今からおよそ100年前、日本では映画が「活動写真」と言われていた。当時最先端だった映画はサイレントでモノクロ。日本人が映画の虜になったのは、楽士の奏でる音楽と共に、独自の“しゃべり”で観客を映画に引き込む「活動弁士」、通称“活弁(カツベン)”がいたからだった。

 「Shall weダンス?」や「それでもボクはやってない」など数々の名作を世に送り出してきた周防正行監督が、今回選んだテーマはこの“しゃべりのスペシャリスト”!七色の声を持つ天才的な活動弁士の主人公には、本年度アカデミー賞新人俳優賞を受賞した成田凌が抜擢された。「声」にまつわる壮絶なオーディションを勝ち抜き、映画初主演に挑戦する。ヒロインには若手最注目の黒島結菜。さらに
永瀬正敏、高良健吾、井上真央、音尾琢真、竹野内豊など周防組初参加の面々に加え、竹中直人、渡辺えり、小日向文世ら周防作品おなじみの実力派キャストたちが集結。
彼らが演じる一癖も二癖もある個性的なキャラクターたちと共に、物語は空前悦後の大騒ぎ!平成の国民的映画を数々作り上げた周防正行監督が、令和の時代に贈る極上のエンターテインメントの幕があがる!!!

 今回、更なる個性的なキャストの出演が発表され、彼らからの『カツベン!』に賭ける思いのこもったコメントも到着しました。

映画黎明期を支えた実在の映画監督、二川文太郎を演じるのは、池松壮亮。日本映画の未来を見据える若き活動写真監督を演じる池松は「実在の人物の役ですが、映画を純粋に繋いでくれた先人達には無条件の尊敬があります。」と役柄への想いを語る。
主人公の俊太郎が働くことになる町の映画館、靑木館の映写技師を、ミュージカル俳優として舞台に無くてはならない存在の、成河(ソンハ)が出演!大きな目と声で一本気な技師・浜本を表現する彼は、「当時の映写技師の編集技術習得がとにかく大変でした」と語り、現代ではほぼ使うことの無いフィルムの扱いに苦労したようだ、ヒロイン梅子の母親を演じるのは、酒井美紀。各地を転々としなければならない親子の、芯の強い母親を妖艶に演じている。「いつか周防監督とご一緒したかった」、と語る酒井は、初の周防組の撮影に特別な思いを感じたと語っている。山本耕史は、日本映画の礎を築いた“映画の父”として知られる牧野省三として出演。2007年「それでもボクはやってない」以来、12年ぶりの周防組参加となる山本は、「当時の映画人が持っていた勢いをみなさんに感じていただければと思います。」と、コメントしている。

画像: 周防正行監督5年ぶり最新作!映画『カツベン!』作品に更なる華を添える豪華キャスト追加発表!!池松壮亮、成河(ソンハ)、酒井美紀、山本耕史

成河、酒井、池松は周防組初参加!5年ぶりとなる周防監督作品に新たな風を巻き起こす魅力的なキャスト陣の競演に、大いに期待が感じられます。

【俳優コメント全文】

池松壮亮

活動弁士が題材の映画と聞き、とても面白いなと思いました。日本にしか無かった文化だと知り更に興味を覚えました。実在の人物の役ですが、映画を純粋に繋いでくれた先人達には無条件の尊敬があります。周防監督のもと、職人気質なスタッフに囲まれて、ほんの数日間でしたが良い時間を過ごす事が出来ました。

成河(ソンハ)

大正時代の映写技師は、器具を使わずハサミと薬品だけでフィルムを手繋ぎして編集するので、

その技を会得するのがとにかく大変でした。当時使われていた貴重な映写機を実際に使わせて頂けたことも大切な思い出です。

酒井美紀

いつか周防監督とご一緒したいと思っておりました。撮影の日は、うれしさと緊張の感情のうねりが交互にやってきていましたが、周防監督の持つ穏やかな雰囲気に包まれ、カツベンの一部になれるよう気を引き締めて撮影に挑みました。とても楽しい時間でした。

山本耕史

『それでもボクはやってない』以来の周防組でしたが、監督の現場は相変わらず穏やかで、ひとりの役者として撮影に参加しているのがとても楽しい現場でした。日本映画の父と呼ばれる牧野省三役を演じさせていただきましたが、当時の映画人が持っていた勢いをみなさんに感じていただければと思います。

2019.12.13 ROADSHOW

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