アメリカのインディペンデント映画の賞として有名なゴッサム・アワードのノミネート作品が10月18日に発表されました。
作品賞や新人監督に送られるブレイクスルー監督賞、男優賞、女優賞など主なノミネート作品をご紹介いたします。
すでに世界の映画祭で評判のヨルゴス・ランティモス監督の『女王陛下のお気に入り』やポール・シュレッダー監督がA24から発表で話題となっているイーサン・ホーク主演の『First Reformed』、「ムーンライト」 バリー・ジェンキンス監督の最新作『If Beale Street Could Talk』、多くの映画祭ですでに評判だったクロエ・ジャオ監督『The Rider』にサンダンスで衝撃を与えたジョセフィン・デッカー監督の『Madeline’s Madeline』が作品賞に並びます。
また、ブレイクスルー賞では、日本でもまもなく公開されるアリ・アスター監督『へレディタリー/継承』や同じくA24からの選出となったボー・バーナム監督 『Eighth Grade』などが並んでいます。
今年も、このインディペンデントの分野ではA24が強く作品賞とブレイクスルー賞のノミネート10作品のうち3本を占めています。
あと、一時はちょっと弱くなってきたかなとも思われたサンダンス映画祭での上映作品も多数ノミネートされており、やはり強いです。
予告で気になったのは、マンブルコアの一員として活躍しポスト・マンブルコア世代の監督として注目を浴びていたジョセフィン・デッカー監督の『Madeline’s Madeline』。
作品賞ノミネートの5本の中で最もインディペンデントな感覚の作品です。
何はともあれ、この10作品は注目!そして、この中から、またアカデミー賞までいく作品があるのか?
作品賞(Best Feature)
『女王陛下のお気に入り』The Favourite
ヨルゴス・ランティモス監督
『First Reformed』
ポール・シュレイダー監督
『If Beale Street Could Talk』
バリー・ジェンキンス監督
『Madeline’s Madeline』
ジョセフィン・デッカー監督
『The Rider』
クロエ・ジャオ監督
ブレイクスルー監督賞(Bingham Ray Breakthrough Director Award)
アリ・アスター監督『へレディタリー/継承』“Hereditary”
ボー・バーナム監督 『Eighth Grade』
Jennifer Fox監督 『The Tale』
Crystal Moselle監督 『Skate Kitchen』
ブーツ・ライリー監督 『Sorry to Bother You』
以下、男優賞、女優賞そしてドキュメンタリー作品ノミネートです。
ドキュメンタリーではサンディー・タン監督の『消えた16mmフィルム』も多くの海外メディアで評判になっています。
男優賞
アダム・ドライヴァー “BlacKkKlansman”
ベン・フォスター “Leave No Trace”
リチャード・E・グラント “Can You Ever Forgive Me?”
イーサン・ホーク “First Reformed”
レイキース・スタンフィールド(Lakeith Stanfield) “Sorry to Bother You”
女優賞
グレン・クローズ 『天才作家の妻 40年目の真実』
トニ・コレット 『ヘレディタリー/継承』
キャスリン・ハーン 『プライベート・ライフ』
レベッカ・ホール “Support the Girls”
ミシェル・ファイファー “Where is Kyra?”
ドキュメンタリー賞(Best Documentary)
“Bisbee ‘17” Robert Greene監督
“Hale County This Morning, This Evening” RaMell Ross監督
“Minding the Gap” Bing Liu監督
『消えた16mmフィルム』“Shirkers” サンディー・タン監督
“Won’t You Be My Neighbor?” モーガン・ネヴィル監督