構想 30 年を掛け、9 回も企画が頓挫し、映画史上最も呪われた企画と謳われる『THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE』。
第 71 回カンヌ国際映画祭のクロージングを飾 り絶賛を受けた本作が、邦題を『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』として、2020 年1月24日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開することが決定!!

―自らを<ドン・キホーテ>と信じる男と若手監督の、遍歴の旅が始まるー

スランプに陥った CM 監督トビーが、10 年前に撮影した映画『ドン・キホーテを殺した男』でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路に巻き込まれていく。

企画頓挫をするあまり、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(02)としてその過程をドキュメンタリー映画として上映するほどにもなった異色の本作。ジョニー・デップやユアン・マクレガーなど錚々たる俳優たちが決定しては消えた主人公トビー役を最終的に射止めたのは、『パターソン』(16)や『ブラック・クランズマン』(18)、そして新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)など話題作に出演し活躍が著しいアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役を、大人気 TV シリ ーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(15~16)に出演し、テリー・ギリアムとは『未来世紀ブラジル』(85)など 4 度目のタッグとなる大ベテラン俳優ジョナサン・プライスが演じる。トビーのボスを『パイレーツ・オブ・カリビアン』『アベンジャーズ』といった超大作シリーズに出演しハリウッドに欠かせない名優ステラン・スカルスガルドが演じ、 ボスの妻でトビーを誘惑するジャッキを『007/慰めの報酬』(08)『オブリビオン』(13) などに出演し妖艶な魅力を発揮するオルガ・キュリレンコ。その他に、ポルトガルのゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど今後の活躍が期待されている新進女優ジ ョアナ・リベイロ、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』(11)にてスパニアー ド役を見事に獲得したオスカル・ハナエダ、『ハリー、見知らぬ友人』(00)にてセザー ル賞を受賞したセルジ・ロペスら、期待の若手俳優から実力派ベテラン俳優が脇を固める。
そして、1989 年構想開始から約 30 年をかけて数々の障害を乗り越えて本作を完成に導いたのは、モンティ・パイソンのメンバーとしても知られる、もちろんこの人、鬼才テリー・ギリアムだ。

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』ポスタービジュアル解禁!

画像: © 2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mató a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU

© 2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mató a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU

一本の映画により人生が大きく変わってしまったハビエルやトビーだけでなく、幾度となく企画が頓挫し、人生が狂わされたテリ ー・ギリアム自身も暗示するかのような「映画が、全てを狂わせる」というキャッチコピーが印象的に用いられている。
そして、 ドン・キホーテが木馬にまたがり、空に剣を掲げている姿が神々しく描かれ、ドン・キホーテの夢想の象徴ともいえる風車と巨人や、巨大な掌に立ちすくむトビーの姿など、夢と現実が混在するテリー・ギリアムらしい世界観が現れており、ドン・キホーテとトビーの旅路に一体何が起こるのか待ち遠しくなるビジュアルとなっている。

2000 年にスペイン・マドリードで撮影が始まるが、撮影現場周辺を軍用戦闘機が飛び交い、あえなく中断。さらに鉄砲水に襲われ撮影機材が流出し、景色も様変わりしてしまう悲劇に見舞われる。なんとか撮影を続けようと試みるが、ドン・キホーテ役のジャン・ロシュフォールが腰痛を訴え、歩くことも不可能になり企画が頓挫。 その後も資金繰りやキャスティング、権利関係の問題により幾度と企画が頓挫しては、不屈の精神で再び立ち上がり、ついに劇場公開にたどり着いた。

【STORY】
仕事への情熱を失くしたCM 監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男から DVD を渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが──

監督:テリー・ギリアム
出演:アダム・ドライバー ジョナサン・プライス ステラン・スカルスガルド オルガ・キュリレンコ ジョアナ・リベイロ オスカル・ハエナダ ジェイソン・ワトキンス セルジ・ロペス ロッシ・デ・パルマ ホヴィク・ケウチケリアン ジョルディ・モリャ
脚本:テリー・ギリアム トニー・グリゾーニ
製作:マリエラ・ベスイェフシ ヘラルド・エレーロ エイミー・ギリアム 2018/カラー/5.1ch/スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル/スコープ/ 133 分/原題:THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE
日本語字幕:松浦美奈
配給:ショウゲート
© 2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mató a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU

2020 年 1 月 24 日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー

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