11月9日(土)から池袋シネマ・ロサで劇場公開される「ヌンチャクソウル」のご出演の黒木正浩さんにお話しをうかがいました。
人気の劇団「ヨーロッパ企画」に所属、舞台・映像でご活躍するほか、ご自身でも短編映画の監督をされたりと大忙しの黒木さん。長年のキャリアにも関わらず、長編映画初主演、とのこと。

長編映画、初主演!

実は自分、長編映画は初主演なんです。
監督とプロデューサーがわざわざ京都まで来ていただいて、お会いして。そこからトントン拍子に出演が決まりました。
今までヨーロッパ企画の舞台やTVや、自分で製作した短編映画などには出演していますが、こういった形でオファーをいただいて長編映画に出演するのは初めて(笑
自分もヨーロッパ企画も京都が主な活動拠点なんですけど、京都近辺では「大事件」ですよ(笑

画像: 長編映画、初主演!

役柄について

今回の自分の役は・・・前向きな性格でも正義感の強いヒーローでもなんでもなくて、物語の主人公になりにくいキャラクターなんです。
引っ込み思案の緊張しい、だけどプライドだけは高い、というような人間だと思うんですね。
どんな人でもある程度持っている部分だと思いますが、そこがとても強く出ているキャラクターです。自分を認めてもらいたい、だけど、引っ込み思案で、能書きばっかり言っておどおどしていていて。僕自身は絶対に友達にならないタイプですね。

ただ、作品なので観る人に嫌われない、感情移入してもらえるような、そんなバランスを目指しながら楽しみながら、役に取り組みました。

僕は就職もせず、取柄もあまりなく、友達も離れていった時期もありましたし、ヨーロッパ企画に在籍していますけど、年下ばかりの劇団で・・・ずっと遊びたいからっていうことで今まで過ごしてきて、仕事がすごいあったわけでもなく・・・・

でも芝居を続けてきたことが、今の自分ですし。
ひとつだけでも続けていれば、何とかなるんじゃないかと思って今までやってきました。
そういったところでは、ヌンチャクだけが取り柄の主人公と共通点はあるのかもしれないですね。

画像: 役柄について

親友役

自分の親友役、中山雄介さんの役は重要ですよね。
何をしているのか謎なんですけど、映画では主人公の救いになるというか。
どんな人でも、ああいった友人が一人でもいれば辛いことがあっても助けになるんじゃないかなあ。

今回の映画の見どころは、主人公というよりも周りの人々だと思います。

出てくる人がみんな優しいですよね、ある意味ファンタジーですよ、妄想・・・現実世界では、あんな都合のよいキャラばかりじゃないと思うんですけど・・・
ただ、一人や二人は、自分のことを考えてくれる人は身近にいるような気がして。
ネットやSNSで出会った人って仲良くなった雰囲気でもどちらかというと関係性の希薄な感じがするんですね。あちこちで出会いを求めなくたって、本当に自分をきちんと見てくれる人って身近にいるんじゃないかなあ。

何かひとつに固執しちゃうと視野が狭くなって何もみえなくなっちゃう。
固い殻に閉じこもらずにまずは開いてみる、っていうことが大切なんだと思います、今回の映画の主人公みたいに。

映画『ヌンチャクソウル』特報

画像: 映画『ヌンチャクソウル』特報 youtu.be

映画『ヌンチャクソウル』特報

youtu.be

「ヌンチャクソウル」

出演:黒木正浩、高橋篤、黒須杏樹、大沢真一郎、吐山ゆん、中山雄介、及川莉乃、小宮凜子、Jun-Bay、鯨井未呼斗、藤井太一、柴田明良

監督:木場明義|日本|2019年|76分|製作・配給:ガチンコ・フィルム

2019年11月9日(土)~11月15日(金)池袋シネマ・ロサ劇場公開

This article is a sponsored article by
''.