2019年2月22日(金)よりBunkamuraル・シネマ他 全国順次公開するマルグリット・デュラスによる自伝的小説「苦悩」を映画化した『あなたはまだ帰ってこない』の予告編が完成いたしました。
物語は1944年、ナチス占領下のパリ。
レジスタンスとして活動していた夫が逮捕された若き作家マルグリットは、彼を奪還するために奔走し、彼女の不安に手を差し伸べるヴィシー政権の手先にも近づいていくのです。
戦争が終結しても帰らぬ夫を待つ時間は耐え難く、アパルトマンの一室にふさぎ込み、夫への愛と不在に苦悩する日々を描きます。
監督は、ジャン=リュク・ゴダールやクシシュトフ・キェシロフスキの助監督を務めたエマニュエル・フィンケル。
今回解禁された予告編では、大戦下の暗く静まり返るパリと全てを照らし出すような強烈な日差
しを浴びる解放後のパリの街を感情豊かに描き、内に秘める苦悩と愛の葛藤にさいなまれるマルグリッドの心情が映し出されています。
フィンケル監督が「これは愛の物語」と語るように、愛する者の帰還を待つ時間を通し、本当の愛を探求するマルグリット・デュラスを演じるメラニー・ティエリー、ヴィシー政権の手先としてマルグリットに近づき、彼女の不安に付け込むラビエ役の名優ブノワ・マジメル等の演技にもご注目ください!
マルグリット・デュラスの自伝的原作を映画化
『あなたはまだ帰ってこない 』予告編
【ストーリー】
1944年、ナチス占領下のフランス。若く優秀な作家マルグリット(メラニー・ティエリー)は、夫のロベール・アンテルム(エマニュエル・ブルデュー)とともにレジスタンス運動のメンバーとして活動していた。ある日、夫がゲシュタポに逮捕される。マルグリットは夫を取り戻すためにゲシュタポの手先のラビエ(ブノワ・マジメル)の力を借り、恐ろしい危険に身を投じることを決意する。愛する夫の長く耐えがたい不在はパリの解放後も続き、心も体もぼろぼろになりながら夫の帰りを待つマルグリットだったが…。 フランスの小説家マルグリット・デュラスの若き日の、愛と苦悩を綴った原作を基に描く壮大な愛の物語――
監督・脚本:
エマニュエル・フィンケル
出演:メラニー・ティエリー『ザ・ダンサー』『海の上のピアニスト』、ブノワ・マジメル『ピアニスト』、バンジャマン・ビオレ『パーソナル・ショッパー』グレゴワール・ルプランス=ランゲ『キリマンジャロの雪』、エマニュエル・ブルデュー
原作:マルグリット・デュラス「苦悩」
原題:La Douleur 2017年/フランス・ベルギー・スイス/フランス語/126分/ビスタ
配給:ハーク