『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼと、『画家と庭師とカンパーニュ』の名匠ジャン・ベッケルがタッグを組んで描く、フランス版“忠犬”物語『再会の夏』。このたび日本版予告編が完成、映像初解禁!あわせて劇中の場面写真も一挙公開となりました。
“愛犬”だけが真実を叫び続けた---。
とある戦争の英雄と、一匹の犬の真実の物語
『最強のふたり』の F・クリュゼ主演!『画家と庭師とカンパーニュ』のジャン・ベッケル監督が 仏ゴンクール賞受賞作家のベストセラー歴史小説を映画化した、フランス版“忠犬”物語。
『クリクリのいた夏』(99)、『ピエロの赤い鼻』(03)など、登場人物のほろ苦い戦争体験をフランスの美しい 田園風景とともに描くことで定評のある、86歳の名匠ジャン・ベッケルの原点回帰にして、集大成と言える最新作は、第一次世界大戦後のフランスの片田舎で、主人を待ち続ける一匹の犬と勲章にまつわる、戦争の傷とそれでも絶えることのない愛と信頼を描いた感動作だ。
『最強のふたり』(11)の演技派フランソワ・クリュゼがランティエ少佐役を、『ダリダ~あまい囁き~』(17) のニコラ・デュヴォシェルがジャック・モルラック役を演じる。
また、セリフも説明的描写も少ない中、ジャックとの関係を端的に観客へ伝える難役ヴァランティーヌを演じたのはソフィー・ヴェルバーグ。
監督の「声と佇まいで、生きてきた背景を描ける俳優を起用したい」という思いに見事にこたえてみせた。戦争の苛烈な描写が 続く中でジャックとヴァランティーヌの愛が、この物語をロマンティックに彩っている。
1919年、平和が訪れたばかりのフランスの田舎町。猛暑が続く留置所の外で、黒い一匹の犬が昼夜を問わず吠え続けている。その中では戦争の英雄ジャック・モルラックが国家侮辱罪で収監され、頑なに黙秘を続けていた。 真相を調べるためにやってきた軍判事のランティエ少佐は、ジャックの体験した戦争の現実を調べていくうちに、 農婦にしてはあまりに学識豊かな若い女性ヴァランティーヌと幼い息子の存在が浮かび上がる。
男はなぜ、生きることを諦めるのか? 苛酷な戦場で何があったのか? 戦争を経て、愛し合う男女の間に何が? それを探る判事はどのような決断を下すのか?
真実は、戦地を共にした“一匹の犬”だけが知っている ―――。
「歴史的な物語を通して、パーソナルなストーリーを語るのが好きだ」と話すジャン・ベッケル監督の言葉通り、第一次世界大戦という大きな歴史のうねりの中で翻弄される、二人の男と一人の女、そして一匹の犬の運命を、名匠が慈しみながら丁寧に紡いでいく予告編となっている。
ジャン・ベッケル監督がベストセラー歴史小説を映画化!
フランス版“忠犬”物語『再会の夏』予告
STORY
1919年、夏の盛り―――。終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラッ クがひとけのない留置所に収監され、頑なに黙秘を続けている。この男を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のラ ンティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せる。そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋 人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがり...。名もない犬が留置所から決して離れようとしないのは、忠誠心からなのか? 判事の登場は、真実 を解き明かし、傷ついた人々の心を溶かすのか? 男と女は愛ゆえにすれ違ったという事実を認めることができるのか?
2018 年/フランス・ベルギー合作映画/83 分/原題:Le Collier Rouge 英題:The Red Collar
監督・脚本:ジャン・ベッケル『画家と庭師とカンパーニュ』『クリクリのいた夏』『殺意の夏』
撮影:イヴ・アンジェロ『インド夜想曲』『めぐり逢う朝』
主演:フランソワ・クリュゼ 『最強のふたり』、ニコラ・デュヴォシェル『ダリダ〜あまい囁き〜』
© ICE3 – KJB PRODUCTION – APOLLO FILMS – FRANCE 3 CINEMA - UMEDIA
配給:コムストック・グループ
配給協力:ギグリーボックス