アジアのアカデミー賞「第12回アジア・フィルム・アワード」ノミネーション！日本からは『三度目の殺人』や女優陣大活躍で蒼井優、広瀬すず、杉咲花が--

アジア全域版アカデミー賞
「第12回アジア・フィルム・アワード」ノミネーション発表！！

2018年3月17日（土）にマカオにて、開催されるアジア全域版アカデミー賞「第12回アジア・フィルム・アワード」（AFA）の記者会見が、本日、香港にて開催され、各ノミネートが発表されました。

2017年は、浅野忠信が深田晃司監督の『淵に立つ』で主演男優賞受賞し話題になった、アジア・フィルム・アワード。
今年も、日本より是枝裕和監督の『三度目の殺人』を始め、多くの日本人がノミネートされました。注目の女優陣からは主演女優賞にノミネートされた蒼井優さんをはじめ、広瀬すずさん、杉咲花さんなどがノミネートされていることがわかりました。 （以下敬称略）

本年は、新人監督賞（Best New Director）、アクション作品賞（Best Action Film）が新設され、
アジア26の国と地域より10の国と地域32作品89の ノミネート（全17部門）がありました。
最優秀作品賞にノミネートの是枝裕和監督の『三度目の殺人』の他、監督賞部門にはチェン・カイコー、シルヴィア・チャン、アン・ホイ、ホン・サンス、フォン・シャオガンと言うアジアの最高の監督と並んで日本の石井裕也監督が『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で選出されています。
また新しく親切のアクション映画部門では、三池崇史監督の『無限の住人』が、そして新人監督賞には、岸善幸監督『あゝ、荒野』のノミネートなど日本からは合わせて14部門にてノミネートされました。

本年の審査委員長は、香港・中国国内だけにとどまらずハリウッドや日本、インド等、国際的に活躍
し高い評価を得てきたチン・シウトン監督。ワイヤーアクションの神様と称されるチン監督は、『少林サッカー』や『HERO』など多くの作品でアクション監督を務めています。
その他審査委員は、国際映画祭プログラマー、批評家、業界関係者などが務めます。

作品賞　

『天使は白をまとう』　ヴィヴィアン・チュウ監督

Angels Wear White 嘉年華（中国、フランス）

『Newton』Amit V Masurkar監督

Newton 五星級選戰（インド）

『The Day After』ホン・サンス監督

The Day After 情今以後　（韓国）

『三度目の殺人』　是枝裕和監督

The Third Murder 第三度殺人　（日本）

『Youth』フォン・シャオガン監督

Youth 芳華（中国）

監督賞

チェン・カイコー　『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎 』
シルヴィア・チャン　『相愛相親』
アン・ホイ　『Our Time Will Come』
ホン・サンス　　『The Day After』
石井裕也『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
フォン・シャオガン『Youth　芳華』

新人監督賞

ヴィヴィアン・チュウ　『天使は白をまとう』　Angels Wear White
アヌチャー・ブンヤワッタナ　『Malila: The Farewell Flower』
ホアン・シンヤオ　　『大仏+』
ドン・ユエ　　『迫り来る嵐』The Looming Storm
デレク・ホイ　　『恋するシェフの最強レシピ』This Is Not What I Expected
岸善幸　　『あゝ、荒野』

主演男優賞

キム・ユンソク　『1987: When the Day Comes』
スコラワット・カナロット　『Malila: The Farewell Flower』
ラカマー・ラオ　『Newton』
ルイス・クー　『Paradox 殺破狼』
ドアン・イーホン　『迫り来る嵐』The Looming Storm

主演女優賞

蒼井優　AOI Yu 　『彼女がその名を知らない鳥たち』
シルヴィア・チャン　Sylvia CHANG 張艾嘉　『相愛相親』
マーシャ・ティモシMarsha TIMOTHY『殺人者マルリナ』Marlina the Murderer in Four Acts
キム・ミニ　KIM Min-hee 金敏喜　『The Day After』
チョウ・ドンユィ　ZHOU Dongyu　周冬雨　『恋するシェフの最強レシピ』

助演男優賞

ユ・ヘジン　YOO Hae-jin 柳海真　『タクシー運転手 約束は海を越えて』
コン・ロー　GENG Le 耿樂　『天使は白をまとう』
ティエン・チュアンチュアン　TIAN Zhuangzhuang 田壯壯　『相愛相親』
エディ・ポン　Eddie PENG 彭于晏　『Our Time Will Come』
ヤン・イクチュン　YANG Ik-joon 梁益準　『あゝ、荒野』

助演女優賞

チェ・ヒソ　CHOI Hee-seo 崔文慶　『Anarchist from Colony』
杉咲花　SUGISAKI Hana　　『無限の住人』
キティ・チャン　Kitty ZHANG Yuqi 張雨綺　『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』
Estelle WU　 吳彥姝　『相愛相親』
広瀬すず　HIROSE Suzu 廣瀨鈴　『三度目の殺人』

新人俳優賞

チョウ・メイジュン　『天使は白をまとう』Angels Wear White
チュティモン・ジョンジャルーンスックジン　『頭脳ゲーム』Bad Genius
イム・ユナ　『コンフィデンシャル/共助』
LING Man-lung　凌文龍　『Tomorrow Is Another Day』黃金花
木下あかり　『あゝ、荒野』
ZHONG Chuxi 鍾楚曦 　『Youth』 芳華

このほか、日本人関連のノミネートでは、アクション作品賞に三池崇史監督の『無限の住人』が選ばれています。

その他技術部門で、編集賞に是枝裕和、撮影賞に『三度目の殺人』の瀧本幹也、台湾作品『大仏+』に参加した中島長雄。
作曲賞には、アジアでも名高い久石譲が香港・中国作品『Our Time Will Come』で、また今回は日本作品でのノミネートとなる『あゝ、荒野』岩代太郎が並んでいます。
衣装デザインでは『無限の住人』前田勇弥、美術賞では、やはり賞の常連の種田陽平が『三度目の殺人』でノミネートされ、視覚効果部門では『銀魂』の小林真吾と『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』の石井教雄の名前が上がりました。

アジア・フィルム・アワード　(主催：アジア・フィルム・アワード・アカデミー)
2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。東京国際映画祭は2013年より、香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることでアジア映画ファンの創出、世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っています。