監督、脚本をともに初長編となる三野兄弟が手がけ、兄の三野龍一が監督を、弟の三野和比古が脚本をそれぞれ担当した作品。

三野兄弟の個人的な思いを映画化。
世間で当たり前だとされることやルールとは一体何なのか。兄弟は社会での決まりごとに疑問を抱きながら過ごしてきた中で、その素直な問いを老人ホームを舞台に映画化し、世の中に一石を投じる。
カナザワ映画祭で観客賞受賞、さぬき映画祭で招待作品。

三野監督曰く
「この作品は一概に昨今の高齢化による社会問題を取り上げているわけではなく、「人間」と「赦し」と「解放」という普遍的な問題をも描いた作品であると、私は思っております。」
と述べている。

Mino brothers について
Mino Brothers とは、兄・三野龍一が監督し、弟・三野和比古が脚本を担当する、実の兄弟の 映画制作コンビ。結成は2016年。
三野 龍一
1988 年生まれ、香川県三豊市出身。京都造形芸術大学映画学科卒業後、東京で映画、TVドラマの演出を経験後、映画制作に専念。
三野 和比古
1994 年生まれ、香川県三豊市出身。 早稲田大学社会科学部卒業後、脚本、映画制作に専念。

推薦コメント

『老人ファーム』を推す。
先ず『老人ファーム』というメインタイトルに魅せられた。「老人ホーム」で働く青年の「ウロウロ不器用に生きる姿」を描いて、秀逸。ラストシーン、青年が不敵な笑顔を獲得するまでの冒険譚だ。その語り口に「惜しい」と思わせる隔靴搔痒の感は否めないが、必見の意欲作には違いない。
ー映画監督・長谷川和彦 (「太陽を盗んだ男」「青春の殺人者」)

主人公とその周囲にいる人々は、深いコミュニケーションを取ることもなく、ストレスだけをた めていく。それはまるで、今という時代の何らかの危機的状況をあらわしているかのようだ。ひ ょっとしたらこの映画は、あなた自身の話しかもしれないし、あなたの友達の話しかもしれない。
ー映画監督・内田伸輝(「ふゆの獣」「ぼくらの亡命」)

劇中の老人ホームは、姥捨て山なのか、楽園なのか。 主人公は、ヒーローなのか、理性を失った狂人なのか。 そして三野監督は、善人なのか、露悪趣味な偽善者なのか。 その答えは、あなたの目で確認して欲しい。 勧善懲悪になりがちな題材を安易な二元論にしなかったところに好感が持てた。
ー映画監督・緒方貴臣(「飢えたライオン」「子宮に沈める」)

老人ホームの介護のお仕事。 ここ近年いろんな事件も起きていますが、改めて大変なお仕事だとわかりました。 三野監督はそれをじっくりと、辛抱強く捉えています。 物事を飲み込み過ぎた時、人はどう変貌するのか... 最後まで本当に目が離せません!
ー俳優/監督・前野朋哉

『老人ファーム』予告編

画像: 『老人ファーム』予告編2(2019年4月13日公開) youtu.be

『老人ファーム』予告編2(2019年4月13日公開)

youtu.be

[STORY]
母親の病気をきっかけに、田舎にある実家に帰ってきた主人公・和彦。
彼は職を変え老人ホームで介護士として働き始める。
何をしていても生きている実感がない。そんなある日、老人ホームに入居しているアイコと出会う。気の強いアイコに影響を受け、和彦は仕事で老人に尽くすことで、生きている実感を掴もうとしていく。しかし突然、アイコが施設からいなくなってしまう。
何故アイコは姿を消したのか…。
アイコとの心の繋がりを信じていた和彦は、理解ができないままアイコを探し始める。
そこで見つけたアイコの姿とは…。

2019/HD/1時間22分
監督=三野龍一
脚本=三野和比古
撮影=金山翔太郎
照明=本間光平
音楽=ペイズリィ8
出演=半田周平、麻生瑛子、村上隆文、合田基樹、山田明奈、堤満美、亀岡園子、白畑真逸、エルダーキャッツ

2019年4月13日(土)より渋谷・ユーロスペースにて劇場公開

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