1961 年ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を受賞したアラン・レネ監督、アラン・ロ ブ=グリエ脚本の傑作『去年マリエンバートで』が、劇中でもオリジナルデザインの衣装を提供したフランスのファッションブランド「シャネル」のサポートによって 4K 最高精細・最高解像度での完全修復が施され、2019年10月25日よりYEBISU GARDEN CINEMAを皮切りに全国で公開されます。

本作のメインビジュアルと予告編が完成!

画像: ©1960 STUDIOCANAL - Argos Films – Cineriz

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メインビジュアルに映るのは、ココ・シャネルが本作のためにデザインしたブラックシフォンドレスとドレープ、そしてパールのジュエリーをまとったヒロイン、デルフィーヌ・セイリグ。
シャネルの原点回帰である、 シンプルにしてエレガント、クラシカルにしてモダンな「ドレス・ア・ラ・マリエンバート」と呼称された衣装は、「シャネル・スタイルの集大成」「ココ・シャネルの記念碑的傑作」と絶賛され、ブリジッド・バルド ーも全く同じ衣装一式をココ・シャネル本人に発注したという逸話があるほど。本作の公開 50 周年記念となった 2011 年の春夏シャネル・コレクションでも、ディレクターを務めたカール・ラガーフェルトが、このドレスにオマージュを捧げた衣装をデザイン。さらに、セイリグのサイドにカールを施した髪型は、セイリグ本人が製作陣の反対を押し切って自ら選んだスタイル。セイリグが参照したのは、20 代のココ・シャネルのヘアスタイル。「マリエンバート・カット」と称されたこのヘア・スタイルも、ドレスとともに一大ブーム を巻き起こしました。

予告編では、去年会ったと言う男と、全く覚えていないと言い張る女の駆け引き、そして女の心が男の言葉によって、揺らぎ、変化してゆく様が、リズミカルに展開。音楽に合わせて画面に点滅する文字は、「詩的」「神秘的」「官能的」「優雅な」といった本作を形容するフランス語(詳細は別紙にて)。また、ブラックシフォンドレスだけでなく、ホワイトシフォンドレス、リトルブラックドレス、ジャガードドレスなど、一連のシャネルの衣装をまとったデルフィーヌ・セイリグの美しい姿が、シャネルの全面サポートによって完全修復された流麗な映像で映し出されます。

完全修復『去年マリエンバートで』予告編

画像: 4K 最高精細・最高解像度での完全修復『去年マリエンバートで』予告編 youtu.be

4K 最高精細・最高解像度での完全修復『去年マリエンバートで』予告編

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<STORY>
ブルジョワジーたちが、演劇、コンサートに身を沈め、ダンスやゲームに耽るバロック風の豪奢なホテル。そこにひとりの男がやってくる。去年出会い、恋に落ち、そして1年後に駆け落ちする約束をした女を、ここから連れ出すために。しかし、再会した女は、全く覚えていないと言い張る。あなたの夢物語でしょうと。だが男には確信があるようだ。彼女の夫と思しき男の視線をかいくぐり、確かに愛し合った事実を証明しようとする。男は語り続ける。庭園で、遊歩道で、バルコニーで、池のほとりで、茂みに隠れて...逢瀬を重ねた甘美な思い出の数々。嘘か真か、男の言葉を聞くうちに、女の心の中に徐々にためらい、動揺が生じてゆくーー。

監督:アラン・レネ(『夜と霧』『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』)
脚本:アラン・ロブ=グリエ『不滅の女』『快楽の漸進的横滑り』
撮影:サシャ・ヴィエルニ、フィリップ・ブラン
編集:アンリ・コルピ、ジャスミン・ジャズニー
音楽:フランシス・セイリグ
美術:ジャック・ソニエ
衣装:ベルナール・エヴァン
衣装提供:シャネル
製作:ピエール・クロー、レイモン・フロマン
出演:ジデルフィーヌ・セイリグ(『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』『ロバと王女』『夜霧の恋人たち』)ジョルジョ・アルベルタッツィ(『エヴァの匂い』)、サッシャ・ピトエフ(『追想』)
1961 年/イタリア=フランス/94 分/モノクロ/シネスコ
原題:L'Année dernière à Marienbad(英題:Last Year in Marienbad)/字幕翻訳:細川晋
配給:セテラ・インターナショナル
©1960 STUDIOCANAL - Argos Films – Cineriz

10/25(金)YEBISU GARDEN CINEMA 他 全国順次ロードショー!

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