今年惜しくも急逝された俳優、大杉漣が主演・エグゼクティブプロデューサーを務めた、教誨師と6人の死刑囚との対話を描いた映画『教誨師』(きょうかいし)が、10月6日(土)より有楽町スバル座、池袋シネマ・ロサ他にて公開となります。
本作は大杉漣演じる教誨師と6人の死刑囚たち(玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川登、古舘寛治、光石研)による、“死” の側からとらえた、強烈な“生”の物語です。
「なぜ、生きるのか。」 死刑囚6人との対話が始まる。
牧師 佐伯(大杉漣) 半年前に着任したばかりの教誨師。彼が面会するのは一癖も二癖もある6人の死刑囚。佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、死刑囚たちが心安らかに死ねるよう導くのは正しいことなのか苦悩する。その葛藤を通し、彼もまた自らの人生と向き合うことになる...。
ほぼ全編が教誨室という限られた空間での会話劇ながら息つく暇もなく、時にユーモアを交えて展開される魂のぶつかり合い。次第に浮き彫りとなるそれぞれの人生、そして人間の本質。“死” の側からとらえた強烈な“生” の物語が誕生しました。
『教誨師』予告編映像が解禁!
予告編では主人公・佐伯が死刑囚たちと面会する姿が描かれており、彼らと対話する中で葛藤していく佐伯の姿を大杉漣が全身全霊かけて体現、限りある命を持つもの同士、激しい火花を散らす物語を予感させる映像となっています。
大杉漣、最後の主演作 『教誨師』予告
<STORY>
プロテスタントの牧師、佐伯保。彼は教誨師として月に2 回拘置所を訪れ、一癖も二癖もある死刑囚と面会する。
無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木。気のよいヤクザの組長、吉田。年老いたホームレス、進藤。よくしゃべる関西出身の中年女性、 野口。面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川。そして自己中心的な若者、高宮。佐伯は 、彼らが自らの罪をしっかりと見つめ、悔い改めることで残り少ない “生” を充実したもの にできるよう、そして心安らかに “死” を迎えられるよう、親身になって彼らの話を聞き、聖書の言葉を伝える。しかし、意図せずして相手を怒らせてしまったり、いつまで経っても心を開いてもらえなかったり、苦難の日々が繰り返される。それでも少しずつ死刑囚の心にも変化が見られるものの 、高宮だけは常に社会に対する不満をぶちまけ、 佐伯に対しても一貫して攻撃的な態度をとり続ける。死刑囚たちと真剣に向き合うことで、長い間封印してきた過去に思いを馳せ、自分の人生とも向き合うようになる佐伯。そんな中、ついにある受刑者に死刑執行の命が下される......
出演:大杉 漣 玉置玲央 烏丸せつこ 五頭岳夫 小川 登 / 古舘寛治 ・ 光石 研
エグゼクティブプロデューサー:大杉漣 狩野洋平 押田興将
プロデューサー:松田広子
撮影:山田達也 照明:玉川直人 録音:山本タカアキ 美術:安藤真人
監督・脚本:佐向大
製作:TOEKICK★12 ライブラリーガーデン オフィス・シロウズ
2018年/日本/カラー/ 114分/スタンダード(一部、ヴィスタ)/ステレオ
配給:マーメイドフィルム、コピアポア・フィルム
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