第29回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門において『プールサイドマン』が作品賞を受賞。その後もカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭など世界各地の映画祭で絶賛され、今や世界が最も注目する日本映画の作り手にまで成長した渡辺紘文・雄司兄弟の最新作『地球はお祭り騒ぎ』。
1月26日よりスウェーデンで開催される第41回ヨーテボリ国際映画祭に正式出品されることが 11日、同映画祭より正式に発表されました。
『地球はお祭り騒ぎ』は、栃木県大田原市を拠点に独自の映画製作活動を続ける、渡辺紘文・渡辺雄司兄弟率いる映画製作団体“大田原愚豚舎”が2017年に製作した『そして泥船はゆく』『七日』『プールサイドマン』に続く、大田原愚豚舎の第4回作品。
北関東郊外の小さな町工場で働く2人のビートルズマニアが、東京ドームで開催されるポール・マッカートニーの来日公演に向かうロードムービー風・異色のヒューマンドラマだ。
ヨーテボリ国際映画祭(Göteborg International Film Festival)は、1979年にスタートし、今年41回を迎える歴史のある映画祭で、開催期間中には約80カ国450作品を上映、来場者数は13万人を記録する北欧最大級の重要な国際映画祭。
同映画祭のプログラマー・フレディ・オルソンは
「『地球はお祭り騒ぎ』の渡辺紘文は、今日の日本映画界で最もホットで、最もアヴァンギャルドな映画監督であることは間違いない」
との言葉を寄せている。
『地球はお祭り騒ぎ』が出品されるのはFive Continents部門で、ヨーテボリ国際映画祭での上映がインターナショナルプレミア上映となる。
東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門で最高賞を受賞するなど世界各地で絶賛を浴びた前作『プールサイドマン』に続く“渡辺兄弟”注目の最新作が、北欧の映画祭を皮切りに、再び世界の観客にどのように受け止められるのかが期待される。
ヨーテボリ国際映画祭公式サイト
https://program.goteborgfilmfestival.se/events/party-round-the-globe
ストーリー
北関東郊外の小さな町。
電子機器を扱う小さな町工場で働く本田光(今村樂)は、愛犬のリンゴと穏やかな生活を送っている。
ある日、本田は同僚のビートルズマニア・平山隆文(渡辺紘文)とともに、東京ドームで開催されるポール・マッカートニーの来日コンサートへ行くことになるのだが…。
【スタッフ】
プロデューサー:渡辺紘文・渡辺雄司
脚本・監督:渡辺紘文
撮影監督:方又玹
音楽監督:渡辺雄司
【キャスト】
今村樂
リンゴ
渡辺紘文
黒崎宇則
平山ミサオ
【映画制作集団 大田原愚豚舎について】
映画制作集団 大田原愚豚舎は、 2013 年、映画監督の渡辺紘文と映画音楽家 渡辺雄司兄弟によって旗揚げされた映画制作団体。
渡辺兄弟の故郷、栃木県大田原市を拠点に独自の映画創作活動を展開し、旗揚げ以来、精力的に作品を製作・発表・上映し続けている。
渡辺兄弟が製作した長編映画『そして泥船はゆく( 2013 )』 『七日( 2015 )』 『プールサイドマン( 2016 )』『地球はお祭り騒ぎ(2017)』は、デビュー以来4作連続で東京国際映画祭へ正式出品されるという史上初の快挙を成し遂げている。
第3作『プールサイドマン』は東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門の最高賞である作品賞を受賞。さらに世界最大の日本映画際ニッポンコネクションにおいて、ニッポン・ヴィジョンズ審査員賞 NIPPON VISIONS JURY AWARD 2017 を受賞するなど、その作品は国際的に高い評価を受けている。