Bunkamuraル・シネマにて現在絶賛上映中の、『欲望の翼 デジタルリマスター版』の公開を記念して、ウォン・カーウァイ監督そして出演者たちの代表作である『ブエノスアイレス』、『花様年華』の特別上映が決定いたしました!
ウォン・カーウァイ監督が、第2作目にして各国の映画祭でセンセーションを巻き起こし、世界的な注目を浴びるきっかけとなった『欲望の翼』。
それまでの香港映画と一線を画す、浮遊感と疾走感の入り混じる語り口と映像美。色褪せることない傑作群の中でも『欲望の翼』は2005年以降日本での上映権が消失しており、スクリーンでの上映は実に13年ぶりということもあり、2/3(土)の公開以降老若男女問わず多くのファンがBunkamuraル・シネマに来場しております。
そんな『欲望の翼』のリマスター上映というまたとない絶好の機会に合わせ、ウォン・カーウァイ監督、そしてレスリー・チャン、トニー・レオン、マギー・チャンといった出演者たちの代表作である『ブエノスアイレス』、『花様年華』の上映が決定いたしました。
[上映作品]
『ブエノスアイレス』
2/17(土)~2/23(金)19:40~ & 2/24(土)~3/2(金) 10:30~
『花様年華』
2/24(土)~3/2(金) 19:00~
■ブエノスアイレス
1997年/香港/96分/Blu-ray 監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル 美術・編集:ウィリアム・チャン
出演:レスリー・チャン/トニー・レオン/チャン・チェン
激しく愛し合いながら、荒野のハイウェイで突然の別離を迎える恋人たち。その痛みを振り切るように仕事に熱中する男の元に、傷付いた恋人が帰ってくる。閉ざされていた心が通い合う瞬間、柔らかな光が至福の時を包む。しかしやがて二人を襲う癒しがたい渇き。愛するほどに傷つき、傷つくほどに求め合う魂の彷徨の中で、男はひとりの青年に出会い、再生への道を歩き始める。『欲望の翼』では邂逅することのなかったレスリー・チャン、トニー・レオンふたりが感情迸る名演を魅せる。
本作は第50回カンヌ国際映画祭の最優秀監督賞を受賞。昨年のアカデミー賞®作品賞に輝いた『ムーンライト』の監督も本作からの影響を語る傑作。フランク・ザッパ、アストル・ピアソラ、カエターノ・ヴェローゾら天才たちの音楽も映画を彩る。アルゼンチンを舞台に、ウォン・カーウァイの新たな航海が時空を超えてたどり着いた、至福と絶望と再生の絶対温度!
■花様年華
2000年/香港/98分/Blu-ray 監督・脚本・製作:ウォン・カーウァイ
撮影:クリストファー・ドイル/リー・ピンビン 美術・編集・衣裳:ウィリアム・チャン
出演:トニー・レオン/マギー・チャン
1962年、香港。新聞社の編集者であるチャウと、商社で秘書として働くチャン。二人は同じアパートに同じ日に引越してきて、隣人になる。やがて二人は、互いの伴侶が不倫関係にあることに気づき、次第に時間を共有するように。誰にも気づかれないよう、慎重に会っていた二人。家庭を持つ貞淑な男と女は戸惑いつつも、強く惹かれ合っていくのだった。誰にも言えない秘密を包み込む紫煙、ナット・キング・コールのバラッド、そしてなんといってもチャイナドレスの美しさ──
今作でトニー・レオンが第53回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を、そして撮影と美術/衣裳が評価され高等技術院賞を受賞。本作の一部設定や世界観は『欲望の翼』から引き継がれており、さらに後年の『2046』へと醒めない夢は続く。英BBCが昨年発表した「21世紀の名作映画トップ100」リストで、あらゆる名作を差し置いてなんと第2位に輝いた、永遠の愛の物語。
『欲望の翼 デジタルリマスター版』公開記念 <ウォン・カーウァイ特集>
[会場] Bunkamura ル・シネマ
(東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura 6F TEL:03-3477-9264)
[料金] ¥1,200均一(学生の方は¥1,000)(税込)
配給:アスミック・エース株式会社
■ル・シネマにて絶賛上映中!『欲望の翼 デジタルリマスター版』
1990年/香港/95分/原題:阿飛正傳/DAYS OF BEING WILD/配給:ハーク
監督・脚本:ウォン・カーウァイ 撮影:クリストファー・ドイル、美術:ウィリアム・チャン
出演:レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、トニー・レオン、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン
閃光のごとき衝撃と陶酔─
ウォン・カーウァイ監督初期の傑作が13年ぶりにスクリーンに甦る
「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ。」
ヨディはサッカー場の売り子スーにそう話しかける。ふたりは恋仲となるも、ある日ヨディはスーのもとを去る。ヨディは実の母親を知らず、そのことが彼の心に影を落としていた。ナイトクラブのダンサー、ミミと一夜を過ごすヨディ。部屋を出たミミはヨディの親友サブと出くわし、サブはひと目で彼女に恋をする。スーはヨディのことが忘れられず夜ごと彼の部屋へと足を向け、夜間巡回中の警官タイドはそんな彼女に想いを寄せる。60年代の香港を舞台に、ヨディを中心に交錯する若者たちのそれぞれの運命と恋──やがて彼らの醒めない夢は、目にもとまらぬスピードで加速する。
『欲望の翼』は2005年以降日本での上映権が消失しており、スクリーンでの上映は実に13年ぶり。「あの時にしか生まれ得なかった」奇跡の傑作が、制作から28年の時を経て新たな疾走を始める。