1910年に創業し、来年2020年に創業110周年を迎えるフランスのファッションブランド、シャネル。
今年2019年の秋は、メモリアル・イヤーを目前に、『去年マリエンバートで 4K デジタル・リマスター版』の公開が話題をあるめておりますが、そのほかにも、シャネルが作り上げた華やかなブランドイメージとその偉業を堪能できるイベントが続々と開催されます。
10月15日(火)シャネルのアフタヌーンティー
名作フレグランス「ガブリエル シャネル」の香りの世界観を表現した日本初のオリジナルアフタヌーンティー「GABRIELLE CHANEL AFTERNOON TEA at FOUR SEASONS」が、フォーシーズンズホテル丸の内、京都にて開催。繊細で美しいスイーツと、個性的なセイボリーで秋の午後のティータイムを優雅に演出。
東京は10月15日(火)~11月15日(金)、京都は11月1日(金)~11月30日(土)
10月19日(土)マドモアゼル・プリヴェ展
オートクチュール、1921年に誕生したフレグランス「No.5」、1932年にガブリエル・シャネルがデザインしたダイヤモンドジュエリー「Bijoux de Diamants」の復刻版といったハイジュエリーの、3つを軸にシャネルのクリエイティブを紐解く展覧会。
第5回目の開催となる今回、ロンドン、ソウル、香港、上海を経て、今年ついに東京に上陸。
エキシビジョンでは、カンボン通り31番地のマドモアゼル シャネルのアパルトマンを訪れたような舞台で、シャネルのクリエイティブな世界に浸ることができる。
10月19日(土)から12月1日(日)まで、天王洲アイルB&C HALLにて
http://mademoiselleprive.chanel.jp
10月25日(金)『去年マリエンバートで 4K デジタル・リマスター版』公開
半世紀の時を経て、シャネルのサポートによって4Kデジタル・リマスター版が完成し10月25日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開。
本作は<ヌーヴェル・ヴァーグ>を先導したアラン・レネ監督と、世界文学に地殻変動をもたらした一大ムーヴメント<ヌーヴォー・ロマン>の旗手、アラン・ロブ=グリエによる伝説の名作。
映画芸術のひとつ到達点にして極北として、映画のみならず、アート全般に多大な影響を及ぼし続けている。
シャネルの衣装が使用された映画作品はあまたあるが、ココ・シャネル本人が映画のために衣装を手掛けた作品は数作品のみ。ジャン・ルノワール監督『ゲームの規則』(1939)でミラ・パレリとノラ・グレゴール、ルイ・マル監督『恋人たち』(1958)でジャンヌ・モロー、ルキーノ・ヴィスコンティ監督『ボッカチオ‘70』(1962)でロミー・シュナイダー。スター女優の鮮烈な衣装をデザインし、スクリーンを比類なき輝きで彩ってきた。
そして、87年の生涯においてデザインした無数の作品の中でも、「シャネル・スタイルの集大成」、「ファッション業界に最も影響を与えたスタイル」と称賛されているのが、『去年マリエンバートで』のヒロイン、デルフィーヌ・セイリグが身にまとう衣装。
当時78歳のココ・シャネルによるキャリアが凝縮された、シャネルの原点回帰ともいえる、シンプルにしてエレガント、モダンにしてクラシカルな、本作のために創られた美しいアイテムの全ては、映画が公開されるや、「ドレス・ア・ラ・マリエンバート」と呼称され、世界的なブームを巻き起こした。
4K 最高精細・最高解像度での完全修復
『去年マリエンバートで 4K デジタル・リマスター版』』予告
STORY
まどろむ記憶、混じり合う時間、交錯する夢と現。時を彷徨う、果てしない愛の物語。
時代も国籍も不明な、バロック風の宮殿のようなホテル。宿泊客の中に女Aと男Xと男Mの3人がいる。XはAに言う、「去年、お会いしましたよね?」しかし、Aは全く覚えていないと拒絶する。Xは去年会った際、1年後に駆け落ちする約束をしたと言う。XがAを口説き続けるのを、Aの夫と思しきMが監視をしている…。XとAは1年前に本当に出会って恋に落ちたのか?Aが知らないふりをしているだけなのか?それともAはXを完全に忘れてしまったのかーー。
《賞歴》
1961年ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞 受賞/1964年キネ旬ベスト・テン 外国映画 第3位
監督:アラン・レネ(『夜と霧』『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』)
脚本:アラン・ロブ=グリエ『不滅の女』
撮影:サシャ・ヴィエルニ、フィリップ・ブラン
編集:アンリ・コルピ、ジャスミン・ジャズニー
音楽:フランシス・セイリグ
美術:ジャック・ソニエ
衣装:ベルナール・エヴァン
衣装提供:シャネル
製作:ピエール・クロー、レイモン・フロマン
出演:デルフィーヌ・セイリグ(『ロバと王女』『夜霧の恋人たち』)ジョルジョ・アルベルタッツィ(『エヴァの匂い』)、サッシャ・ピトエフ(『追想』)他
1961年→2018年/イタリア=フランス/95分/モノクロ/シネスコ 原題:L'Année dernière à Marienbad 字幕翻訳:細川晋
配給:セテラ・インターナショナル
©1960 STUDIOCANAL - Argos Films – Cineriz