2018年パルムドールに輝いた是枝裕和監督作『万引き家族』とともにカンヌ国際映画祭を震わせ、コンペティション部門〈審査員賞〉〈エキュメニカル審査員賞〉を受賞。その後も本年度ゴールデン・グローブ賞ならびにアカデミー賞®〈外国語映画賞〉にノミネートされた『存在のない子供たち』のナディーン・ラバキー監督の初来日が7月に決定いたしました!

画像1: 『存在のない子供たち』 (C)2018MoozFilms

『存在のない子供たち』
(C)2018MoozFilms

画像2: 『存在のない子供たち』 (C)2018MoozFilms

『存在のない子供たち』
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この度、ナディーン・ラバキー監督が7月上旬に来日することが決定、今回が初めての来日となる。2008年に開催された第21回東京国際映画祭での『キャラメル』の上映から11年越しの念願の来日に期待が高まる。

初来日に際し、「この映画は12才の少年ゼインが体験する旅を描いています。この映画を通して少しでも現在の状況を皆に知ってもらいたい。たとえ何かを変えることが出来なくても話し合いや考えるきっかけになるはず。私は映画の力を信じています。日本に行くのを楽しみにしています。」とコメントを寄せている。

「両親を告訴する。こんな世の中に、僕を産んだから。」両親を告訴するという衝撃的なオープニングから心を鷲づかみ、物語をひと息に過去へと遡らせ、その理由と経緯をつぶさに描き出し、世界を揺るがした衝撃作。まだ幼い少年が切に発した言葉の真意とは何だったのか―。

両親を訴えたい。こんな世の中に僕を産んだから。

苛烈なまでの中東の貧困と移民の問題に、一歩もひるむことなく果敢に挑んだ監督は、レバノンで生まれ育ったナディーン・ラバキー。
監督・脚本・主演を務めたデビュー作『キャラメル』がいきなりカンヌ国際映画祭の監督週間で上映された逸材だ。

画像1: 『存在のない子供たち』メイキング写真 (C)2018MoozFilms

『存在のない子供たち』メイキング写真
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画像2: 『存在のない子供たち』メイキング写真 (C)2018MoozFilms

『存在のない子供たち』メイキング写真
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ナディーン・ラバキ―監督

監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキ― Nadine Labaki
1974年2月18日レバノン、ベイルートで生まれ、内戦の真っただ中に育つ。1997年にベイルートにあるベイルート・サンジョセフ大学にてオーディオ・ビジュアル学で学位を取得。卒業後は早速、テレビのコマーシャルや地域で有名なアーティストのミュージック・ビデオ等を監督し始め、いくつかの賞を受賞。2005年にはカンヌ国際映画祭の主催する「レジダンス」制度に参加し、ベイルートを舞台にした初めての長編映画『キャラメル』の脚本を執筆した。彼女自身がメガホンを取り、主演も果たした。2007年のカンヌ国際映画祭での監督週間にて初上映、ユース審査員賞を受賞。さらに、サンセバスチャン映画祭では観客賞を受賞。『キャラメル』は、60か国以上の国で上映された。女優としても活躍しており、本作ではゼインの弁護士役として出演している。

2019年カンヌ国際映画祭<ある視点部門>の審査員長にも就任し、今やその輝きはとどまることを知らない。リサーチ期間に3年を費やし、監督が目撃し経験したことを盛り込んでフィクションに仕上げた。主人公ゼインを始め出演者のほとんどは、演じる役柄によく似た境遇にある素人を集めた。感情を「ありのまま」に出して自分自身を生きてもらい、彼らが体験する出来事を演出するという手法をとった結果、リアリティを突き詰めながらも、ドキュメンタリーとは異なる“物語の強さ”を観る者の心に深く刻み込む。

画像3: 『存在のない子供たち』 (C)2018MoozFilms

『存在のない子供たち』
(C)2018MoozFilms

4月に中国で公開された本作は異例の大ヒット。
ダークホース的な存在として興収を伸ばし、口コミサイトでも「2019年のベスト作品」と評価されている。このように今も全世界へと広がり続けている絶賛の波が、ついに日本へも押し寄せる !

『存在のない子供たち』30秒予告

画像: 7月公開『存在のない子供たち』30秒予告 youtu.be

7月公開『存在のない子供たち』30秒予告

youtu.be

<STORY>
わずか12歳で裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に働かされている。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来とは―。

監督・脚本・出演:ナディーン・ラバキー 『キャラメル』
出演:ゼイン・アル=ラフィーア、ヨルダノス・シフェラウ、ボルワティフ・トレジャー・バンコレ

2018/レバノン、フランス/カラー/アラビア語/125分/シネマスコープ/5.1ch/PG12 字幕翻訳:高部義之

配給:キノフィルムズ/木下グループ
(C)2018MoozFilms

7月 、シネスイッチ銀座 ほか 全国公開

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