第14回大阪アジアン映画祭
インディ・フォーラム上映作品『ヌンチャクソウル』
ヒロイン役で出演、黒須杏樹
第14回大阪アジアン映画祭が、3月8日(金)~3月17日(日)に大阪ABCホール、シネ・リーブル梅田、ほかで開催される。
映画祭では、すぐれたアジア映画54作品を上映する。
今回は映画初出演ながら、インディ・フォーラム部門にて上映される『ヌンチャクソウル』(木場明義監督)作品にヒロイン役で出演された黒須杏樹さんにお話をうかがった
●映画初出演
映画に出演させていただいたきっかけは、演劇学校の知人からの紹介で、監督・プロデューサーを交えてお会いしたのがきっかけです。
私は、まったくはじめての映画出演でしたので、いろいろと戸惑うこともあったのですけれど。
私の役は、お父さんと長く会っていない娘の役、という役なのですが、その感覚・・・大好きな父親と会えない、という気持ちをつかむのがとても難しかったです。
実生活では、家に帰れば父がいますし、私自身とても父が大好きで、仲良しなんです
その大好きな父と離れる、ずっと会えない環境にいる、ということを考えながら役をつくっていきました。
今回の父親役の高橋篤さん、全く情報のない状態ではじめてお会いしたのですが、ああ、この方がお父さん役だ、と直感しました。
雰囲気が私の父に似ていたところもあって、不思議な感覚でした。
●今後の活動について
舞台と映像、それぞれ魅力があって・・・舞台はみんなで創りあげていく感覚が好きですね。集まって稽古をしながらすこしずつ創って最後に形になる、そういった準備をしている期間がとても好きです。
映像はまだあまり経験がなくて・・・、どう言ったらいいかわからないですが、作品の全体は台本でつかめるんですけれど、自分の出演パート以外は作品ができるまで分からないというところが、不安でもあり楽しみでもあるところだと思います。
そういった面で、舞台と映像のふたつを軸に活動していきたいです。
●演じる、ということ
生きているということも演じていると思っていて、普段の社会生活でもみんな演じていたり・・・みんな役者だなあ、とか思うんです。
演じることって・・・・本当の自分と違うものになれることは・・・一番難しいし、つらくなることもあるんですけれども、しっかり演じきれた時は解放感を感じます。
キャラクター的には自分に近い役より全く違う役に挑戦してみたいです。私自身は感情をあまり表に出さずに生きているようなので、感情を思い切り出すエキセントリックな(笑
そんな役をしてみたいです。
●監督について
とても謙虚な方だなあって。
現場では役者さんにもとても気をつかってくださっている姿が印象的でした。
役については・・・事前に監督と役づくりについてじっくりお話しさせていただくことはなかったのですが、現場で「このシーンではこんな感情がでるといい、もっと緊張感がほしい」とディレクションをいただいたりしながらの現場でしたので、役に対して理解を深めながら撮影にあたらせていただきました。
●『ヌンチャクソウル』について
家族愛を描いている部分もあり、ぜひご家族でも観ていただけるとうれしいです。
こども、大人関係なく、広くいろいろな方に楽しんでもらえる作品になっていると思います。
『ヌンチャクソウル』作品概要
監督:木場明義
出演:黒木正浩、高橋篤、黒須杏樹、吐山ゆん、中山雄介
あらすじ:何をやっても上手くいかない自分を変えたいレストランの店長沼田とバンド存続に悩む相馬。二人の中年男が、新たな人生を踏み出すために一念発起、ダンスコンテストに挑む。
そんな二人を見守る周囲の温かい人々の物語。ほんのちょっとだけ、足を踏み出すことの大切さを描いたハートウォーミングな物語。
製作・配給:ガチンコ・フィルム