映画史の柱を成す揺るぎない“クラシック”作品をフィルム上映で

音楽、美術や演劇においても“クラシック”作品があるように、映画の世界でも、その歴史を形作ってきた数々の基礎的な重要作があります。しかし現在、そうした過去の作品は動画配信サービスや映像ソフトを通じて観ることが主流になっており、その本来の姿である、フィルムによるスクリーン上映の機会はますます稀少になっています。

そのような環境の中、国立映画アーカイブが2018年に開始した企画がこの「シネマ・エッセンシャル」です。所蔵のフィルムコレクションをベースに、昨年度は黒澤明・小林正樹・今村昌平・相米慎二の4名を取り上げました。
2回目の開催となる今回は、日本映画の重要な監督から溝口健二・豊田四郎・増村保造・藤田敏八の4名を取り上げ、改めてこれらの作品の価値を世に問います。

初めて昔の日本映画をご覧になる若い方から、往年の映画ファンの方まで、映画史上の重要作を劇場のスクリーンで一緒にお楽しみいただける機会となります。

企画担当者からのコメント

「映画史を形作ってきた基礎的な作品を上映する本企画では、それぞれ個性あふれる
作風で 、日本映画の各時代やジャンルを代表する傑作を生み出してきた 4 人の監督たちの映画を まとめてご覧になれます。昔の日本映画も観てみたいけど、何から観ればよいのか分からないという方、夏休みのこの機会にぜひご来場いただきたいです。」
ー国立映画アーカイブ特定研究員 玉田健太

▼上映作品▼(全12作品)

 溝口健二
『浪華悲歌』(1936)、『殘菊物語』(1939)、『西鶴一代女』(1952)

『浪華悲歌』(1936)

画像: 『西鶴一代女』(1952)

『西鶴一代女』(1952)

 豊田四郎
『若い人』(1937)、『夫婦善哉』(1955)、『駅前旅館』(1958)

画像: 『若い人』(1937)

『若い人』(1937)

画像: 『駅前旅館』(1958)

『駅前旅館』(1958)

 増村保造
『くちづけ』(1957)、『清作の妻』(1965)、『曽根崎心中』(1978)

『清作の妻』(1965)

画像: 『くちづけ』(1957)

『くちづけ』(1957)

 藤田敏八
『新宿アウトローぶっ飛ばせ』(1970)、『八月の濡れた砂』(1971)、『妹』(1974)

画像: 『妹』(1974)

『妹』(1974)

画像: 『八月の濡れた砂』(1971)

『八月の濡れた砂』(1971)

※各作品会期中2回ずつの上映。上映日時など詳細はHPまたはプログラムを参照。

シネマ・エッセンシャル2019/The Essential Films 2019

会期:2019年8月13日(火)-8月25日(日)*月曜休館

会場:国立映画アーカイブ小ホール[地下1階]
(東京都中央区京橋3-7-6)【定員:151名】

料金:一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料

★7月30日(火)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売券(全席自由席・各70席分)を販売。
[Pコード:550-135]詳細はHPを参照。

お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)

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