フィンランド・フィルム・ファンデーションは、フィンランド映画の
新作を日本に紹介する「フィンランド映画祭2018」が、11月3日(祝・土)
から11月9日(金)まで開催されます。

記念すべき第10回開催を迎えるフィンランド映画祭は、会場を装
い新たに、渋谷のユーロスペースに移し、実施いたします。
日本の映画ファンにとって、最新のフィンランド映画が見られる貴
重な機会となっております。
本年もドラマ、ドキュメンタリー、新人監督作品などジャンルを問
わず厳選された作品をラインナップいたしました。

そして、いよいよ、明日、10月25日(木)00:00より、劇
場HP、同日開館時より劇場窓口にてチケット販売が開始となりま
す。

本映画祭のオープニングを飾るのは、過去にフィンランドアカデミ
ー賞ドキュメンタリー賞を受賞した女性監督、ヴィルピ・
スータリ最新ドキュメンタリー映画『アントレプレナー』。
ヴィルピ監督は来日し、映画上映後にティーチインも予定。

クロージングに、ハートウォーミングな人間ドラマ『ワンダーラン
ド』が決定。女性監督のイナリ・ニエミがオープニングに来日し、
ティーチインを実施予定。

その他、愛情、情熱、野心、音楽を描いた『ヴァイオリン・プレイ
ヤー』、ヘヴィーメタルバンドの破天荒なロードムービー『ヘヴィ
ー・トリップ』、互いに何かを隠し持った3人の男が出会った時に
起こる不安と対立を描いたサスペンス『ターニングポイント』
の計5作品を上映。

『アントレプレナー』ヴィルピ・スータリ監督(オープニング作品)
 Yrittäjä/Entrepreneur

マイヤとレーッタは「プルードオート」という植物由来の新しいタンパク質によってフィンランドの食習慣を変えたいと夢見ている。さらにこの肉の代替品で中国市場への進出も考えている。一方、アクセリはビジネスを始める動機が異なる。彼は仕事を失っていた。生きるために始めた遊園地の傍らで行う肉のトラック販売は、若い家族の努力にもかかわらず、決して顧客を引き付けるものではなかった。

2014年にフィンランドアカデミー賞ドキュメンタリー賞を受賞したヴィルピ・スータリ監督は、この二つの対照的な起業家に驚くような類似点を見出す。独創的なサウンドトラックと壮大な景色を背景に、生き残るために苦労している小売業者、規模を拡大しようとしているベンチャーという外見上異なるビジネスモデルを結びつけながら、自己雇用、ワークライフバランス、顧客嗜好の変化を描いていく。

『ワンダーランド』イナリ・ニエミ監督(クロージング作品)
 Joulumaa/Wonderland

オリジナルのタイトル“Joulumaa”は、フィンランドで人気のクリスマスソングの曲名として本国では有名。その曲からインスピレーションを得て作られたハートウォーミングなストーリー。最近離婚したヘレナは、クリスマス休暇を一人で過ごすことに不安を感じている。彼女の親友ウリは農場で昔のようなクリスマスを過ごすように勧めるのだった…

監督のイナリ・ニエミは本作が長編劇映画2作目にあたる。前作「サマー・フレンズ」(フィンランド映画祭2015にて上映)は避暑地を舞台にひと夏の出来事を描き本国で成功を収めた。そして本作では農場を舞台にクリスマスの出来事を描いている。
主演のミルカ・アフロスは他に「希望のかなた」(17)「サマー・フレンズ」(14)などに出演。親友役のマリ・ランタシラは歌手、監督としても本国では有名。フィンランド映画祭では「巨山」「ラブ・ミッラ」に出演している。

『ヴァイオリン・プレイヤー』パーヴォ・ウェステルバリ監督
 Viulisti/TheViolinPlayer

ヴァイオリン・プレイヤーは愛情、情熱、野心、音楽についての映画である。主人公カリンは車の事故で腕に傷を負ったため、楽器を演奏する能力を失った有名なバイオリン奏者だった。そして彼女はヴァイオリンを教える道へ戻ることを選択するのだが、そこで彼女よりほぼ20歳若い学生アンティと恋に落ちる…

本作品が長編監督デビューとなるパーヴォ・ウェステルバリはフィンランド国立劇場で活躍する劇作家であり、20作品ほどの演劇を執筆し指揮も務めている。またフィンランド映画祭2011にて上映された「プリンセス」の脚本を担当。2006年、2007年と2年連続してフィンランドアカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞している。カリンを演じるマトゥレーナ・クースニエミはフィンランド映画祭上映作品では「マダム・ヘッラ」(11)、フィンランドアカデミー賞最優秀助演女優賞受賞「水面を見つめて」(14)、「サマー・フレンズ」(15)に出演している。

『ヘヴィー・トリップ』ユーソ・ラーティオ、ユッカ・ヴィドゥグレン監督
 Hevireissu/HeavyTrip

トゥロはフィンランドで最も人気のないヘヴィーメタルバンドImpaledRektumのリードシンガー。ノルウェー最大のメタルフェスに参加することで、彼自身の不安を克服しようとしている。
ヘヴィメタ満載、盗難事件あり、バイキング天国あり、果てはフィンランドとノルウェーの武力紛争!?というまさに破天荒なロードムービー。

監督のユーソ・ラーティオ、ユッカ・ヴィドゥグレンは本作品が長編デビュー作品。SXSW2018で上映され高評価のレヴューを獲得、すでに数多くの映画祭に出品されている話題作。
主人公トゥロ役のヨハンネス・ホロパイネンはフィンランド映画祭関連では「ツイステッド・ルーツ」(09)、「ターニングポイント」(18)にも出演している。尚、音楽を担当しているのはフィンランドを代表するヘヴィメタルバンド、ストラトヴァリウスでも活躍するラウリ・ポラー。

『ターニングポイント』シモ・ハリネン監督
 Kääntöpiste/EastofSweden

善行と不運が誰も制御できない方法で出会うと、いったい何が起こるのか…
忠誠心、愛、暴力の緊張が解き放たれる時に生まれる不安感を描いたサスペンス・ドラマ。フィンランドとスウェーデンの境界を走る夜行列車で3人の男性が出会う。3人全員が何かを隠しており、突然の対立は悲惨な結果を招く。そのうちの2人は共同である決定を下す。一方同時にオウルでは、一人の女性が彼女自身の子供の気まぐれな父親と決別していた。全ての登場人物が前向きに生きたいと願うが、運命は彼らのために他の計画を用意した。

監督のシモ・ハリネンは脚本家、小説家としても活躍しており、本作品が長編映画監督3作品目となる。前作「Kerronsinullekaiken」(13)ではフィンランドアカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。フィンランド映画祭では本作が初めての公開。主演は「4月の涙」(08)のサムリ・ヴァウラモ、共演に「ファブリックの女王」(15)「王となった少女」(15)のラウラ・ビルン。

「フィンランド映画祭2018」開催概要
会期:2018年11月3日(祝・土)~11月9日(金)7日間
会場:ユーロスペース
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F

入場料金:1,500円均一(税込)全5作品日本語字幕/全席指定・各回入替制
チケット:10月25日(木)00:00より劇場HP、同日開館
時より劇場窓口にて販売開始
■各種サービスの適用はありません。
■劇場窓口は現金のみ、公式HPでは各種クレジットカードでのみ
購入が可能です。
■公式HPでご購入のお客様はご鑑賞までに劇場ロビーにある発券
機でチケットをお受け取りください。
上映時間が近づくと大変混雑しますので、お早目のお受け取りをお
勧めします。
■ティーチインは変更・中止となる場合がございます。

主催フィンランド・フィルム・ファンデーション
特別後援駐日フィンランド大使館、フィンランドセンター
協力有限会社ユーロスペース、日本映像翻訳アカデミー株式会社

フィンランド映画祭2018 10月25日(木)00:00より
劇場HP、同日開館時より劇場窓口にてチケット販売開始!

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