『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞監督賞、編集賞を受賞する初のラテンアメリカ人となったアルフォンソ・キュアロン監督が、あえて生まれ故郷のメキシコに戻りメガホンを取った最新作『ROMA』の海外予告が公開されました。
シネフィルでも紹介した短いティーザーでも、気になる作品と思っていましたが、初めて公開された予告を観ても、今作のキュアロン監督の描いた映像に、惹かれてしまいます。
Netflixと組んでの新作なので、下手すると商業主義一辺倒に流れそうな映画ですが、予告だけ観るとありえないほどインディペンデントで丁寧な絵作りと、伝わってくる世界観にビックリさせられます。
ヴェネツィア国際映画祭で初上映し、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭と王道のラインで立て続けにお披露目されていく作品ですが、やはりこの作品は2018年もっとも気にしていい作品なのかもしれません。
キュアロン監督自体が、1970年代に過ごした自分の子供時代-その時のメキシコの状況を描いた作品とかで、あえて今回はモノクロの映像の中に自分の人生を凝縮した世界を描き出しています。
予告を、ご覧ください--