岩波ホール創立50周年記念作品第1弾としてジョージア(グルジア)映画『花咲くころ』が2/3(土)から公開されます。
これまでも世界各国の良質な作品のみを提供し続けてきた岩波ホールは、今までに55カ国、245作品を公開してきました。
記念すべき年のラインアップとなる今年は、ジョージア(グルジア)の作品群を中心に、『馬を放つ』『マルクス・エンゲルス』『モアナ」デジタル復元版』など多彩な作品群が並びます。
2018年《岩波ホール創立50周年記念作品》
■2月3日~
『花咲くころ』
ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス共同監督
1991年、ジョージアは独立をはたしたが、政府と反政府の対立は内戦となり、人々の心に大きな禍根を残した。本作は1992年の初夏、首都トビリシを舞台に、ふたたび戦火の不安がたちこめるなか、エカとナティア、二人の少女の成長をみずみずしい映像で描く。主役に抜擢されたリカ・バブルアニとマリアム・ボケリアの演技は春の日差しのようにのびやかで美しく、サラエボ映画祭では主演女優賞に輝いた。
ナナ・エクフティミシュヴィリ、ジモン・グロス共同監督
原題:Grdzeli nateli dgeebi 英題:In Bloom
2013年/ジョージア(グルジア)・ドイツ・フランス/ジョージア語/102分/1:2,35
配給:パンドラ
■3月17日~
『馬を放つ』
アクタン・アリム・クバト監督
キルギスのある村。村人たちから"ケンタウロス"と呼ばれている物静かで穏やかな男は、妻と息子の3人でつつましく暮らしていた。しかし、そんな彼には秘密があった。ある理由から、キルギスに古くから伝わる伝説を信じ、夜な夜な馬を盗んでは野に放っていたのだった。次第に馬泥棒の存在が村で問題になり、犯人を捕まえる為に罠が仕掛けられるが...
監督・脚本:アクタン・アリム・クバト
出演:アクタン・アリム・クバト、ヌラリー・トゥルサンコジョフ、ザレマ・アサナリヴァ
2017 年/ キルギス=フランス=ドイツ=オランダ=日本/89 分
配給:ビターズ・エンド
■4月28日~
『マルクス・エンゲルス』
ラウル・ペック監督
26 歳のカール・マルクスは、その過激な言動により妻と共にドイツ政府から国を追われる。
1844 年、彼はパリで若きフリードリヒ・エンゲルスに出会う。マンチェスターの紡績工場のオーナーの子息であった彼は、イギリスのプロレタリアート(労働階級)について研究中の身であった。
しかし階級も生まれも違うエンゲルスとの運命の出会いは、マルクスが構築しつつあった新世界のビジョンの、最後のピースをもたらすことになる。マルクスとエンゲルスはやがて、政治的暴動や動乱をかいくぐって、まったく新しい労働運動の誕生を牽引してゆく。労働運動はそれまで単発的で組織化もされていなかったのだ。2 人の若者が率いたこの運動は、ルネッサンス以来の、世界で最も完成された社会変動へと成長していく。
監督:ラウル・ペック
出演:カール・マルクス/アウグスト・ディール フリードリヒ・エンゲルス/シュテファン・コナルスケ
2017 年/フランス・ドイツ・ベルギー合作/フランス語・ドイツ語・英語/118 分/スコープサイズ/カラー
配給:ハーク
© AGAT FILMS & CIE - VELVET FILM - ROHFILM - ARTEMIS PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINEMA – JOUROR – 2016
■6月16日~
『ゲッベルスと私』
クリスティアン・クレーネスほか監督
2016年/オーストリア/サニーフィルム配給
■8月上旬~
『祈り』三部作・一挙上映
テンギズ・アブラゼ監督
○祈り(1967年)○希望の樹(1976年)○懺悔(1984年)
ジョージア(グルジア)/ザジフィルムズ配給
■9月中旬~
『モアナ[サウンド版]』
ロバート・J・フラハティ監督ほか
1926年、1980年、デジタル復元版2014年/アメリカ/グループ現代配給
■10月中旬~
「コーカサスの風 ジョージア映画祭2018」
新作映画を中心にジョージア国立映画センターと共同企画。
■10月下旬~
『ガンジスに還る』
シュバシシュ・ブティアニ監督
2016年/インド/ビターズ・エンド配給
■12月中旬~
『葡萄畑に帰ろう』
エルダル・シェンゲラヤ監督
2017年/ジョージア(グルジア)
クレストインターナショナル+ムヴィオラ配給