11月9日(土)から池袋シネマ・ロサで劇場公開される「ヌンチャクソウル」のご出演の大沢真一郎さんにお話しをうかがいました。
何と、池袋シネマ・ロサで今年に入って8本の出演作品が上映されている、「プリンス・オブ・ロサ」の俳優さんです。
俳優になるきっかけ
中学一年生のときに観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』が役者を志す原点ですね。
観たときに「作品の創り手」になりたいな、って思ったんですよ。
当時、創り手っていうと監督くらいしか思い浮かばなかったんで、漠然と監督とか、作品を創る側になりたいなって思っていました。
大学で演劇学専攻に入ったんですけど、演技は全くやらなくて・・・。
たしか、二年生の終わり頃に、林海象監督の『我が人生最悪の時』を観て映画に感銘を受けて、そこからですね、俳優を志したのは。その世界感やストーリーが当時の自分にはまったんでしょうね。
それから小劇場の舞台も多くやったんですけど、今は映像のほうが多いですね。
舞台はコメディが多くて。コメディはとっても好きなんですね。
原点が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のようなアメリカ映画のエンターテイメントなので、その延長線上にあるのもしれませんね。
インディーズ(自主)映画の魅力
例えば、インディーズ(自主)作品を発表している中元雄監督の『デッド・コップ』なんて、自分のすごい好きな世界観で(笑)
インディーズ映画には「良さ」というか「特徴」がありまして。
キャスト、制作の距離感が近かったり、一緒の方向でかなり近しい関係で作品に向き合えたり。その熱をもってお客さんに宣伝・PRしたり。
僕たちキャストも劇場に行って、お客さんと一緒に楽しんだり、本当に一体感がありますよね。
『カメラを止めるな!』なんかですと、映画が終わった後に僕たちが登場するとスクリーンから出てくる感があるみたいで、お客さんにとても喜んでいただけたり。
映画とその後のトークやイベントも含めて楽しめる、っていうのがインディーズ映画の魅力ですかね。
お客さんだけでなく僕たちも楽しいし、その「熱」がまた次の上映にお客さんと自分たちをひきつけるのかもしれないです。
今まで印象に残った作品
『カメラを止めるな!』ですかね。とにかくあのムーブメントは自分たちも楽しかったし、「役」というよりもその一連のムーブメントの中にいたことは幸せだったと思います。
特にあの作品の後は自己紹介がすごく楽になって(笑)
「『カメ止め!』の・・」っていうと大体わかっていただけるという。
少し余裕ができたかもしれないです。気持ちの。
実は、自分、何度か役者を辞めようかとおもったこともあったんですね。
30、40と。10年ごとに・・・、今はもう少し、がんばってみようかなって(笑)
これからやってみたい役
死ぬまでにやりたい役があって・・・江戸川乱歩の探偵小説の主人公、明智小五郎。
コメディの役ではないんですけど、やってみたいですね。
後は、舞城王太郎さんの本が映像化されるなら出てみたいですね。
大正浪漫とか文体とか、特徴があるのがいいですね。
「ヌンチャクソウル」撮影風景
ヌンチャクソウルについて
「ヌンチャクソウル」ではダンスの先生役で出演しています。
ダンス経験もないんですけど、撮影当日、いきなり監督から「踊れるよね」っていう指示で(笑)アドリブです、ダンスシーンは。
マイケル・ジャクソンが大好きなんで、彼//のダンスをリスペクトしてダンスシーンは楽しんで撮影しました(笑)
衣装も結構、ド派手な感じなのでぜひご期待ください。
映画『ヌンチャクソウル』特報
出演:黒木正浩、高橋篤、黒須杏樹、大沢真一郎、吐山ゆん、中山雄介、及川莉乃、小宮凜子、Jun-Bay、鯨井未呼斗、藤井太一、柴田明良
監督:木場明義|日本|2019年|76分|
製作・配給:ガチンコ・フィルム