11月9日(土)から池袋シネマ・ロサで劇場公開される「ヌンチャクソウル」のご出演の藤井太一さんにお話しをうかがいました。

ワークショップからのご出演者への演技や現場の助監督など多岐にわたり映画に携わる藤井さんならではの自主映画の魅力について語っていただきました。

ワークショップ

今回の映画はミュージカル・ワークショップから何人か役がついて作品に参加した人もいらっしゃるんですね。
僕はその方たちが現場に入るまでに、少し指導を行って現場に入りやすくしました。
僕は「ブートレッグ」っていう演技の勉強会を定期に開催していて、そこに参加してただきました。ワークショップから来た人達はほぼ全員が演技や現場経験がなかったと思うので、その辺りをメインに考えて、「ブートレッグ」にご参加いただきました。
みなさん、現場での度胸がついたと思いますよ。後は表現が大きくなったかな。
最初、小さかった表現が・・もともと歌でステージに立っていたような人たちだったので、演技でも表現できるようになったと思います。
「ブートレッグ」って「海賊版」という意味です。
堅苦しく本物の演技を目指すんじゃなくて、演技することを楽しむことからはじめようよ、っていうことを目指した勉強会なので「海賊版」っていう名前にしました。

画像: ワークショップ

俳優になるきっかけ

大学を卒業して就職が決まっていたんですけど、このままでいいのかなっていうのがきっかけで、俳優養成所に入りました。でもそこも半年くらい、養成所で俳優になれるの?なんて疑問を持ち始めて、辞めました。
そんなころ、縁があって小劇団の舞台に誘われて、その時に見事に何もできなくて・・・惨敗でした。普通に立つ、歩くもできない。
そこから、きちんとした俳優になりたい、っていうのが始まりですかね。

2年間くらいは本当に大変でした。怒られるし、できないし。稽古場に行くのも嫌で嫌で、「今、こんなことしたら稽古いかなくてすむかなあ」なんてよからぬことを考えたり・・・
病んでいたんですかね(笑)

僕の「ブートレッグ」っていう勉強会もそのころの経験があったから、演技することただ楽しんでもらいたい、という気持ちで立ち上げたものです。

映像

自主映画の上映は面白いですよね。
以前、池袋シネマ・ロサさんで作品が上映していただいたときは、数回のリピーターさんやパンフを来るたびに買っていただけるお客さんも多くいらっしゃいました。
僕たち「お見送り」といってるんですけど、上映後、ロビーでお客さまにご挨拶してサインしたりするんです。それも含めてイベントとして楽しんでいただいているお客さまも多いみたいです。
「スクリーンで観るだけの映画」から「出演者と触れ合える映画」というのが自主映画の魅力かもしれません。

ただ、これも弊害があるのかもしれませんが・・・リピータービジネスともいえるものなのかな、内輪だけで固まっていくということが作品にとっていいことなのか、監督や出演者も劇場でチラシまいて挨拶することも疲弊する人も出てくるでしょうし。
無理なく、お客さまと我々が楽しめる範囲であれば、今の自主映画のイベント化はとても喜ばしいことだと思います。

お客さんとの距離が近いので、いろいろとお話もうかがえますし、一緒の空間(映画)を共有した後にさらに楽しめるというのは自主映画ならではですよね。

画像: 映像

みどころ

僕は最初、脚本を読んだときに日本版『フル・モンティ』だと思ったんです。
笑っていただくこともうれしいですけど、作品の登場人物たちが「一歩だけ進んでみる」という映画なんですね。ほんの一歩ですけど、変わる。
そんなことを映画を観た後に感じていただけると嬉しいです。
あとは・・・僕がどこに出ているか、見つけてください(笑)

あと、少し宣伝です(笑)
今まで演技にふれたことが少なくて、演技ってどんなものなんだろうって興味をお持ちで演技に触れてみたい方は、ぜひ一度「ブートレッグ」に見学にいらしてください。
連絡先・2014bootleg@gmail.com(担当・藤井)

映画『ヌンチャクソウル』特報

画像: 映画『ヌンチャクソウル』特報 www.youtube.com

映画『ヌンチャクソウル』特報

www.youtube.com

出演:黒木正浩、高橋篤、黒須杏樹、大沢真一郎、吐山ゆん、中山雄介、及川莉乃、小宮凜子、Jun-Bay、鯨井未呼斗、藤井太一、柴田明良

監督:木場明義|日本|2019年|76分|
製作・配給:ガチンコ・フィルム

2019年11月9日(土)~11月15日(金)池袋シネマ・ロサ劇場公開

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