日本で初めて公開されたブータン・ドキュメンタリーとしても話題を集め、8月18日(土)より、ポレポレ東中野ほか全国で大絶賛ロードショー中の「ゲンボとタシの夢見るブータン」。
この度アルム・バッタライ監督とドロッチャ・ズルボー監督の来日が決定し、都内の下高井戸シネマで緊急上映と特別監督Q&Aセッションを開催されることとなりました。
イベントスケジュール
日にち:11月28日(水)
時間:17時からの上映後、18時半頃から19時まで(約30分)
会場:下高井戸シネマ
ゲスト:アルム・バッタライ監督(ブータン)、ドロッチャ・ズルボー監督(ハンガリー)
Q&Aモデレーション:サニーフィルム
映画について
映画の舞台はブータン巡礼の地、中部ブムタン。家族が先祖代々受け継いで来た古刹チャカル・ラカンは、1000年以上の歴史を持つ重要な寺院の一つである。
GNH(国民総幸福量)を提唱し、それを目標に建国を進めて来たブータン人の人々は、急速な近代化に伴い、多様な価値観を持つようになる。
伝統社会の急速な変化に戸惑いながらも決断せねばならない最後の仏教国ブータン。
ゲンボとタシの家族が直面している寺院の継承問題は、ブータンで暮らす人々だけの問題でなく、どの世界にもある家族の葛藤でもある。
ブータン人監督のアルム・バッタライとハンガリー人監督ドロッチャ・ズルボーによる初の共同監督作品は、世界6カ国のドキュメンタリー国際共同制作のフォーラムで企画提案され、7つの財団から助成金を受けて完成した作品です。
これまで世界30を超える映画祭で上映され、日本を含む4カ国(日本、ハンガリー、スェーデン、スイス)で劇場公開と国営放送での放映が決定している、ブータンで初めて国際的に成功を収めているドキュメンタリー作品。
“幸福の国ブータン”の今-『ゲンボとタシの夢見るブータン』予告
【ストーリー】
子供たちはどのような未来を描くのだろうか
ブータンの小さな村に暮らす長男ゲンボ(16歳)は、家族が代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことについて思い悩む。自らを男の子だと思い、ブータン初のサッカー代表チームに入ることを夢見る妹のタシ(15歳)は、自分の唯一の理解者である兄に、遠く離れた僧院学校に行かないでほしいと願う。父は、子供たちが将来苦労することなく暮らせることを願い、ゲンボには出家し仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をすることを諭す。思春期の子供たちは自分らしい生き方を模索するが、それが何かはまだわからない。
急速な近代化の波が押し寄せるブータンで、子供たちの想いと、親の願いは交差し、静かに衝突する—————
<クレジット>
監督 アルム・バッタライ、ドロッチャ・ズルボー
2017|ブータン、ハンガリー映画|ドキュメンタリー
ゾンカ語|74分|英題 The Next Guardian
後援:ブータン王国名誉総領事館/ブータン政府観光局/駐日ハンガリー大使館
協力:Tokyo Docs/日本ブータン友好協会/日本ブータン研究所/京都大学ブータン友好プログラム 字幕:吉川美奈子|字幕協力:磯真理子|字幕監修:熊谷誠慈
配給:サニーフィルム