ミス日本50周年ドキュメンタリー映画『夢こそは、あなたの生きる未来』
上映直前!小野篤史監督インタビュー
12月15日より、吉祥寺 ココロヲ・動かす・映画館〇COCOMARU THEATERを皮切りに順次各地で劇場公開されるドキュメンタリー映画『夢こそは、あなたの生きる未来』の小野篤史監督にインタビューを行いました。
●ミス日本ファイナリストについて
女性ってすごいなって思いました。リアリストっていうか・・・。
ミス日本のファイナリストの女性って、ファイナリストに選ばれてから、数ヶ月後のコンテストまで目標をもってしっかりと自己を管理するんですね。
わずか20歳前後の女の子がですよ。
そこはすごいなって、女性に限らず、っていうかな、特に今回の被写体たちは。
限りない上昇志向っていうのかな。
その中でも共感したのは・・・名前だしちゃっていいのかな。「ミス日本水の天使」の須藤さん。
共感っていうか、一番普通かなって思って。バランスがとれているのかなって思いました。
もちろん、能力も高いんだけど、その能力をひけらかすこともなく、学業もミスの仕事もきちんとこなしていく。
ミスの任期が終わったあとに大学も卒業し、就職されるんですけど。
●女性の社会進出について
女性の社会進出ってよく言われるじゃないですか。
外見的な美しさって、日本の場合、若いときにピークが来ちゃう、若い時にちやほやされたまま社会に出ちゃう人もいると思うんだけど、それだけじゃ、女性も周りも大変ですよね。
今の日本だと「女のくせに」なんて、言葉はまだ残っちゃってる男性社会だし、そこで闘うのは、同じ土俵じゃなくてもいいのかなって。
柔らかい女性リーダーみたいな感じでもいいのかなって。
何か、日本の男性社会で頭角をあらわしたり進出しようとするときに男性と同じことしてもダメだと思うんですよ。
女性を武器にしろっていうわけじゃないけれど、自分のできないことは相手にやらせるくらいの・・・男性を手玉にとって気持ちよく動かすようなね。
後、女性の社会進出を妨げるのは、日本の男性社会構造だけでなく、同性の女性ということも多くあるんじゃないかな、足を引っ張るとか。
●女性の外見
女性が登用されるときにどうせ「外見」で選んだんでしょ、とか「若い」っていいわね、なんてやっかむ人がいると思うんです。
これは男性以外にも多く女性からも聞かれること。
でもそりゃそうでしょ、「中身」や「実力」が同じで、さらに「外見」が良ければ、その人
が一歩抜きんでる。一番わかりやすいのは「外見」だから、そこをやっかむ人が多いけど、意識やその先にある目標がしっかりしていないと「外見」も整わない。
本作では、ミス日本に選ばれた後、周囲の偏見の中でがんばってきたミス日本のOGにも取材をしています。
●ミス日本コンテストについて
日本で開催されているミスの大会はほかにもあるんですね。
海外のコンテストの日本大会、という感じで開催でれているものもあります。
ミス日本コンテストは、日本で開催される日本だけの大会なんですね。
今の日本って、すぐ海外目指しちゃう、グローバル化とか、ね。
日本の歴史を知る、日本のことをもっと知る、ということも大切で、ミス日本はファイナリストの段階で日本のことを知るために勉強会を数ヶ月行うんです。
日本のこと、もっと知ろうよって。
日本の中で開催される日本のミスコンテストが50年も続いているってすごくないですか。
●夢
夢ねえ。自分の夢って何だろうって・・・。
なにかなあ。自分の夢、改めて聞かれると恥ずかしいですね。
映画のタイトルに『夢』ってつけているのにね(笑
●どんな人に映画観てもらいたい
毎日、手帳がまっ黒になるような、スケジュールを詰め込んでいるような人。生き急いでいる人。がんばっている女性に観てもらいたいです。
後記
小野篤史監督とのインタビューはとても楽しい時間でした。
ちょっとシャイでありながら、ところどころに笑いと鋭い言葉をはさみながらのお話、作品に対するあたたかさとシニカルな視点、バランスのとれた監督だと感じました。
ドキュメンタリー映画|夢こそは、あなたの生きる未来|特報映像
ミス日本ドキュメンタリー『夢こそは、あなたの生きる未来』(2018年|74分|監督 小野篤史)