渋江譲二の『嗚呼!銀幕の女神様♡』第9回「寝ても覚めても」〜
猪突猛進!気持ち一直線女子の危なっかしさ!?〜

こんにちは!渋江譲二です。

今年の異常な厳しい暑さの夏も過ぎ、やっと涼しくなって参りまし
たね。
夏の露出女子達の汗もいいですが、ちょうど見慣れた頃にお久しぶ
りの重ね着女子もやっぱり可愛い!

年中女子達は可愛いんだーーーー!!!ありがとう!!!!

と、今回紹介する作品はこちら!

画像1: ©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS

©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS

2018年公開作品『寝ても覚めても』
監督:濱口竜介 脚本:田中幸子 原作:柴崎友香

僕がこの作品を観ることにしたのはSNSで、「カメ止め快進撃の
陰に隠れた名作!」という評判を見かけたことから。
もちろん「カメラを止めるな!」は文句無しに面白かったけど、全
く違うテイストの作品です。
比べるようなものではありませんが、こうして邦画の良作が多発し
て、どんどん日本映画界が盛り上がって行くことを期待せずにはい
られませんよね!?

少しあらすじを

大阪で暮らす大学生の朝子(唐田えりか 演)は、麦(バクと読む)(東出昌大 演)と出会い一瞬で恋に落ちる。2人は付き合い始めるが、放浪癖
が麦はある日突然朝子の前から姿を消してしまう。
2年後、東京の喫茶店で働く朝子の前に、姿を消した麦に顔がそっ
くりな男・亮平(同、東出昌大 演)が現れる。
麦本人かと初めは疑う朝子だが、2人は正真正銘の別人。
最初は亮平を避けるようにしていた朝子だが、亮平は朝子に惹かれ
、朝子も亮平に惹かれるようになる。
同じ顔の男2人に揺れ動く女の8年間を描いた物語。

観た感想を、、

誰もが一度は口にしたことがあるであろう当たり前といえば当たり
前な言葉で言ってしまいますが、

恋愛って難しい。。。

一瞬で恋に落ちることもあれば接してゆくうちに落ちる恋もある。
一瞬で吹っ切れる恋もあれば一生引きずってしまう恋もある。
相手に、恋愛に何を求めているのかは経験していかなくては自分で
も分からないことだし、
それには何度も別れを経験し傷付き、また出会い繰り返すしかない

いつか自分にとっての本当の幸せが見つかるといいな、、と、35
歳にもなって夢見るおじさんの僕も思いましたね。。

さて今回ご紹介したい女子はこちら!

画像: 唐田えりかさん

唐田えりかさん

ヒロインの朝子ちゃんです!!

唐田えりかさんは実はあまり見たことがなかったのですが、独特の
雰囲気と透明感のある女優さんですね!

(⚠︎ここからちょっとばかりネタバレを含む可能性があります。
ご了承ください。)

朝子ちゃんはとても大人しい、口数の少ないコです。
たけど思い込んだら猪突猛進!一度恋したらとことん付いていくタ
イプの女子です。

これはもう男の理想といっていいんじゃないでしょうか。
おしとやかで一途、黒髪の大和撫子です。

しかしちょっと感覚に委ねてしまう危なっかしいところもあって。
麦との出会い方はほんとにビックリで、たまたま同時に振り向き、
目が合い一目惚れ。
次の瞬間にはキスを許してしまうのです。
ぎゃーーーー!!!

画像2: ©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS

©2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINÉMAS

これね、ほんと時々僕も思うんですよ。
街を歩けば色んな女性が歩いています。中には目を惹く魅力的な人
だってもちろんいます。
この広い日本で、その人とすれ違うなんて一生に2度とないかもし
れない。
どんな人なのかも分からない、恋人がいるのかも分からない。

ならばダメ元で声をかけてみてもいいのではないか・・・・!?
ただのナンパと思われるかもしれない(ナンパだけど)、ムシされ
るかもしれない。
もしかしたら向こうだって真剣に話を聞いてくれるかもしれない。
いや、むしろ運命と感じてくれるんじゃないのか・・・・!?

声かけろ・・・、俺、かけろ、、行っけぇ〜〜〜〜〜〜!!!!

・・・・所詮わたしは小市民。不審者扱いされるのを恐れ知らない
人に声などかけられない臆病者。
きっと緊張して顔も引きつって言葉もおぼつかなくなるから絶対変
な人だと思われるし。。
無視なんてされようものなら心もシャープペンの芯のように簡単に
ポッキリ。

出直してきます。。。

でもそんな「運命の出会い」っていう描写は自分にも降ってこない
ものかと願ってしまうものですよね!?

長い車の運転で疲れた亮平くん。
床にへたり込むと、無言で靴下を脱がせてくれる朝子ちゃん。
いいですよねぇ、こういうの。
こんな奥さんいたらいいなぁ。
さらにマッサージまで。至れり尽くせり。

朝子ちゃんって大人しくて控えめに見えるのに、好きな人に対して
の献身さはド直球。
演じる唐田さんが出す、ちょっとミステリアスな美女感が相まって
朝子ちゃんのキャラクターの奥行きのようなものが不思議と最初か
らスッと入ってくるようなお芝居でした。
それもまたこの役は唐田さんが演じるのにピッタリな役だったんだ
なと理解します。

唐田さんの演じる朝子ちゃんの唯一無二の魅力は直接作品を観てい
ただきたいのですが、
本作のクライマックスは男として非常に心がかき乱される思いでし
た。

言葉にすると、
「ぎゃーーーー!!!ふっっざけんな!!なんだそりゃ!!おい!
!待て!!この野郎ーーー!!!!!」

でしょうか。
汚い言葉ですが僕の中では素直にこんな気持ちです。
もうね、
一直線女子ってマジで恐えぇ、、、って。

そんな途中から急にジェットコースターに乗せられてしまう気持ち
になる「寝ても覚めても」。
興味を持たれた方は是非!

著者 渋江譲二

渋江譲二(しぶえ・じょうじ)
1983年3月15日生まれ。
長野県出身。2003年にドラマ『美少女戦士セーラームーン』タキシード仮面役でデビュー。
主な出演作はEX『仮面ライダー響鬼』(2005)、TBS『砂時計』(2007)、NTV『ホタルノヒカリ』(2007)、映画『クロサワ映画』(2010)、『ふるさとがえり《主演》』(2011)など。2017年1月より放送のAbemaTV『特命係長 只野仁』へレギュラー出演。
公式ブログ『矛盾の男』http://yaplog.jp/shibue-jouji/
公式Twitter @shibue0315

『寝ても覚めても』90秒予告

画像: 濱口竜介監督商業デビュー作-世界へ!『寝ても覚めても』90秒予告 youtu.be

濱口竜介監督商業デビュー作-世界へ!『寝ても覚めても』90秒予告

youtu.be

テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、
渋谷シネクイントほか全国公開中!

This article is a sponsored article by
''.