無垢な魂は、悲しみの羽をもつーーー
少女たちはなぜ罪を犯さなければならなかったのか?
残酷な世界で、愛を乞う叫びに心震えるドキュメンタリー

イランの少女更生施設を舞台に、強盗、殺人、薬物、売春といった罪を犯した少女たちの物語に光をあて、第66回ベルリン国際映画祭 アムネスティ国際映画賞を受賞したドキュメンタリー映画『少女は夜明けに夢をみる』(原題:RoyahayeDame Sobh/英題:Starless Dreams)が11月2日(土)より東京・岩波ホールほか、全国順次公開となります。

画像1: ©Oskouei Film Production

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本作に出演するイランの少女たちの多くは、身体的、性的、ネグレクトといった虐待を受けています。日本でも法務省による犯罪白書で、日本の少年院に入っている女子の56.1%がなんらかの被虐待経験を持っていることがわかっています。

本作に出演する少女たちは、社会と断絶された空間で、貧困や虐待といった過酷な境遇を生き抜いた仲間たちと共に、瑞々しく無邪気な表情を見せています。しかし、自分の犯した罪と、人生の悲しみを思う時、少女たちの瞳からは涙が自然と溢れ出します。

画像2: ©Oskouei Film Production

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家族に裏切られ、社会に絶望してもなお、家族の愛を求め、社会で生きていかざるをえない少女たちの繊細な内面に丁寧に分け入り、その本源的な“痛み”を深い共感をこめて描き出したのは、イラン
を代表するドキュメンタリー作家のメヘルダード・オスコウイ。
撮影許可に7年もの歳月をかけ、「見えない存在(インビジブルピープル)」として疎外されてきた少女たちの物語を紡ぎ出しました。

オスコウイ監督が少女たちと築き上げた強固な信頼関係と親密な時間から生まれたドキュメンタリー映画『少女は夜明けに夢をみる』は、厚生労働省が毎年11月を「児童虐待防止推進月間」と定めて
いることを受け、11月2日(土)より、東京・岩波ホールほか、全国順次公開となります。

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STORY
雪が黒い土や建物を覆う、クリスマス前の少女更生施設。雪が降り積もり、無邪気に雪合戦に興じる、あどけない少女たち。その表情は、ここが高い塀に囲まれ、厳重な管理下におかれた更生施設であ
ることを感じさせないほど瑞々しい。

やがて少女たちが施設に入ることになった背景が、彼女たち自身の言葉によって、解き明かされていく。むごい虐待に耐えかねて、父親を殺してしまった少女。叔父の性的虐待からのがれて、家出をし、生きるために犯罪を繰り返す少女。幼くして母となり、その夫に強要され、ドラッグの売人となった少女…。義父や叔父による性的虐待にさいなまれ、あるいはクスリよって崩壊した家庭は、少女たちにとって安息の場所ではありえない。ストリートにも家庭にも自らの居場所がない少女たち。その心の嗚咽が問いかける。
少女たちの罪の深さと、人間の罪深さとを――。

2016年/イラン/ペルシア語/76分/カラー/DCP/ドキュメンタリー
©Oskouei Film Production

原題:Royahaye Dame Sobh/英題:Starless Dreams

監督:メヘルダード・オスコウイ
製作:オスコウイ・フィルム・プロダクション
配給:ノンデライコ
宣伝:テレザ、リガード
宣伝美術:成瀬慧

2019年11月2日(土)より岩波ホールほか、全国順次ロードショー

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