか、物の捉え方が問われているものだと思う。それは観客の感性によって大きく変わる。自分たちはそれをコントロールしたいわけじゃない。誰でもメッセージを待って生きているし、映画もその中のひとつにすぎない。」と力強く語った。

そして、若い世代へのアドバイスを求められると、「自分の若い頃はこうだったからというアドバイスはなかなか通用しないと思う。ひとつ言えることは、何かをこだわって自分はこうであるって言う前に、いろんな人の意見を受け入れて一度作ってみる、ということ。とにかく作ってみる、それが僕自身信じていること。こだわりによって自分が潰されてしまうのは不幸なことだと思う。」と100本以上製作している三池監督ならではの説得力のある持論を展開した。

画像4: インド国際映画祭クロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!さらに映画『初恋』マカオ国際映画祭への出品も決定!

好きなインド映画を尋ねられると、最近観た作品を挙げて「娘をオリンピック選手にする『ガンダル きっと、つよくなる』(18)。あの映画は素晴らしかった。」と絶賛。時間がオーバーしているにもかかわらず次々と手が挙がり、惜しまれる中、Q&Aは終了した。
そして最後に、「インドの監督って100本とか撮るよね。自分はインドに生まれてれば普通の監督だったと思う。(笑)いつかインドの魅力を描いた映画をインドで撮れたらと思う。」とボリウッド映画への興味を示し、まだまだ衰えることのない映画製作への意欲をみせた。

画像5: インド国際映画祭クロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!さらに映画『初恋』マカオ国際映画祭への出品も決定!
画像6: インド国際映画祭クロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!さらに映画『初恋』マカオ国際映画祭への出品も決定!

現地時間の11月28日(木)に行われたクロージング・セレモニーでは、10,000人を超える観客を前に三池監督が登壇!三池監督は本映画祭について「色々ととても楽しかったです。やっぱり派手ですよね、映画と一緒で。最後はとりあえず歌って踊れみたいな(笑)。」とパワフルなインドに圧倒されつつも、「出品されている作品の質がとても高くて驚きましたね。商業的な映画だけでなく、内容もきちんと評価している映画祭だなと。賞をとった作品をみたらそんな感じがしました。」と歴史ある映画祭に改めて感銘を受け、インド国際映画祭は大盛況の中幕を閉じた。

<インド国際映画祭>
海岸都市のリゾート地であるインド・ゴア州で開催される国際映画祭。1952年に第一回が行われ、アジア最古の国際映画祭であり、上映作品は200作品以上、12,000人超のゲストが参加する。今年は2019年11月20日(水)~11月28日(木)開催。

マカオ国際映画祭・出品
&三池崇史監督、窪田正孝、内野聖陽、ベッキー渡航決定!!

この度、本作が「第4回マカオ国際映画祭・アワード」のフライングダガー部門への出品が決定し、窪田正孝、内野聖陽、ベッキー、三池崇史監督が渡航することが決定しました。

12月5日から10日にかけて開催される「第4回マカオ国際映画祭・アワード(IFFAM)」。ヨーロッパ、全米で盛り上がりを見せている本作の熱狂がアジアにもやってきます。
さらに、本映画祭へ出品のみならず、窪田&内野&ベッキーそして三池監督が乗り込みます!
現地では、会見・レッドカーペット・舞台挨拶を予定しています。三池監督は『土竜の唄 香港狂騒曲』(第一回)以来二回目のマカオ参戦、窪田、内野、ベッキーは初のマカオ国際映画祭参加となり、現地での盛り上がりに期待が高まります!

【マカオ国際映画祭とは】
マカオの国際交流促進ほか、都市全体の映画文化を盛り立てる目的として2016年にスタート。現地の若い世代の映画文化を反映し、映画祭のプログラムは人気作やジャンル作品を中心に構成されている。 公式サイト:https://www.iffamacao.com/

主演:窪田正孝×監督:三池崇史『初恋』特報

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主演:窪田正孝×監督:三池崇史『初恋』特報

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【STORY】
―最期に出会った、最初の恋―

舞台は、さまざまな事情を抱えた人間たちが流れ込む欲望の街・新宿歌舞伎町。天涯孤独ながら希有な才能を持つプロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫し、試合後の診察で余命いくばくも無い病に侵されていることを知る。自暴自棄になったレオが、気もそぞろに繁華街を歩いていると、男に追われる少女に出くわす。ただ事ではない様子を察したレオは条件反射的に男をKO。気を失った男のポケットにあった、警察手帳をとっさに懐へとしまうと、少女の後を追った。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、親の虐待から逃れるように街へ流れついて、ヤクザに囚われていたことを明かす。KOされた男は悪徳刑事・大伴(大森南朋)でヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策、モニカを見張っていたのだ。ヤクザと大伴から追われる身となったレオだが、モニカと自らの境遇が重なる部分もあり、どうせ短い命ならと半ばやけくそで彼女を救おうと決意する。一方で、モニカと共に資金源となる“ブツ”が消えさらにヤクザの一員・ヤス(三浦貴大)が殺されたことを彼女のジュリ(ベッキー)から知らされる組員一同は、組長代行(塩見三省)の基で今にも一触即発の様相を呈している。一連の事件をチャイニーズマフィアの仕業だと踏んだ組随一の武闘派・権藤(内野聖陽)が組の核弾頭・市川(村上淳)と共に復讐を決意し、ジュリも後を追った。ヤクザとチャイニーズマフィアに悪徳刑事。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望渦巻く繁華街で出会った孤独な二人が過ごした、人生で最も濃密な一夜の結末や如何に。

窪田正孝 大森南朋 染谷将太 小西桜子 ベッキー
三浦貴大 藤岡麻美 顏正國 段鈞豪 矢島舞美 出合正幸
村上 淳 滝藤賢一 ベンガル 塩見三省・ 内野聖陽

監督:三池崇史
脚本:中村雅
音楽:遠藤浩二

企画・プロデュース:紀伊宗之
プロデューサー:ジェレミー・トーマス 坂美佐子 前田茂司 伊藤秀裕 小杉宝
共同プロデューサー:飯田雅裕
ラインプロデューサー:今井朝幸 青木智紀 キャスティングプロデューサー:山口正志

撮影:北信康(J.S.C.) 照明:渡部嘉 美術:清水剛 録音:中村淳 装飾:岩井健志 編集:神谷朗

VFXスーパーバイザー:太田垣香織 キャラクタースーパーバイザー:前田勇弥 ヘアメイク:石部順子 
画コンテ:相馬宏充 スーパーヴァイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
スタントコーディネーター:辻井啓伺  カースタント:雨宮正信 野呂真治 俳優担当:平出千尋
助監督:山口将幸 制作担当:鈴木勇 音楽プロデューサー:杉田寿宏
製作:「初恋」製作委員会 
制作プロダクション:OLM 制作協力:楽映舎

配給:東映
(C)2020「初恋」製作委員会 
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Twitter:@hatsukoi2020

2020年2月28日、全国公開

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