草刈正雄7年ぶりの主演作「体操しようよ」が11月9日(金)より公開されました。
草刈演じる道太郎は38年間コツコツ働き、18年間娘と二人暮らしだったシングルファーザー。
娘からの親離れ宣言を機に、家事に地域デビューに、ラジオ体操に奮闘する姿を描き、笑って泣いて幸せになる感動作です。
11月10日、新宿ピカデリーで映画公開舞台挨拶がおこなわれ、出演者、監督一同が登壇致しました。
【日時】 11月10日(土)
【場所】新宿ピカデリー
(新宿区新宿3丁目15—15)
【登壇者】草刈正雄 木村文乃 きたろう 渡辺大知 和久井映見 菊地健雄監督
トーク内容
一言ご挨拶
草刈「わくわくドキドキ、思いっきり楽しみました!」
木村「皆さんの思い出になるよう頑張ります」
きたろう「(照明が)まぶしい((笑)体操が下手は体操会長をやりました。この映画が大好きです)
渡辺「この映画が大好きです。初日を迎えられて嬉しいです。これまで、道太郎の同僚でしたが、今日初めて、弓子の彼氏であることを公にします。心置きなく話せます」
和久井「もういちどじっくり見たいです」
監督「少し頼りない監督です。素晴らしいキャストにささえていただきました」
Mc「草刈さんは脚本を読んでいかがでしたか?
草刈「普通のおじさん役が初めてで不安はありました」
きたろう「そうとう二枚目と思ってるな((笑))
草刈「(笑)初めての役で宝物です」
MC「タイトルの「体操しようよ」にちなんで、みなさんがこの秋から始めてみたいことや、逆に他の方々におすすめしたいことなどを「○○しようよ」で聞かせてください」
草刈「やっぱり、体操しようよ、ですね。最高のストレッチです。ちょっと忘れていますが(笑)
木村「菌活しようよ。です。ヨーグルト、納豆、キムチ、発酵食品で腸内環境をよくしようと思います。お薦めはキノコ」
きたろう「金欠、なら知ってるよ(笑)。ここ3年ぐらい、履くのがめんどくさくて、スニーカーのかかとをふまないようにしよう、です。しっかり生きよう、という意味もこめました。」
渡辺「映画ではトトロみたいな荷物で実家へ帰るシーンがありますが、自分も引っ越しを考えています。なので、断捨離しようよ。です。」
きたろう「断捨離って何?」
渡辺「取捨選択することですよ(笑)」
和久井「体を動かしたくなります。ひとりでこっそりラジオ体操第一をやっています。挑戦しようよ、です」
菊地監督「ダイエットしようよ、です。若いことはやせてました」
きたろう「ぼくも若いころは高良健吾みたいだったよ(笑)」
MC「本作は、60歳にして道太郎が、「はじめて」の家事やラジオ体操、ご近所付き合いに 挑戦、奮闘し、淡い恋までします。道太郎に心を寄せられるのぞみを演じた和久井さん、こんな男性はいかがですか?」
和久井「ジャージにポロシャツをインのこういう道太郎さんですが・・・撮影しているとき、ふとしたとき、違う草刈さんがいます、尊敬しています」
草刈「和久井さんには素直に恋心湧いてきます。感謝しています」
和久井「もったいないです」
MC[共演者の皆様から草刈さんへ素敵なプレゼントが!]
木村「雨も多くて大変な現場でしたが、草刈さんのあったかい人柄に救われました。感謝の気持ちを込めて、一筆加えました。心を込めてプレゼントさせてください」
草刈「嬉しくて、胸がいっぱいです。ウルウルします」
さいごに
監督「気持ちがあったかくなる映画です。迷っていたこと、トライする気持ちが芽生えたら嬉しいです」
草刈「スタッフ、共演者の人柄に惚れて、作っていけました。恵まれた中で撮影出来て、嬉しいです。ヒットさせたいです!しみる映画だぞー(「真田丸」調で)
映画『体操しようよ』予告篇
映画『体操しようよ』あらすじ
老舗の文具会社に勤める佐野道太郎(草刈正雄)、60歳。38年間の会社員生活に終止符を打つ日がやって来た。几帳面で無遅刻無欠勤だけが取り柄の彼を支えたのは、30歳になる一人娘の弓子(木村文乃)だ。18年前に亡くなった妻の代わりに、父を支えてきた娘は、道太郎の定年を機に「佐野家の新しい主夫は、お父さんです!」と宣言する。その瞬間から、定年後は悠々自適でと夢見ていた道太郎に“初めての家事”“初めての地域デビュー”“初めての生き甲斐探し”の試練がのしかかった。
できる娘に甘えてきた道太郎は何をしても失敗ばかり。暇を持て余して家で飲んだくれる繰り返しに、父の自活を画策する弓子はイライラと見守るしかない。そんな時、元上司の並木(平泉成)が道太郎を気遣って、早朝のラジオ体操会に誘い出す。「俺たちの人生はこれからだ!」と先輩風をふかしていた並木だが、突然、ぽっくりと逝ってしまうのだった。
並木の貴重な忠告に従って、とりあえず1日1度は外出することにした道太郎は、海沿いの公園へ向かう。するとラジオ体操会で見かけた女性が海を見つめて泣いている姿を目撃し、つい後を追う。彼女は喫茶店“オリビエ”の店主兼ラジオ体操会のマドンナ・のぞみ(和久井映見)だった。「朝から体を動かすとスッキリしますよ」と、笑顔で五十鈴灯台ラジオ体操会のチラシを渡された道太郎は、翌朝、いそいそと公園へ出掛けていく。
会長で便利屋を営む神田(きたろう)のもとに集まるのは、ラジオ体操会の副会長であり指導士の木島(徳井優)が結成した“のぞみ親衛隊”の定年3人組、商店街の「シンジョーミート」の新庄さんら“美女”3人組や小学生の詩織など年齢も職業もバラバラ。広い海を眺めながらのラジオ体操と、その後、のぞみの喫茶店でみんなと一緒に食べるモーニングセットは、道太郎の沈んだ心を温かくしてくれた。その場の勢いで神田の便利屋でバイトすることになり、早速、年下の先輩で天体観測が趣味の薫(渡辺大知)と2人で町の困り事に走り回る。
思いがけずあっさりと地域デビューを果たせて大張り切りの道太郎は、神田が怪我で体操会を欠席中にラジオ体操会の改革に着手。ところが、次期会長の座を狙う木島の怒りを買い、体操会は分裂してしまう。会長代理を任されたのぞみは、新たなメンバー確保の名目で、弓子に「お父さんとの思い出作りに」と声をかけた。冷たく断られても「親子ってずっと一緒にいられるわけじゃないんだよ」と必死に訴えるのぞみ。父の支えを卒業して自立の道を歩み始めた弓子にとって、彼女の言葉は胸に深く浸みていった。
新しい朝が来た。道太郎が見たものは……。
監督:菊地健雄
脚本:和田清人、春藤忠温
製作:「体操しようよ」製作委員会
企画:パレード
製作プロダクション:ポリゴンマジック
配給:東急レクリエーション
文化庁文化芸術振興費補助金
©2018『体操しようよ』製作委員会