“ジャズピアノの詩人”ビル・エヴァンス生誕 90 周年を記念しまして、エヴァンスの「時間をかけた自殺」とも言われた51年の人生と音楽を捉えたドキュメンタリー映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』 (英題:Time Remembered: Life & Music of Bill Evans)が、GW4 月 27 日(土)よりアップリンク吉祥寺・渋谷ほかにて公開されます。
現在でも多大なる影響と人気を誇るジャズ・ピアニスト ビル・エヴァンス
貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画
数々の名盤を残し、後世のジャズにも大きく影響を与えたエヴァンスの 51 年の生涯は苦悩に満ちたものであった。本作は、その出自からキャリアのスタート、エヴァンスを巡る人間模様、そして死の間際までを、貴重な証言・映像・写真の記録で構成したドキュメンタリー映画だ。
58 年にマイルス・デイヴィスのバンドに加入し『カインド・オブ・ブルー』を制作した当時の様子。その後、ドラマーのポール・モチアンとベーシストのスコット・ラファロをメンバーに迎え、歴史に残るピアノトリオが残した名盤『ワルツ・フォー・デビイ』の制作経緯とスコット・ラファロの死。また、現在まで公にされていなかった、エヴァンス自身の音楽への想い、そして肉親たちから見た素顔の姿、その一生涯を通じて苦しめられてきた薬物依存・・・エヴァンスの人生を垣間見るような証言の数々と、貴重なエヴァンスの演奏シーンが 1 時間 25 分に収められている。
また、8 年の歳月をかけて制作された本作には、ジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットら、同時代に活躍した多くの古老ジャズマンたちが、エヴァンスについて語っている。
また、本編の制作中に亡くなったミュージシャンも多く、エヴァンスとは縁の深いポール・モチアン(2011 年に逝去)、ジム・ホール(2013 年に逝去)や、ボブ・ブルックマイ ヤー(2011 年に逝去)、ビリー・テイラー(2010 年に逝去)など、彼らの晩年を捉えた記録映像としても貴重な内容となっている。
これまで「五大陸国際映画祭」や「モンテヴィデオ国際映画祭」などをはじめとした世界各国の映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞に輝いた本作が、ビル・エヴァンス生誕 90 周年を記念し、遂に日本に上陸する。
ビル・エヴァンス タイム・リメンバード (Time Remembered: Life & Music of Bill Evans) 出演:ポール・モチアン、ジャック・ディジョネット、ジョー・ラバーベラ、チャック・イスラエルズ、ゲイリー・ピーコック、マーク・ジョンソン、トニー・ベネット、ジ ム・ホール、ジョン・ヘンドリックス ほか
監督:ブルース・スピーゲル
字幕:行方 均
配給:オンリー・ハーツ
提供:タムト
協力:ディスクユニオン、ユニバーサル ミュージック
ドキュメンタリー/2015年/アメリカ/84 分/4:3
©2015 Bruce Spiegel