映画『ある殺人、落葉のころに』が、釜山国際映画祭アジア映画ファンド(ACF)のポストプロダクション部門の支援作に選出されました。今作は映画『3泊4日、5時の鐘』でデビューした三澤拓哉の長編第二作で香港のオムニバス映画『十年』の『冬のセミ』を監督したウォン・フェイパンがプロデューサーとして参加した日本・香港の国際共同制作です。
今回の選出により第24回釜山国際映画祭で上映されることも決定しました。
<アジア映画ファンド ポストプロダクション部門>
アジア映画の製作支援を目的とした釜山国際映画祭によるファンド。 ポストプロダクション部門の選出作品はカラーグレーディング、整音作業等のためのスタジオが韓国に用意される。また完成作品は釜山国際映画祭にて上映される。
物語の軸となる4人の青年をMEN’S NON-NO専属モデルの守屋光治、三澤拓哉の前作『3泊4日、5時の鐘』から続けての出演となる中崎敏、『野火』の森優作、菅田将暉に楽曲を提供したことでも注目を浴びている永嶋柊吾が演じております。
また香港からはウォン・フェイパンのほか2018年大阪アジアン映画祭グランプリ作『中英街一号』のメインキャスト、ロー・ジャンイップ、多くの映像作品を手がけているキャメラマンのティムリウ・リウも参加しています。
『ある殺人、落葉のころに』
土建屋で働く幼馴染の俊、知樹、和也、英太の4人の青年たち。
気ままに過ごしてきた彼らだが恩師の死とそれまで存在を知られていなかった恩師の妻・千里の出現をきっかけに徐々にその関係が崩れていく。
脚本・監督の三澤自身が物語の「書き手」として出演。
虚実の境に迷い込むようなノワール調の作品。
今回の選出には実験性に富んだ編集スタイルが評価された。
三澤拓哉監督コメント
「インディペンデント映画を作る者にとって充実したポストプロダクションの環境は夢と言っても過言ではありません。この夢のような環境で悪夢のようなリアリズム映画を完成させられることを楽しみにしています」
三澤拓哉
1987年神奈川県出身。2006年茅ヶ崎北陵高校卒業後、明治大学文学部に進学。2014年、映画『3泊4日、5時の鐘』でデビュー。ロッテルダム国際映画祭をはじめ国内外12の映画祭に招待、3つの賞を受賞する。
キャスト:
守屋光治、中崎敏、森優作、永嶋柊吾、堀夏子、小篠恵奈、ロー・ジャンイップ、成嶋瞳子
プロデューサー:ウォン・フェイパン/三澤拓哉
共同プロデューサー:森浩章
撮影監督:ティムリウ・リウ
助監督:市原大地 編集:三澤拓哉、ウォン・フェイパン
録音:リー・チーファン
2019年/日本・香港・韓国/カラー・シネマスコープ/79min/4K/5.1ch/日本語