10月11日(金)より公開となります是枝裕和監督最新作『真実』が、この度、2019年8月28日(水)~9月7日(土)までイタリアのヴェネチアにて開催される第76回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に決定致しました。
本作は、オープニング作品であると同時に、コンペティション部門出品作品となります
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ベルリン国際映画祭、カンヌ国際映画祭と並び【世界三大映画祭】と呼ばれ、世界最古の歴史を持つ由緒あるヴェネチア国際映画祭。
その映画祭の中でも本年度の顔として最も注目を集めるのがコンペティション部門のオープニング作品。その栄えあるオープニング作品に、日本人監督が手掛ける作品が選ばれるのは、史上初の快挙となります。
昨年、『万引き家族』で参加したカンヌ国際映画祭で最高賞“パルムドール”を受賞した是枝監督。ヴェネチア国際映画祭には、1995年に監督デビュー作で金オゼッラ賞を受賞した『幻の光』(95)、2017年にコンペティション部門に出品した福山雅治主演作『三度目の殺人』(17)以来、3度目の参加となります。
『シェルブールの雨傘』(63)のカトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、『ポンヌフの恋人』(91)のジュリエット・ビノシュ、アカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた『6才のボクが、大人になるまで。』(14)のイーサン・ホークなど、世界のトップ俳優陣を迎え、母と娘の間に隠された、ある「真実」を巡って物語が展開していく、是枝監督構想8年の渾身作にして初の国際共同製作作品『真実』。ますます、世界から注目を浴びます!
近年の、主なヴェネチア国際映画祭 オープニング作品
年度 | 作品名 (監督名) |
第67回 (2010年) | 『ブラック・スワン』(ダーレン・アロノフスキー監督) |
第70回 (2013年) | 『ゼロ・グラビティ』(アルフォンソ・キュアロン監督) |
第71回 (2014年) | 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督) |
第73回 (2016年) | 『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督) |
第75回 (2018年) | 『ファースト・マン』(デイミアン・チャゼル監督) |
★是枝監督コメント
私の新作『真実』が、ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門オープニング作品に選ばれたという嬉しいお知らせを頂きました。大変光栄です。映画祭関係者の皆さんにまず感謝致します。撮影は昨年の秋に10週間パリで行いました。発表された通り、キャストは本当に華やかなのですが、物語の七割は家の中で展開していく、小さな小さな、家族のお話です。
その小さな宇宙の中に出来る限りの後悔や嘘や見栄や寂しさや、和解や喜びを詰め込んでみました。どうぞ、お楽しみください。 是枝裕和
【STORY】
全ての始まりは、国民的大女優が出した【真実】という名の自伝本。
出版祝いに集まった家族たちは、綴られなかった母と娘の<真実>をやがて知ることになる――。
国民的大女優ファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本【真実】を出版。アメリカで脚本家として活躍する娘のリュミール(ジュリエット・ビノシュ)、テレビ俳優の娘婿ハンク(イーサン・ホーク)、ふたりの娘のシャルロット、ファビエンヌの現在のパートナーと元夫、そして長年の秘書……お祝いと称して、集まった家族の気がかりはただ1つ。「一体彼女はなにを綴ったのか?」
そしてこの自伝は、次第に母と娘の間に隠された、愛憎渦巻く「真実」をも露わにしていき――。
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ『シェルブールの雨傘』/ジュリエット・ビノシュ『ポンヌフの恋人』/イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』/リュディヴィーヌ・サニエ『8人の女たち』
撮影:エリック・ゴーティエ『クリスマス・ストーリー』『夏時間の庭』『モーターサイクル・ダイアリーズ』
配給:ギャガ
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